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マリンスポーツ、堪能しよう!
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「マリンスポーツの体験会のチラシ貰ったんだけど、一緒に行く?」
チケットをひらひらと振りながら、
北里 雅樹
は、
椎井 莉鳥
に声をかけた。
開催日程は、明日。つまり、期末試験が終わった後の、日曜日である。
莉鳥はあっさり。
「まあ特にやることもないし、いいわよ」
淡々とした返事に、雅樹も「わかった」と頷き、翌日。
雅樹はブルーのハーフパンツタイプの水着に、白パーカーを羽織った格好。
莉鳥は、明細柄のハーフトップに、ビキニの水着を着ていた。
なにせ相手は、腐れ縁の元カレ元カノだ。
いくら水着姿とはいえ、とくに驚くことも感動することもなく。
「テストどうだった?」などと話しながら、肩を並べて、砂浜を歩く。
そして向かったのは、ウォータースキーの体験だ。
同年代、にこにこ笑顔のポニーテールの少女と一緒に、インストラクターの説明を受けてから、それぞれ波打ち際へと進んでいった
「暑いけど、風が気持ちいいわね」
ショートカットを風になびかせ、莉鳥は周囲に目を向ける。
一方雅樹は、波の上を一点凝視。心臓がバクバク鳴る……どころではない。ひゅうっと縮まる思いだ。
「大丈夫?」
莉鳥に問われ「平気だ」とは返すものの、その顔には、笑みも余裕もありはしない。そのくらい、緊張しているのだ。
それでも雅樹は、体験を取りやめたりはせずに、海へ出た。
ガガガ、とボートに引かれる体。小さな板の下では、水がゆらゆら揺れている。
当然足場は不安定。身体が水をわけ、水滴は当然、顔にも跳ね飛んだ。
バーを持つ手は、力を込めすぎて痛いほど。
だがそれまで水の上を無理やり引っ張られる感じだった板が、ふわっと上がった気がした。
(お、今がチャンスか!)
雅樹は自然と、体が起き上がっていくのを感じた。このまま立てるか、と思ったが、あっと言う間にバランスが崩れ、体はバシャリ! と水中へ。
「えっ、えええっ!」
バーを掴んだまま、ざばっと濡れた顔を上げ、再度チャレンジも、またバッシャン!
しかも今度は、手がバーを離れてしまった。
「わっ、ヤバイ、ヤバイって!」
雅樹は慌てて、バーに手を伸ばした。ぎゅうっと強くつかんで、ほっと一息。だが顔面は今の一瞬ですっかり青くなっている。
「カナヅチなんだからよせばいいのに、なんでこれを選んだのやら……」
莉鳥は苦戦する雅樹を見、呆れた声を出した。
あんなにバシャバシャ転んでいては、きっと恐ろしい思いをしているだろうと想像する。
もしかしたら、もう二度とウォータースキーはやらないと言い出すかもしれない。
「……私は、気持ちいいけど」
莉鳥は、雅樹から目を離して、広い海に視線をやった。
しっかり立った足元の板の下で、波が賑やかに騒いでいる。
全身に感じる、疾走感。吹き上げる水しぶきも肌に心地よい。
最初は当然転びもしたが、それもわずか数回で、あとはなんなく立てるようになった。
そうなれば、陸上部で宙を舞っている莉鳥にとって、波の上を跳ぶことだって、そんなに難しくはない。
「あ、あいつ……」
ひらり、華麗にジャンプを決める莉鳥の姿に、雅樹は目を見開いた。
当初は初体験同士、一緒に説明を受けていたのに、結果はこんなにも違うものか。
「アスリート、なんだな……」
スレンダーボディが、次々と大技を決めていく姿に、感嘆の声を漏らす雅樹。
しかし、彼の驚きは、海上だけでは終わらない。
その後、共にチャレンジしたパラセーリングでも、莉鳥はその才を、いかんなく発揮したのだ。
「鳥になって飛んでいるみたい」
莉鳥は、先ほどまで、足に板をつけて疾走していた海上を見下ろした。
ボートが白い波を立てながら、きらきら輝く水面を進んでいる。
その少し先には、ジェットスキーをしている人達が見えた。
風に乗っているかのような開放感に、うっとり酔いしれる。
だがその隣で。
「なあ、まだ降りない?」
雅樹はまるで怯えた子猫のように、ぶるぶると身を震わせていた。
とはいえ、先ほど上昇したときのように、悲鳴を上げていないだけ、まだましだ。
「暴れないでよ、バランスが崩れるから」
莉鳥は冷静に言った。雅樹がじろりと睨んでくるが、反論がないあたり、怖くて仕方がないのだろう。
不意に強く風が吹き、パラセールがさあっと流される。
「ひっ……!」
「高所恐怖症なのに、なぜ選んだのよ」
莉鳥はため息をついた。ただどんなに怖がったところで、時間が来るまで地上には戻れない。
莉鳥にとっては最高の、雅樹にとっては、最低の空中体験である。
だが、時間が過ぎて地上が近くなるにつれ、元気になるかと思いきや。
「あっ、さが、落ちる、これ、えっ!」
雅樹は急に、わたわたと暴れはじめた。
「ちょっと、ダメだって、大人しくして――」
莉鳥が言うも、彼は聞かず。そのうち二人のバランスが崩れ……。
「あっ、あああっ!」
哀れ、雅樹と道連れ莉鳥は、海の上に落ちることになったのであった。
雅樹が目を開けたとき、眼前には夏の太陽……ではなく、莉鳥の顔のドアップがあった。
「目が覚めたようね」
「えっ、俺……生きてる」
「死にたかったの? カナヅチで高所恐怖症な人は、マリンスポーツはやめたほうがいいみたいね」
あっさりそう切り捨てつつも、起きるまで見ていてくれたのが、莉鳥の優しさ……かもしれない。
雅樹は仰向けになっていた体を起こし、深く嘆息したのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬田一稀
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
スポーツ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年12月15日
参加申し込みの期限
2018年12月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年12月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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