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マジカル☆アイドル☆プロジェクト!
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折り目正しくも優美な執事スタイルに身を包んだ
如月 蘇芳
は、
「とりあえず……周りのアイドル達を倒さないといけないのかな?」
なんて、銀のティーポットを手に、慌てることなく軽く首を傾けた。
その間にも、有象無象のアイドル達が蘇芳の元へと迫り来るが、
「俺のアイテムは……この紅茶だね」
攻撃とは程遠いイメージだがとりあえず淹れてみよう、と、ティーカップへと紅茶を注ぐ蘇芳。
湯気と、紅茶の香りが辺りを柔らかく満たし、途端、
――ばたばたばたっ。
と、アイドル達がその場へ、次々に倒れ込んでいく。
マジカル☆アイテムであるこの紅茶には、蘇芳のフェロモンが配合されているのだ!
当然、当の蘇芳はけろりとしていて、
「紅茶を淹れるだけでいいみたいだね。これくらいなら、俺にも楽に出来そうかな?」
と、芳しい香りを身に纏って、小さく微笑んだ。
天宮城 因
は、愛くるしい顔の上に、ぶすりと不機嫌の色を乗せていた。
「……アイドル、ですかぁ? この衣装はとーっても可愛いんですけどぉ……」
――因の可愛さは因自身が一番よく知ってるのでぇ、アイドルには興味ないんですよねぇ?
それに、戦ったりなんかしたら、折角の似合いの衣装も汚れてしまう。
セーラー服を基調にした衣装には、フリルやレースがたっくさん。
服の裾でリボンと苺が揺れる度に、因の魅力は益々引き立てられる。
ツインテールを飾るリボンにはマカロンが華を添え、サンダルだってとびきりキュートだ。
アイドル活動なんかのためにこの衣装を自分から台無しにするなんて、因にはとても考えられない。
「というワケで、因はお休み……」
してますねっ♡ と、音を紡ぎ切ることは叶わなかった。
ぱしゃりと、どこかから琥珀色の液体が飛んできて、因へと飛沫を散らしたのだ。
「っ……ちょっとぉ、熱いんですけどぉ!」
まだ見ぬ攻撃主へと、棘棘した声を投げる因。
「まったくもう……可愛い因を傷付けようとした悪い人にはオシオキしなきゃ……って、」
今度は、妨害のせいではなしに言葉を切り、甘いピンクの瞳を瞬く。
何せ、辺りに群がるアイドル達(何故か、倒れている者も多くいる)を押し退け進めば、
「……あれ、因君」
そこに立っていたのは、執事姿の蘇芳だったのだ。
蘇芳の周囲には、あの琥珀色の液体――正体は紅茶だ――が球状になって、ふよふよと浮かんでいる。
アイドルの数が多く、カップに注ぐだけでは追い付かなくなってきたのだ。
「こーんなに可愛い因を攻撃する罪深い人がすおーさんだったなんて……因、とーっても納得ですっ」
「ああ、紅茶が飛んでいったのかな? 他の人は香りだけで倒れていったのに……因君はしぶといんだね?」
「すおーさんのよわよわ攻撃なんかじゃ倒されないですもーんっ!」
言って、因は、自身の手の中にマジカル☆アイテムを呼び出した。
因の胸くらいまである、巨大な金のフォークだ。
「えいっ♡」
と振るえば、フォークの周りに沢山のお菓子が出現した。
「さあ、すおーさん。大人しく因に倒されてくださいっ♡」
引っ掴んだお菓子を、蘇芳目掛けて、次々に全力投球する因。
「……っと」
蘇芳はギュン! と迫り来るお菓子達を、紅茶の球を駆使してギリギリのところで受け止めたが、
――ぶんっ!
続け様に唸ったのは、因が振るうフォークそのもの。
鋭い一撃を、蘇芳はすんでのところで避けて――口元には笑みを乗せたまま、冷ややかな眼差しで因を見た。
因が、獲物を仕留め損なったことを悟って、舌を打つ。
「……チッ」
「やれやれ……ずいぶん野蛮な攻撃をするね。俺みたいに優雅に攻撃出来ないのかな?」
「そういうすおーさんこそ、今の避け方は優雅とはかけ離れてましたよぉ?」
笑顔VS笑顔。
しかし、2人の間にはバチバチと火花が散っている。
更に、因のお菓子攻撃の流れ弾を食らって、或いは蘇芳のフェロモン紅茶にノックアウトされて。
辺りは死屍累々。惨憺たる光景を曝していた。
因を見据える蘇芳の赤の双眸が、鈍く光る。
「まったく……因君とは、一度はっきり決着をつけないといけないみたいだね」
「……そうですねぇ、ホントはアイドルなんてやりたくないんですけどぉ……」
にこっ、と、因はかんばせに、花が綻ぶような愛らしさ満開の笑みを乗せた。
「すおーさんには、そろそろ因の可愛さを理解して貰わないとですよねっ♡ というワケで……」
『因の可愛さに、メロメロになっちゃってくださいっ♡』
決め台詞を口にすれば、現れるのは、衣装に似合いの決戦のステージ。蘇芳の方も、
『躾のお時間ですよ、お嬢様』
と滑らかな声で唱えて、シックな装いのステージを召喚する。
ステージの上から、因は、蘇芳に向かって声を投げた。
「よりたくさんの人をファンにした方が勝ち……ってコトでどうですかぁ?」
「それでいいよ。まぁ……歌が歌えない因君に勝ち目はないと思うけどね」
一瞬、キッと眼差しを険しくする因。
無理をして声を出している因にとって、歌への苦手意識は拭い難い。だが。
「……歌なんてなくっても、因の可愛さは天井知らず、ですもんっ♡」
なんて、きゃるん♪ と愛らしくウインクを決めれば、それだけで観客が湧いた。
その様子に肩を竦めてみせて、「それじゃあ、俺も始めようかな」と蘇芳は観客へと微笑を向ける。
(因君との勝負には負けたくないからね。ちょっと本気出しちゃおうかな?)
その唇が、開いた。
紡がれるのは、蜂蜜みたいに甘いラブソング。
けれどその歌声は、絡め取るような妖艶さで、観客達の心を掴んでいく――。
「どうかな? 愛しいマイ・レディ達?」
きゃあああ、と、辺りに響き渡るのは黄色い歓声。
敵アイドルだった者達は観客へ、そして、観客からファンへ。
蘇芳のアイドル活動は、一切の滞りなく順調だ。
けれど、因だって、勿論負けてはいない。負けてなんかいられない。
「すおーさんの歌声なんて、因がBGMに変えちゃいますっ♡」
巨大な金のフォークをバトンのようにくるくる回しながら、因は、蘇芳の歌に合わせて踊る。
とびきりキュートに。どこまでもチャーミングに。
「これで、勿論みーんな、因の虜ですよねっ♡」
観客席へと再びのウインクをプレゼントしたなら、数多の声が因を熱く呼んだ。そして。
「最高のアイドル同士のコラボ、もっと見せて~!!」
なんて具合の予想外の叫びが、あちこちから、2人のステージに投げられる。
蘇芳の表情に仄かに苦い色が混ざり、因は「信じられない」とばかりに寸の間目を瞠った。
「……って、すおーさんとコラボなんてお断りですっ! 因はすおーさんの歌を利用しただけですもん!」
「俺の方こそ心外だな。よりにもよって、因君とコラボだなんて……」
しかし、ファン達のコールは鳴り止むことを知らず、辺りを揺らし続ける。
一時休戦……をする気なんて、2人には1ミリもないわけなので、
「これじゃあ、勝負の結果がわからないじゃないですかぁー!!」
と、因は叫び声を虚しく木霊させ、蘇芳は少し疲れたようなため息を一つ零した。
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シルバーシナリオ(150)
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3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年11月19日
参加申し込みの期限
2018年11月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年11月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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