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その日、
曖浜 瑠樹
は
長田 孝明
を誘って、海に来ていた。
水着に着替え、いざ砂浜へ。
「夏って言ったら、やっぱり海だよねえ」
打ち寄せる波の音に耳を澄ましてにぱっと笑う瑠樹に釣られるように、孝明もにっこり笑う。
「瑠樹くん、誘ってくれてありがとう。電話、すごくうれしかった」
はにかみながら礼を言う孝明を見て、瑠樹は彼の手を取るとぶんっと振った。
「お兄さんと一緒に来たいと思ったんだよぉ。
きょうはいっぱい、楽しもうねぇ」
そして先導するように、手をつないだまま走りだす。
もう片方の腕にかかっているのは、黄色いにゃんこの耳付き浮き輪。ゆるふわ~な顔が描かれていて、瑠樹の大のお気に入りだ。
きょうは暑いせいか、砂浜には同じように泳ぎに来ている人がいっぱいいる。
人にぶつからないよう、はぐれないよう、注意して波打ち際へ行った。
波の先端が足の甲にかかる。
「あ、そうだ。
お兄さん、泳ぐの好き?」
孝明は少し考え――泳げるか、と聞きたいのだろうか――、恥ずかしそうに、でも正直に答えた。
「海では泳いだことないんだ。京都ではプールだけだったし、島へ来てからも海で泳ぐ機会がなくて」
「そうなんだ。
じゃあ……使う? お兄さんが浮きたいなら浮き輪貸すよぉー」
「え? でも、それだと瑠樹くんが」
「いいんだよぉ。オレは泳げるから、大丈夫だからー」
にこにこ笑う瑠樹に、孝明は感謝して受け取ると、瑠樹に頭からくぐらせた。
「ありがとう。もし必要になったら、貸してもらうことにする。
ただ、今はちょっと怖いから、少し掴まらせてね」
「うん!」
足のつかない沖まで出るのは怖かったから、孝明の胸ぐらいまでの深さの位置で泳ぐことにした。
浮き輪の瑠樹には、つま先もつかない。
「瑠樹くん、大丈夫?」
「大丈夫だよぉ。お兄さんこそ、怖くない?」
「うん。これくらいなら」
足もかかとまでつけているし。
瑠樹は浮き輪の上に両手を乗せて、背をそらせて空を仰いだ。
「さっきまで暑かったけど、海は気持ちいいねえ」
海面から足の指が出ているのを見て、パシャパシャする。宙に飛び散った水滴が光をはじいてきらきらしているのがすごくきれいだ。
そうして波にゆらゆら揺れながら、ぷかぷか浮いているだけで楽しい。
お兄さんは? と見ると、孝明は、友達と海へ行くということを喜んだ叔父さんからもらったというゴーグルを使って、足元の海を覗き込んでいた。
片手で浮き輪の縁を軽く掴んでいる。
「お兄さん、お魚さんとか見えるー?」
「ううん。魚は見えないけど……ゆらゆら揺れる日の光のカーテンみたいなのが見えるよ」
波の動きで変化し続ける、海底の砂に描かれる不思議な模様が不思議で、孝明は目を奪われているようだ。
「ふぅん」
それから、泳いだり、休んだりしながらしばらくそうしていたあと、2人で岸へ戻った。
シャワーを浴びて、脱衣所で着替えてから、海の家へ向かう。
「泳いでるときは平気なんだけど、上がると疲れたなって思うね。
瑠樹くんは大丈夫?」
「うん。オレはまだ平気だよぉ。それより、何か食べない?
暑いから、オレはかき氷がいいねぇ……オレ、レモン味ー! お兄さんは?」
「ぼくは……イチゴにしようかな」
「お兄さんの分はオレがおごるよぉ!」
「え。でも」
「いいんだー。誘ったのはオレなんだから」
お財布をぱちんと開けて、お金を取り出そうとする瑠樹を見て。
「じゃあ瑠樹くんの分は、ぼくが払うね」
先回りをして、孝明が残りのお金を出した。
今度は瑠樹のほうが「え」という顔をして孝明を見上げる。
「誘ってもらえて、本当にうれしかったから。それにすごく楽しくて。
ぼくも瑠樹くんに何か返したいと思ってたんだ」
返すことができて、よかった。
ちょっと瑠樹的には反対したい気持ちがないわけではなかったけれど、そう言ってほほ笑む孝明のやわらかい笑顔を見ると、自分のほうが折れてあげてもいいかな、という気持ちになった。
シャクシャク、シャクシャク、氷を崩して、すくって、ぱくっと食べる。
甘くて冷たい氷がしゅわっと口の中で溶けて、すごくおいしい。
「楽しかったよぉ……一緒に来てくれてありがとうなぁー!」
「ぼくのほうこそ。
また一緒に遊ぼうね」
約束、と2人同時に笑顔になった。
楽しかったという気持ちとともにいつまでも記憶に残る、夏の思い出。
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あとがき
担当マスター:
寺岡志乃
ファンレターはマスターページから!
こんにちは、寺岡です。
当シナリオにご参加いただきました皆さん、ありがとうございました。
皆さんの楽しい夏の日の1日が、少しでも描写できていたらと願います。
また、今回も私信をありがとうございました。とても勇気づけられました。
まだ本調子とは言い難い状態ですが、そろそろ止まっていた和風伝奇の再開をしたいと考えています。
(長く時間をあけてしまって申し訳ないです)
たぶん、来年1月始動がきりがよい気がしていたり……。
つたないマスターで申し訳ありませんが、よかったら、次もまたよろしくお願いいたします。
それでは、また。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年11月13日
参加申し込みの期限
2018年11月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年11月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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