忍の極意を見よ！　でござるの巻｜リアクション

忍の極意を見よ！　でござるの巻

「へー、最近は変てこな忍者がおるんやねぇ。島に来たっちゅーからにはその辺におったりして……」
　なんて言いながら、さっきまでニャンスタを見ていた春名あきらであったが。
「……おったわ、変な三人組」

　※

「……あかんて、刃物はあかんて！　もー！この服高かったんやでー！」
　飛んでくるクナイに服を着られて、あきらは抗議の声を上げた。
「高かろうと安かろうと、服は邪魔者でござる！」
　今度は鎖鎌が、がっしゃん！　と宙を舞う。
　これはさすがにまずい！　と思いきや、その刃が切ったのは、やっぱり服のみ。
「怪我させてこんのやったらこっちのもんや！」
　あきらは適当に、その辺に落ちていた棒を掴みとった。
「これで懲らしめたるー！」
　――が。

「へっへっへ、大人しくしていれば、丁寧に扱ってやるでござるよ」
　瞬時に羽交い絞めにしてきた文太の、生暖かい息が、あきらの首筋にかかった。
「はっ、離せっ！」
　自由になっている足をバタバタ動かして、あきらは力の限りに暴れまくった。
「ああもう、暴れ過ぎでござる。今度こそ成功するためにも……竜！」
　青忍者は、すかさず少女の下着を抜き取ると、その足に、ぐるぐると鎖を巻き始めた。
　しかも彼らは、そのままあきらを逆さづりにしようとするではないか。
「ちょ、そんなことしたら、スカートめくれっ……ああっ！　丸見えになるやんかっ！」
　アキラは、顔を真っ赤にして叫んだ。しかし忍びたちは「ニャンスタでいっぱいRTされるでござる……！」と興奮気味だ。
「アホッ！　無修正のそんなん、アップしてええわけないやろっ！」
　あきらの言葉に、忍がはっと真顔になる。
「確かに……！　規制は怖いでござる」
「だったら……」
　又蔵が、クナイを取り出した。
「アップできる程度の、エッチなことをするしかないでござるなあ……文太！」
　文太はあきらに向けて、吹き矢を構えた。
　すぐさま痺れ薬がついた吹き矢が、あきらの太腿に刺さる。
「あっ……」
　薬の効果は絶大で、あきらはそのあと、すぐにぐったりとその場に伏した。

　※

「ふっふっふ、いいねがまた100も増えたでござる。これで1000でござるよ」
　又蔵と竜、文太はひとつのすまーとふぉんを覗き込んで、実に楽し気な声を出した。
　画面の中では、先ほど撮ったばかりの動画が再生されている。

　そこに映るのは、スカートの上からぐるぐるに鎖を巻かれ、逆さづりにされたあきらだ。
　下半身はそうやって守られてはいるものの、上半身の服はずたぼろ状態。
　襟から胸にかけては、まっすぐに切られたラインには、胸の谷間がのぞいていたし、裾はめくれ上がって、ウエストが丸見えだ。
　さらには脇や横乳のあたりの肌もさらされていた。
　そして忍びたちは、そのまっ白な柔肌に、ゆっくり手を伸ばし――。
「イくでござるよっ！」
　一斉に、もみもみ、さわさわ、こしょこしょし始めた。
「やっ、あああっ、はあんっ、やめ、あ、ははっ、はははっ」
　身をよじって暴れれば、ブラまで切られた胸が、ふわんふわんと大きく揺れる。
「ほれほれ、スカートもきわどいところを切り裂いてやるでござるよ」
「これはもうはいてないから、大変でござるなあ」
　竜が、さっき奪い取った下着を、わざとらしくひらひら振った。
「ノーパンのあそこをこしょこしょしてやるでござる」
「へっ、変態っ！」
　あきらが叫ぶも「それは褒め言葉でござるな」と又蔵。
　彼の手は、休むことなく彼女をくすぐっている。
「ひゃっ、あふうう、やめええっ……」

　※

　解放された後、あきらはこの動画を見て。
「これ、顔もばっちり出てるやんか……明日からどうすればいいんや……」
　思い切り、頭を抱えたのだった。

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