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飴玉の不思議!?
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遊琳宅にて。
朧は出されたお茶とお菓子を見つめ、恐る恐る正面の遊琳を見やった。
まるで大切な客人のように扱われることに、疑問しかない。
「その顔、信用出来ない、かな?」
朧は慌てる。
「そうじゃない。信用できないとかじゃなくて……」
こんなことを言ったら嫌われるだろうか。それでも諦めるなとあいつに言われたから、思い切って優しくしてくれる理由を聞いてみようか。今まで勇気がなかったが、いつもの自分ではないせいだろうか? 子供だから、この不安に耐えきれないのかもしれない。
朧は拳を握りしめた。
「……理由が分からない、なんで俺なんかに優しくしてくれるの? 俺は何も返せないのに、俺はそんなことされるような人じゃないのに」
今の受けている優しさに理由がないとは思えない。理由を知りたい。とても、怖いから。
『だって、一度は捨てられて』
心の中でそう呟いた。
子供になってしまったせいか、今の家へ来る前のことを思い出す。どうしようもなく心細い。
「誰にでも世話焼きという訳ではないんだよ」
「え?」
遊琳はふと、新入生歓迎会の打ち上げで見た朧の顔を思い出す。あの時の表情を考えれば、いくらか話してもいいのかも知れない。これだけ不安になっているなら、きっと話さなければならない。
「僕の家はね、一言で言えばサバンナだったの」
より生きられる力のある子を優先する。そうでない子は淘汰される。
「僕が風邪をひけばどんなに淋しくても食品を扱う店の都合もあって隔離されたし嫌な事があっても撥ね退ける力が無いのならそれまで」
遊琳は遠い目をした。
「幼い頃ずっと姉の我儘で彼女の身代わりもしていたよ。女装させられて姉様が行きたくない習い事とかに行く」
それから遊琳が語ったのは、弥逢家のことだった。世間の常識では考えられないことも、遊琳の口から出た。
「まぁ、そういうわけで、僕は僕で在れ。君は君で在れ。それが僕のモットー」
「遊琳にもそんなことがあったんさね……」
弥逢家の事情が、幼い頃からの経験が、今の遊琳を形造っている。少しだけ、優しさの理由がわかった気がした。
途切れたそこからなんで、と更に聞こうか戸惑っていると、
「そのためなら何でもする。善も悪も出来も知らない」
にっこり笑って言い切った。
「さぁ、お茶でも淹れ直そうか」
「あ」
遊琳の手が朧の頭を優しく撫でた。
「今の朧は子供だ。いつもより甘えても良いんだよ。でも、今の朧だけが特別じゃない」
同情でもなく慰めでもない、自分は自分というのが遊琳らしいから落ち着くのかもしれない。
「優しさをもらうのに理由なんていらないんだな」
「何か言った?」
「いや、なんでも」
ちょっとだけ自分の境界線を縮められた気がした。
「またそのうちに」
遊琳はにっこり笑って湯呑みを回収した。
もう二度と救えない幼き日の僕の代わりに自分を否定する誰かを救おうとしてるだけに過ぎない。「その話は、まだもう少し内緒ね」
甘桃は足取り軽やかにアンティークな洋服の店へと向かっていた。
いつもは入れない、アンティークなお洋服店。
子ども服がなく、ショーウインドーから見てるだけだったが今なら堂々と入ることができる。
「今日だけはかわいい・ふわふわ・ラブリーはふーいん(封印)して、シックにキメよう!だって大人だもんね! あれ?」
木天蓼大学の前にゴシックロリータの綺麗な女子大学生が立っていた。実は中身は小学生の佐藤瀬莉なのだが、甘桃は知る由もない。
「ああいうのも良いなぁ。大学生ってほんと大人っぽい」
負けていられない。
そして、甘桃は目当ての店の前へ。
「大丈夫。大人なんだから」
ドキドキしてきてしまった。流行る気持ちを抑え、自動ドアをくぐる。
「いらっしゃいませ。……あ」
女性の店員さんが、目を瞬かせ、じっと見てくる。
「おかしくない、よね?」
気にせず、近くの服を手に取る。
「真っ白なレースのシャツ……あ、スカート」
壁にかかっていたのはハイウエストのワインレッドカラーのスカート。中々落ち着いたコーディネートだ。
「すてきー!こういう色合いも好きかも!」
高いハイヒールを履いてさっそうと歩く姿はさぞかし目を引くだろう。
「あのぉ、お客様」
「!」
何やら申し訳無さそうに声をかけてきたのは先程の店員だった。
「な、なんですか?」
「いえ、お客様はモデルの方でしょうか?」
「あー、うーん。……違います、けど」
中身は小学生で外見は大学生くらい。つまり職業は(小)学生なのだが、説明しづらい。
「実は」
店員の話を聞いた甘桃は目を輝かせた。
「え、お店のお洋服を着て写真モデルに? やるやるー………コホン。じゃなくて、やらせていただきます!」
「よかった。助かります」
店員に言われるまま、ブラウスに控えめな灰色のリボンを結んで、先程のハイウエストのスカートにそしてヒール。着替えて店の前へ立つ。
いつの間にかプロらしきカメラマンが数人いて、フラッシュがたかれた。
「本物のモデルさんみたい!」
ポーズを決めるたび、シャッターを切る音が響く。
「良いね、君。凄く写真映えするよ。ほら」
カメラマン達の代表らしき男性が歩み寄って来て、デジタル式一眼レフの画面を見せてくる。
とれた写真には素敵なお姉さんが映っていた。軽く化粧もしてもらったので、とても自分だとは思えない。
「大学生かな? モデルやらない? これ、僕の」
手渡されたのはモデル事務所と彼の名前が書かれた名刺だった。
甘桃はつい受け取ってしまう。
「えーと、私は」
実は小学生、とは言える雰囲気ではない。
「じゃあ、気が向いたら連絡してよ」
それからまた少し撮影をして、お開きになったのだが。
着替えた甘桃は礼をいう店員に軽く挨拶をして店を飛び出した。
この不思議な現象が終わるような気がして。まるでシンデレラだ。
「へへ。将来の夢にモデルさんも入れていこうっと」
と、道の端に歳の離れた三兄弟が話し込んでいた。上は二十歳前後、真ん中は小学生、下は二、三歳くらいだろうか。
小学生の方は甘桃と同じくらいなので、寝子島小学校だろうが、見覚えはない。
不思議に思ったが、あまり気にせず、三人の横を通り過ぎた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
高城ヒト
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年10月24日
参加申し込みの期限
2018年10月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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