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木天蓼大学の構内に
河島 澪
が佇んでいる。白いTシャツに濃紺のサマージャケットを合わせていた。下は黒のスキニーパンツですらりとした美しさが映える。
「……講義は午前まで。どうするかな」
顎先に人差し指を当てる。やや俯いた姿で思考を巡らす。立ち姿の凛々しさに通り掛かった女子学生の目を集めた。
「海もいいが」
言葉を切って顔を上げる。心なしか笑みが浮かんでいた。
燃えるような赤い髪を弾ませて
バニー・オークレイ
が繁みの中に入っていく。纏わり付く下草を蹴散らすようにして前進を続ける。
――天宵川はこっちだよね。愛馬のシルバーと来たから位置はわかるんだけど。
足を引っこ抜くようにして歩く。半ば緑に消えかけた道を進んでいくと、涼しげな音が聞こえてきた。
「ようやくだね」
目的の川に到着した。すぐには下りず、川に沿って歩いた。地層が剥き出しになったところを見つけて青い瞳を輝かせる。
「そーそー、ここ、ここ」
一部、緩やかになっている斜面を豪快に下りていく。大小の石が目立つ川原に立った。
「水晶はあるかな」
バニーは白い石に着目した。大きい石は両手で引っ繰り返す。渋い表情となって他を当たる。
黒い石に目を落とす。白い筋が入っていた。
「白い脈って水晶?」
しゃがんで手に取って見る。手の中で回して適当に投げ捨てた。
「きれいな六角形がいいのよねー」
言いながら近くの石を裏返しにする。一部に目が吸い寄せられた。白い物体が付いていた。
直後に溜息が漏れる。
「ドーソン石だよー」
半ば自棄になって石を捲る。数は二桁に突入した。
「どこにもないよー」
不貞腐れた顔で横を向く。陽光を受けて光る物体を目にした。バニーは確信した様子で跳び付いた。
透明な六角柱を高々と摘まみ上げる。
「ラッキー、天然の水晶ゲットだね!」
スカートのポケットに収めると、かなり浮かれた状態で上流に向かって歩き出す。
間もなくして人物に出会った。大きな石に腰掛けて釣り糸を垂らしていた。横顔であっても美形とわかる。バニーは上機嫌で声を掛けた。
「ハーイ、釣れますかー?」
「よく釣れるよ。綺麗な川だからね」
澪は気軽に返す。バニーを見て僅かに目を開いた。
「その制服は寝子島中学のものだよね」
「ピンポーン、正解! 今日は校外学習で川に来たんだよ。私はバニー。うさぎでもいいけど。よろしくね」
「私は木天蓼大学の学生の澪だ。うさぎちゃん、よろしく。相席は嫌いかな」
澪は隣の空いたところを手で示した。
「喜んで」
バニーは澪の横に座った。途端に青い目をきょろきょろさせる。
「どうかした?」
「よく釣れるのに魚が一匹もいないなーって」
「小さい魚は食べられるところが少ないからね。全部、帰って貰ったよ。でも、今日はとても運がいい」
「小さい魚ばっかりなのに?」
「釣りのおかげでうさぎちゃんみたいな可愛い子に出会えたからね」
澪はバニーの目を見て言った。
「またまたー」
両足を交互に振りながら川面を見詰める。
――わお、この人、ほめ上手だよー。お世辞でもドキってしちゃうかも。
本音は胸中にとどめた。バニーは足をぶらぶらさせながら浮きに目を向けた。
「釣りっておもしろいのかな」
「やってみるかい?」
「イエス、教えて教えて。どうやったらお魚さん釣れる? あ、でも待って」
バニーは浮きを見て、うーん、と声を漏らす。
澪は倒していた竿を起こした。浮きが手元に戻ってきた。
「釣りを難しく考える必要はないよ」
「あ、ミミズじゃないのね!」
「ああ、そういうことか。ワーム、疑似餌だよ。ルアーフィッシングって聞いたことはあるよね」
澪はミミズに似せたルアーを持ち上げた。バニーは食い入るように見詰めた。
「すごーい、こんなので魚が釣れるんだ。生きたミミズをさわるのかと思ったよー」
「安心したところで教えるね。まずは竿の持ち方から」
澪はバニーの手を取って竿を握らせる。自然と身体が近づいた。
「握り方はそれでいいよ。あとは竿を振る時の注意点だけど、ルアーに衣服を引っ掛けないように意識して後方に持っていく」
澪は更に距離を詰めた。バニーの目は泳いだ。
――ちかっ! まつげ、ながっ! マンガみたいなイケメン、ホントにいるのねー。
そのような驚きを知らない澪は川面に目を向けた。
「今度は実践だ。上流の方に投げてみて。あの岩が突き出た辺りが狙い目だよ」
「こう、ルアーを気にして後ろにひいてー、投げ入れる!」
ルアーは岩に向かって飛んでいく。カツンと乾いた音をさせて川面に落ちた。苦笑いでバニーは澪を見た。
「狙いは悪くなかったよ」
「よかったー」
バニーは安心して浮きの様子を見守る。川の流れに乗りながら軽く上下に動いた。
「あ、ピクピクしてる!」
「まだ上げるのは早いよ。もっと深く沈み込まないと。魚がつついているだけかもしれないからね」
「まだかなー、もうかなー」
上体が前に傾く。竿を何度も握り直した。
浮きが沈んだ。バニーは立ち上がった。
「かかったー」
「慌てないで」
澪の助言を受けて竿をゆっくりと引き上げる。川面が盛り上がり、黒々としたものが現れた。
「これは中々の大物だね」
微笑む澪にバニーは頬を膨らませた。
「ぶー、きれいな川に長靴を捨てたらダメだよー」
「釣り人のものが流されたのかもしれないね」
澪は掛かった長靴を針から外した。バニーは竿を振る感触を確かめるような動きを見せる。
「リトライ」
振り被ってルアーを投げ込む。岩の手前に落ちた。真剣な目で浮きを見詰める。僅かな動きには反応しない。
浮きが水中に引きずり込まれた。
「フィーッシュ!」
叫んで大物を釣り上げた。またしても黒い長靴であった。
「もう、誰よー!」
バニーは足を踏み鳴らして抗議した。澪は二つ目の大物を針から外すと柔らかい笑みを浮かべる。
「今日の私とうさぎちゃんのようだ」
「どういうこと?」
怒りに燃える感情は一瞬で鎮火した。バニーは澪を見る。青い瞳で、教えて、と問い掛けた。
澪は釣り上げた長靴を両手に持つ。
「こちらの長靴が私だとする。これが君。出会うことで初めて機能する」
長靴を前後に動かし、歩く真似をした。
「こんな風に考えるとロマンティックだろう」
「ふふふ、ほんと。でもバニーは、まだまだ子供だからね」
「誰でも最初は子供だよ。それも時が過ぎれば関係なくなるさ。少し喉が渇いてきたところなんだ。よかったら、お茶でもどう?」
「いくいくー。その前に長靴の水をなんとかしないとね!」
バニーは澪から長靴を受け取った。川の側でしゃがみ込む。
「気を付けて。川の石は滑り易い。溺れたら大変だ。人工呼吸の方法は知っているが」
「あ、なんか入ってた!」
バニーは長靴を逆さまにして転がり出た物を掌で受けた。
「ミオ、見て見て!」
笑顔で駆け戻る。バニーは握り締めた手を澪に見せて、そっと開いた。
「これは水晶だね」
「そう、バニーも拾ったんだよー」
バニーは二つの水晶を見せた。その一つを澪に差し出す。
「貰ってもいいのかい?」
「長靴よりもこっちのほうがいいよね。二人で一つずつー♪」
「ありがとう、私の取って置きの店に案内するよ」
「楽しみー。でも、それって校外学習になるのかな」
「どこにでも学びはあるよ」
疑問の声に澪が笑顔で返す。釣竿と長靴を持ち、バニーと並んで下流に歩いていった。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年10月02日
参加申し込みの期限
2018年10月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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