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飴玉の不思議!?
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靖久はろっこん発動後も気にせずジョギングを続行しようした、のだが。
(……え?)
幼い頃の娘に似た女の子の姿を発見した。
(見間違いかな、でも……)
なんとなく気になり、近づいてみるとそれは確かに娘の結華だった。父親の直感だが、恐らく本人。
「結華」
振り返る結華。
「えぇと、どなたですか?」
靖久は不安そうに見上げてくる幼い結華に視線を合わせるため、膝を折った。
「えぇと……信じて貰えないかもしれないけれど、パパだよ」
そう言葉をかけつつ、内心懐かしい気持ちになっていた。思い出すのは、結華が十歳位の頃。迷子になってしまった結華を見つけた時のこと。
(あの時も、こんな不安そうな表情だったよね)
「……パパ!? ほ、本当に? 確かに面影はあるけれど……。もしかしてパパも飴を舐めたの?」
靖久は首を傾げた。
「飴?」
その反応に結華はさらに戸惑う。しかしながら、靖久は若返っている。あの飴の効果に違いない。結華はそう思い、さらに質問をすることにした。
「お、お爺さんに会わなかった?」
「雌猫になら会ったけど」
結華は目を瞬かせた。
「猫を……道案内したの?」
「猫とは道でばったり会っただけで」
「飴は? もらったでしょ?」
「猫に?」
しばし親子で見つめ合う。どうにも会話がかみ合わない。
「えーと、パパ、なんでそんな姿なの?」
「いや、僕は不思議な力で……一部の猫に触れると若返るみたいなんだ」
「え、ろっこん? パパのろっこんの力なの? ……若返ることが出来るのね、凄いわ!」
結華の表情が戸惑いから、驚きに変わった。
「……若い頃のパパの写真とか、そう言えば見たことなかったね。こんな雰囲気だったのね」
「そうだね、確かに……いや、若い頃の写真なんてそんな。結華の姿は懐かしいね」
思わず、靖久は結華の頭を撫でた。
赤ん坊の頃から見ている。娘の成長はあっという間で、今目の前にいる結華の姿も過去に流されてしまった。
「そうよね、パパはずっと私を見てくれているんだもん、今の私の姿を見ても懐かしさしか感じないよね」
「と、いうか。僕の変身に理解があるってことは……結華もろっこんを?」
「ええ。私ももれいびよ」
「どういう。変身する?」
「私のろっこん? パパみたいに変身はしないわ」
結華は鞄から苺味の飴を取り出し、舐めた。
と、タイミング良く猫の鳴き声が。
「あ」
靖久は塀の上でこちらを見ている猫を見つけ、驚いた。先ほどの猫だ。
「例えば、あの子。えぇと……」
結華は道端の猫を見つめる。
すぐに頭の中に声が響いてくる声。
「あの子、パパが突然若返ったから驚いた、気になってついて来たって。……少しだけだけど、動物の気持ちがわかるの」
「へぇ、凄いね。僕の変身よりも、猫の気持ちがわかる方が羨ましいな。楽しそうだ」
お互い、笑い合う。はたから見れば、歳の離れた微笑ましい兄妹だ。
靖久は手を出した。
「お母さんは驚くだろうから、少し散歩してから帰ろうか」
「うん」
結華は靖久と手を繋いだ。
「そう言えば美味しいアイス屋が出来たみたいだよ。内緒で、行ってみようか?」
こうやって手を繋いで歩くのも懐かしい。
ふと、高校生と小学生の兄弟とすれ違った。手を繋いで、弟の方は不安げで、兄の方は優しそうに笑っている。
「朧、歩くの、早かったら言ってね」
「……大丈夫、だけど、遊琳、あの」
「今日は暑いから急ごうか」
仲の良い兄弟のようだ。
「うわっ」
星志郎が声を上げた。
三人は足元がグラリと揺れる感覚に、どうにか踏ん張る。
征一郎は自分の視界が低くなっていくのがわかった。同時に星志郎の背が高く高く伸び、凪糸は逆に、縮んでいく。
変化が収まり、三人はそれぞれに頭や額、顔を押さえる。少しふらふらするが、次第に違和感は治まっていった。
お互いに顔を見合わせる。
「!」
征一郎は二人の姿に困惑した。まずは見上げる。
「しろー……? 身長が……いや自分が縮んだのか?」
星志郎は二十歳前後の姿だった。身長は元の征一郎と同じか高いくらい。優しい笑顔が似合いそうな穏やかなイケメン。服装は先ほどまで征一郎が着ていたものである。
「せー兄……」
星志郎も混乱気味だ。
次に凪糸を見おろす。
「御庭、その姿」
「てーち……」
「何言ってるかわからねぇ……!」
見たところ、二~三歳くらいの子供になってしまっていた。
征一郎はというと、小学生低学年くらいだろうか。服装は先ほどまで星志郎が着ていたおろしたてのセーラー服を着ている。
三人で視線をかわす。
「えーと。またふしぎな事件に巻き込まれちゃいましたね?」
「そうみたいだな」
さて、どうするか。考え始めた征一郎だったが、
「でもこのまま目的地に向かいましょー!」
星志郎がいつもよりテンション高めに言い放った。
そんなわけで、三人一緒に駅ビルのmiaoへ向かうことになった。
星志郎の提案で手を繋ぐことになったのだが。
「じゃあ、御庭のおにーさんが真ん中ですね」
あまり喋れないらしい凪糸も頷いて了承、征一郎も異論はないようだ。
「……おい」
歩き始めてすぐ、征一郎が片手を繋いでいる凪糸へ視線を向ける。
「あんまり暴れるなッ、歩き辛い。ただでさえ、足元がふらふらなんだ」
凪糸は片手ずつ繋ぎぶら下がって遊んだりしていた。小学生の腕には中々堪える。
「あーう?」
可愛らしく小首を傾げる凪糸である。この現象に慣れてきたようだ。楽しんでいるのか、はたまた精神的に退行し始めているのか。
「せー兄、ケンカしちゃダメなのです」
「うっ……」
不思議現象には慣れたが兄の威厳は行方不明。少し落ち込む。
前髪がはらりと目にかかった。ご丁寧に小さい頃の髪型を再現しているようだ。
「せーた」
服を引っ張られ、凪糸を見る。にこっと笑う。
「せーた、せーく、てーち!」
子供特有の、保護欲をそそられる可愛さだ。何故か懐かしくなった。星志郎にもこんな時期があったのだ。色々な思い出が一瞬にして甦る。
征一郎はため息を吐いた。
「……だから、何言ってるかわかんねぇ」
「うー!」
「こら、引っ張るな」
「ふふ。仲が良いんですね、せー兄と御庭のおにーさん」
そんなやり取りをしつつ、映画館へ。
アニメ映画とは言え、中々の客入りだった。若干大人向けだろうか、面白く魔法で戦う所など胸が躍る。
凪糸と星志郎は手に汗握るといった様子で微笑ましい。征一郎は、兄としてはいつもの姿で見守りたかった、そうぼんやりと思うのだった。
映画が終わり、会場を出ようとした時、人波に流されてしまった。慌てて星志郎の背を追うが、小学生の足では追い付けず、二人とはぐれてしまった。
一方、星志郎は人の波に慌てて凪糸を抱き上げた。とっさに服の調子は手を掴んでくれたのではぐれずに済んだようだ。
「せーく、あり、と」
凪糸はお礼を言いつつ、抱っこされる安心感に浸っていた。否応なしに、子供のころを思い出してしまう。
「よかった。でもせー兄が……。早く探さないと」
征一郎が流されていった方へと歩いて行くと、凪糸が何かに反応して、指を指した。
「んっ!」
「え、動物パーカー?」
そこは、お洒落な洋服の店だった。
はぐれた征一郎は内心で舌打ちをしながら、星志郎と凪糸を探していた。
「どこ行った? あの二人だけじゃ心配だ」
姿が変わっているのでなんとも言えないが、早く見つけてやらなければ。
とは言え、端から見れば自分が迷子だ。かなり不本意である。
「ん?」
通りかかった店で、猫が丸まって眠るふわふわのキーホルダーを見つけた。
「あれは……」
考え込んでいると、
「ね、あの子かわいー。セーラー服可愛い」
「ほんとだ。迷子かな?」
若い女性達の声が聞こえてきて、慌てて駆け出す。
「仕方ない。最後の手段だ」
数十分後、駅ビル内に迷子の放送が鳴り響いたのだった。
苦笑を浮かべながら迎えに来た星志郎と凪糸と合流した征一郎。すぐに連れていかれたのは凪糸が指を指した服屋である。
「あ、うー、う!」
「何が言いたいんだ?」
「さっき、御庭のおにーさんが見つけて。ほら!」
店頭で見せられたのは動物パーカーとジャケットである。
凪糸はにこにこ笑いながら、ジャケットと星志郎を交互に指でさす。フードつき動物パーカーは征一郎と交互に。
「似合うって言いたいのか? 可愛いのは自分は似合わねぇ」
「そうなんですか? 僕もおすすめなんですけど」
「星志郎なら似合う」
征一郎は仏頂面でそう言った。
ふと、道ゆく兄妹が、アイスクリームを舐めながら動物パーカーへ視線を向けた。
「パパ、見て。あれ、可愛い」
「小さいサイズだし、今の結華に似合うね」
そんな会話をしつつ、雑踏へ消えていった。
やがて夕方になり、いつの間にかいつもの三人に戻っていた。
「あー、なんか夢見てたみたいだな!」
「そうですね、せー兄を見おろす日が来るなんて思いませんでした」
「自分もだ」
「動物パーカー、特にウサギが可愛いのになー」
「着ないからな」
そう言いつつ、ポケットから取り出した包みを無言で星志郎へ渡す。
「? なんですか?」
「開けてみろ」
星志郎は丁寧にテープを外し、中身を確認する。
「わっ!」
迷子捜索中に目に止まった猫のキーホルダーだった。
買いに戻ったため、迷子放送が遅れてしまったのだが、言わないでおく。
「おー、よかったな、星くん」
「はい! 」
猫のキーホルダーを大切に抱きしめる。満面の笑顔。
「ありがとう。お兄ちゃん大好き」
「ん」
征一郎は頷いて、微かに笑みを浮かべる。
「じゃあ、俺はそろそろ。征ちゃんのデレも見られたし」
「おい」
「あはは。またな、征ちゃん、星くん」
「あぁ」
「あ、おにーさん、今日はありがとうございました。また遊んでください!」
星志郎は笑顔で手を降りつつ、征一郎と手を繋いだ。
「帰るか」
「はい!」
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年10月24日
参加申し込みの期限
2018年10月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月31日 11時00分
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