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らっかみ!新春☆初夢宝船フェア! ~鷹編~
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―― ……薄暗い。どこだろう。
微かに動く首と淡い水色の瞳を左右に向ける。
身動きが取れない程狭い空間に、
環 的子
は気付けば身体を丸めるように縮こまっていた。
怖さなどがすぐ来なかったのは真っ暗というわけでは無く、どこからか光が漏れるように、視界に温かみのある色も映るからだろうか。
―― それでも……
さみしい。
そうだこれは寂しさだ。
自覚した瞬間、自分の中からまるで何かに促されるように湧き起こる感情があった。
寂しい。誰か。早く逢いたい。誰か。早く見つけて。
それはほんの数分だっただろうか。それとも何時間、何年。
時の感覚が無い思考と視野に、突如まぶしさが広がった。
「―――っ」
目を開けていられない程の黄色と白の明るさに、ぎゅっと瞼を閉じてその明かりの強さだけを感じていた的子へ、聞き覚えのある音が届けられる。
『――コ。……マトコ』
「え?」
反射的に顔を上げた。
分からないはずは無かった。それは大切な大切な、相棒の声。
「……ネオム」
破顔する。
的子のカプセルギアN.E.O.M.U。無機質に見えるその顔に、的子だけは優しい表情を見つけられるから。
お互いを認識した僅かな間の後、そっと差し出された手を的子は不思議そうに見つめる。
状況が呑み込めていない彼女を察したらしいネオムから、また言葉という音が紡がれた。
『そこカラ、出ヨウ……モウ、そこニ居ナクテいい、マトコ』
少し言葉にたどたどしさはあるものの、ネオムの声色を間違えるはずは無い。すんなりと言葉の意味が脳に届いては、言われて初めて、的子は閉じ込められていた空間が無くなっている事に気付いた。
否。ネオムが開けてくれたのだ。
的子が入っていたカプセル
を。
―― つまり今の私は……。
開かれ薄っすらと光を反射するカプセルの蓋に、自身の姿が映るのを目に留める。
いつものショートカットでは無い、更にはろっこんの力でも無い、長く長く伸びた髪がその質感をグラデーションのように変えて、翼を形作っていた。
動揺せずにいられたのは、目の前で落ち着いた声と手を差し出してくれる存在がいたからだろう。
私がカプギアになった? ネオムと同じ……?
そう胸に手を当て囁くと、いっそどこか嬉しさすら感じ始める自分が居た。
「うん、ありがとうネオム」
状況を把握して、やっと差し出された手を握り返す事が出来た。
ネオムが人間のような大きさになったことはある。けれど、自分がカプギアのような姿になるなんて。
それでも握った手は、確かにいつも一緒にいる相棒の物だと、感触が伝えてくれれば自身の異変などささやかにすら思えた。
どこかへ導くように手を引いて歩いてくれるネオムを、的子は見上げる。
「ねぇ、ネオム。私、ネオムと同じになったの?」
『そのヨウダ』
「えっと、ね、そのー……変じゃ、ない?」
『……』
どう思われてるかふと気になれば、思わずそんな言葉が口をつく。
静かに、一言一言を噛み締めるように、それまで返答してくれていたネオムの音が止まった。
しまった困らせちゃったかな……。
的子が『ごめんねっ気にしないで』と謝罪の言葉を紡ごうと、息を吸ったその時、今までで一段とゆっくり、厳かなトーンが響く。
『どう伝エレバヨイカ、ワカラない……ガ、
視覚ニ捉エルト、マトコはイツモ光ノ中ニ居ル。
今ハ、その光ガやわらイデ見エル』
今度は的子の言葉が、思考が、停止した。
滅多にないけれど、今までも何度か、ネオムと言葉を交わしお互いの気持ちや在り方を伝え合ってきた。
自分とネオムの、お互いが相棒として大切だという共通の想いも認識している。
その中でまだ、どこかで迷いや葛藤が存在する事も、的子は受け止めている。
―― これは、本当のネオム? それともネオムの姿のナニカ?
否。未だ繋がれた手の感触から、相棒だと心が告げている。
『マトコ……? ナニカ、誤ッタ言葉を使ッタのだロウカ?』
「う、ううん! 大丈夫! うん!」
あれ、なんでだろ……ほっぺが熱い。
毛先の羽根が落ち着かなそうにパタパタ動いた。
じわじわと満ちて来るもの、これは、幸せ。
そう、幸せなんだ。ネオムがちゃんと思っている事を伝えてくれたのも、こうして並んで歩けるのも。
例えこれが、儚く消える思い出なのだとしても。
―― きっと、ずっと記憶のどこかで覚えているから。
的子は自分を引いてくれていたネオムの前へ駆け出し、今度はその手を引いた。
「ネオム! なにしよっか! この世界に夜はある? お星さま見える?」
消える前に。覚める前に。傍にいて、やりたい事をしよう。
―― 私はどこへも行けない。でも、どこにも行かないから。
カプセルの中に居た時の、何とも言えない寂しさ。あれがネオムの感じてきた一部なのだとしたら、尚更。
今まで以上に一緒にいたいと思った。
笑顔と共に込めた気持ちが伝わったのか、どこか驚いた空気を纏っていたネオムが、微笑んだように見えた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年01月02日
参加申し込みの期限
2019年01月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年01月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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