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【期末テスト】赤点?満点??灼熱、四日間の死線<物語編>
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●テスト返却:2年2組
それから数日が過ぎた。
テスト返却の日。
教室は、試験当日とはまた違った緊張感がある。
久保田 美和
先生が担任の2年2組も例に漏れず、ガチガチに固まった顔の
御剣 刀
が両手を机の前で祈るように組み合わせて無言で目を瞑っている。
クラスメイトで、たびたび神魂事件でも顔を合わせる
恵御納 夏朝
は、そんな刀をちらと見遣った。
危険な化物が相手だって果敢に斬りかかっていく刀が、平和な日常風景のひとつである期末試験結果の返却にあんなに緊張しているなんて不思議だ。
(なんだかんだ言っても……まだ高校生なんだよね、僕ら……)
そう、自分も。
1年生のとき以上に勉強して臨んだ、高校2年生初の期末テスト。
以前は平均点を少し割ることもあった。だが、今回は、目標を全科目90点以上に定めて頑張った。
(……いや、今回も神魂の影響か、少し?カオスだったけど……!)
試験期間中ずっとカレー祭りで、今でもまだ、スパイシーな香りの幻覚を感じてしまうほどだけど。
(やる事はやったから、後は結果を受け入れるだけ……)
教壇の久保田先生は順に名を呼んで試験結果を手渡してゆく。夏朝の番が来た。名を呼ばれる。
「恵御納夏朝ちゃん」
「はいっ」
どんな結果でも受け入れようと覚悟を決めて返事をして久保田先生の前にゆく。
「すごいじゃない。1年生3学期の期末テストより合計点が100点以上アップしてる! 頑張ったわね」
「はい!」
一礼して席に戻り、手渡された通知表をまじまじと確認する。
合計821点。平均点だと90点オーバーだ。
(でも、数学と理科と体育が90点を下回っちゃったか……)
半数以上は目標を達成できたが、全科目90点以上クリアは今回はおあずけだ。
目標には達しなかったものの、夏朝はほっと一息ついた。
(……次はもっと頑張ろう。気を抜くと元に戻るかもだし……)
そういえば御剣君はどうだったろう?
そのとき刀は、指のあとが甲に白く残るくらい硬く手を組んで祈っていた。
(テスト勉強は頑張った。特に将来海外へ武者修行とか考えているから英語とかは特に頑張った! 体育は得意だし多分大丈夫、他は分からん!!)
手ごたえは悪くなかったと思う。
(……だからいける! 補習はない!! 頼みます!!)
神仏に祈るのか。
勉学にご利益があるとは到底思えないが、この際、落神に祈ってもいい。
高校2年生の夏休みはそれほど貴重って事だ!
青春だ。アオハルなのだ!
みんなで思う存分遊びに行けるかどうかは、命がけの戦いと一緒かそれ以上という事なのである。
「御剣刀くん」
久保田先生に名を呼ばれ、刀は深呼吸して何気ない風を装い立ち上がる。
「はい」
前に立ってチラ、と先生の様子を伺うと、
「刀くんとしてはまあまあいつも通りなのかなー? すっごく頑張った教科があって偉い! 先生としては、もうちょっと頑張ってほしい教科もあるけどね」
と苦笑された。
成績表に目を落とすと、飛び込んできたのはふたつの『100』。英語と音楽だ。
気が抜けたように安心した顔をして、よしっ、とガッツポーズを作ったのも束の間、次の瞬間、刀の黒い瞳にふたつの『0』の字が映った。理科と家庭である。
「オ~! ノウ~~~ッ!!!」
額を押さえ、身を仰け反らせる。
「こ、これは違うんです、何故かカレーの暑さと辛さに苛まれたんです。日に日に辛くなるカレーが辛かったんです!」
呟きながら魂が抜けたように崩れ落ちる。喜んだり落ち込んだり忙しいヤツだ。
しまいには「うがー!?」と遠吠えのように吼え、
「補習かよ! これ補習だよね! 俺の青春が終わった」
がっくりと肩を落とし席に戻る刀の体をクラスメイトたちが次々叩いて「ドンマイ!」と声を掛けてくれる。
「イテ! イテ! 手加減しろよ」
◇
昼休みになり、しょんぼりと肩を落としたままの刀の姿は学食にあった。いいかげんカレー以外のまともなものが食べたいと、サンマさん定食を口に運ぶ刀の向かいに夏朝が現れた。
「空いてる?」
刀は無言でこくりと頷く。まだ、ダブル0点のショックから立ち直っていないのだ。
「テストお疲れさま」
かすかに頷いただけで、刀はもそもそと箸を動かす。
「恵御納は試験、良かったんだろ?」
「御剣君だって……いい教科もあったんだよね?」
「まあな……」
「そう落ち込まないでよ。ねえ……将来の進路ってもう決めた?」
「なんとなくは」
「そっか。僕は、まだ進む道も未来も迷っているけれど……場合によっては転科も考えないとかなぁ……」
「何になりたいか知らないが、そこまで考えてるのか」
「まだ漠然と、だよ」
「はぁ……偉いな、恵御納」
「御剣君だって、頑張ってる……そうでしょ? 知ってるよ、頑張ってる姿。何度も見たもの……」
「恵御納もな」
そんな話をするうちに、刀もだんだん元気が出てきた。
残りのサンマさん定食を一気にかっこむ。
「ともかく、夏休みだ! 補修もあるが、全力で楽しむ! だろ?」
「はは、いつもの御剣君らしくなってきたね……夏休みを全力で楽しむ、か。いいね……僕もそうするよ」
軽くハイタッチし、まだ箸をつけていない夏朝を残して、刀は席を立った。
(そうさ。補修があろうとも、俺らは高二のアオハルを全力で楽しんでいいんだ!)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
49人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年12月09日
参加申し込みの期限
2018年12月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年12月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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