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【期末テスト】赤点?満点??灼熱、四日間の死線<物語編>
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●テスト返却:2年3組
すこし時間を巻き戻し、久保田クラスのお隣、2年3組の様子を覗いてみよう。
同じ寝子高の教室だ、そんなに違いはなかろうと思うかもしれないが、担任の先生によってぞれぞれに微妙にクラス全体のカラーは違ってくる。
2年3組の担任は、図書室を預かる司書教諭の
早川 珪
先生。
くしゃと髪を掻く姿など、教師というよりはお金持ちのマダムに尽くすホストのような色気があり、それでいて優しく面倒見もいいので生徒たちに人気がある。
自然、クラスの雰囲気も穏やかになり、今日もチャイムが鳴る前に全員が席につき、先生が来るのを待つ体勢になっていた。
(今日、返って来るんですね……)
綾辻 綾花
は自分の席で、ドキドキする胸を押さえる。
(多分大丈夫なはず。うん、きっと……。書く欄の間違いとかなければ赤点はとってないはず)
チャイムがなるまでの1~2分が、とても長く感じられる。
すると、斜め前の席の
万条 幸次
が半身だけ振り返って少し驚いた顔をした。
高校2年生にしては小柄で童顔、斜め後ろから見ていると寝癖が時々気になる男子だ。
「綾辻さんでも緊張するんだねえ」
いつもボーっとして眠たそうなクラスメイトが見ているのはネコ雑誌。
同じネコ好きさんのよう。
「それはもちろん、緊張しますよ」
と綾花が応えると、幸次はもう半分振り返ってくしゃっと笑った。
「そうなんだぁ。綾辻さん真面目だから、きっといい点取れてると思うよぉ?」
「そういう幸次さんはどうだったんです?」
「俺? 俺は自信なし。テスト勉強してなくて、ほとんど分からなかったんだ。当てずっぽうに全部埋めてはみたけどさぁ……」
そのときチャイムが鳴り、ほぼ同時にドアが開いた。
幸次は広げていたネコ雑誌を机の中に仕舞う。
書類束を手に現れた先生は、赤い半袖のカッターシャツに、黒のボトムスを組み合わせた着こなしだった。
黒板の前に立つ姿は、スマートそのもので、綾花はいつものように見とれてしまう。
早川先生は教卓に両手をつくと、宣言した。
「それでは期末テストの結果を返却する」
早川先生はあいうえお順に呼んで行ったので、「あ」から始まる綾花が呼ばれるのは早い。
「綾花さん」
「は、はいっ」
勢いよく立ち上がれば、両脇を子猫のピン止めで押さえたボブカットが跳ねる。
教卓前まで出て先生の前に立ち、まるで表彰状でも受け取るかのように丁寧に一礼して成績表を受け取る。
点数に目をやり一安心。90点台の科目も多い。
唯一体育は50点台となってしまったが、赤点もなく補習の必要はなさそうだ。
「体育はあと一歩だったけれど、全体的によく頑張っているね」
「は、はい。珪先生に教えてもらってしっかりテスト勉強できたからです。ありがとうございます」
よかった、と頷き、早川先生は悪戯っぽくウィンク。
「答案用紙の見直しもしっかりね」
なんのことだろうと訝りつつ、席に戻ってじっくりと答案用紙を見直した綾花は、先生のウィンクの意味に気付いて口元を押さえる。
「あっ」
「どうしたの綾辻さん?」
幸次が振り返った。
「にゃんこを消し忘れてました……」
社会の答案用紙のすみっこに描かれた丸くなってるにゃんこの落書き。
「世界史の問題で、国の形が猫が寝てるように見えてつい隣に描いちゃったんですよね……次は消し忘れないように気を付けないと……」
消し忘れないように、か。描かないとは言わないんだなあ、と幸次はぼんやり思う。
言われてみればたしかにあの国の形、にゃんこに似てるなあ……と思ううち、少しうとうととしてしまったようで、綾花に肩を突かれて目が覚めたときには、早川先生は苦笑顔。
「万条君、君の番だよ。取りに来てくれないか」
「あ、はーい」
いつの間にか、返却が『は行』まで進んでいたらしい。早川先生に呼ばれた幸次はのんびりした動きで立ち上がり、のんびりした動きで成績表を受け取る。その場でのんびり確認すると。
「あー、英語……」
英語だけ0点だった。
「やっぱりダメだったか……」
ほかに赤点はなく、国語98点以下、総じてまあまあな点数である。
「君はよい教科とそうでない教科に差があるね。興味があるものとないものがはっきりしているのかな?」
「うーん、そうなのかなぁ」
幸次は、自分でもわからない、と首を傾げる。
「国語はあと少しで満点だったね。少し頑張れば他の教科もきっと追いついてくると思うよ」
「はーい」
席に戻ると、綾花が「ドンマイです」と励ましてくれた。
「ありがとー。まあ、良くても悪くても、テストの成績くらいでそんなに大騒ぎしないよぉ」
のんびり屋なのか肝が据わっているのか。
そんな幸次のゆったりさが羨ましい気もして綾花は微笑んだ。
「ともかく、終わってほっとしました。放課後の図書委員の仕事も頑張れそうです」
放課後、幸次は図書委員の腕章を付けた綾花がいそいそと教室を出ていくのを見た。
今度、図書室に猫の本を借りに行ってもいいかもしれない。
きっと綾花ならいい本を紹介してくれるだろう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
49人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年12月09日
参加申し込みの期限
2018年12月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年12月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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