寝子島ルネッサンス革命　ブルータス、お前もか｜リアクション

寝子島ルネッサンス革命　ブルータス、お前もか

　一行が美術室に戻ったときには、夏の日も傾いて薄暗くなっていた。
「もう、元に戻ってしまうのね？」
　葉月に聞かれて、ブルータスは頷いた。
「諸君の助力に感謝する。扉はしばらく閉じたままにしておいてくれ」
　ブルータスは堂々とした態度で感謝の言葉を述べ、準備室に入っていった。
「それにしても、さっきの刀くんかっこよかったね～」
　タルトがからかうように言うと、刀は照れながら答える。
「いや、まあ……『フツウ』を守るためでもあるけどな。何とかなってよかった」
「あっ！」
　思い出したように声を上げたのは凪糸だ。
「石膏像に戻る前に着替えさせなきゃ！」
「！」
　皆は慌てて準備室に入る――が、ブルータスはもういなかった。代わりに、トーガの代わりにジャケットを羽織ったブルータスの石膏像が、もともとあった棚に収まっていた。
「これはこれで、似合うんじゃないか」
　月詠はそう言って、心なしか満足げな表情のブルータス像を軽くつついた。

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あとがき

担当マスター：三城俊一
ファンレターはマスターページから！

　皆様、今回はご参加いただきありがとうございました。
　久しぶりのマスター業務でしたが、楽しく執筆することができました。
　緩かったり暖かだったり、久しぶりの「らっかみ！」世界はいいものだと思いました。感覚が鈍っていることが少々心配ではありますが……

　今後も、シナリオでお会いできるかもしれません。その時は、何卒よろしくお願いいたします。

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