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アベル・タウンゼンド
は海を目の当たりにした。
「めっちゃ青いやん! この暑さは泳ぐには最高やで!」
人目を気にすることなく制服を脱ぎ始める。
その隣に立った
渡辺 美里愛
の笑顔が弾けた。
「夏だー! 海だー! みんなが楽しそうー!」
「ほんまやで。美里愛ちゃん、早く水着になりや。うち、泳ぎたくてたまらんのや」
水着となったアベルは日焼け止めクリームを手にしていた。駆け出したい衝動を抑えているのか。小刻みな足踏みをしている。
「ミリアも水着になるね!」
もぞもぞと動きながら制服を脱いでいく。途中で髪が絡まった。両手を挙げた状態で不安定に揺れる。
「わー、なんか顔が出ないよー!」
「こんなところで踊ってる場合とちゃうで」
アベルは引っ掛かっていた髪を解いて制服を脱がせた。ぷはー、と美里愛は息継ぎをするような顔で現れた。
「えへへ、ありがとう! ミリアが先にクリームを塗ってあげるね!」
「背中を頼んだで。その間にうちは他のところやな」
「ミリアにおまかせだよー!」
スカートのポケットから容器を取り出し、中身を掌で丁寧に伸ばす。背中を向けていたアゼルの背を優しく撫でるように塗っていく。
「ま、こんな感じやな。次は美里愛ちゃんの番やで」
「ベルちゃん、よろしくね!」
「任せといてやー。長い髪は前にやらんとアカンな」
首筋の辺りから塗り始めた。美里愛はくすぐったそうに背中を揺する。構わずに範囲を広げていく。
「なんか、声が出ちゃいそう」
「あんまり動かんといてや。なーんてな。もう、塗り終わったで!」
アベルは素足で駆け出した。
「泳いだるでー!」
「ミリアも泳ぐよー!」
追い掛ける美里愛はウサギのように跳ねた。
「砂がとってもあつーい!」
銀色の髪を弾ませて波に足を突っ込んだ。急に安らいだ顔付きとなって、あー、と目を丸くして叫んだ。日焼け止めクリームが手には握られていた。
その間にアベルは頭から海に飛び込んだ。クロールで遠方を目指す。
「これ、日焼け止めにいいよ! 使ってね!」
「え、これを私に?」
押し付けるようにして渡すと美里愛は走り出した。波を蹴散らして、たー、と腹打ち気味に飛び込んだ。
先行していたアベルは波を切り裂いて泳ぐ。海の青さが濃くなったところで立ち泳ぎとなった。泳いだ距離を確かめるように砂浜に目を向けた。
「遠泳まではいかんけど、そこそこは泳いだで」
後方に倒れるようにして海面に浮かんだ。波に身体を預けると心地良い揺れに包まれた。
「平和はやっぱりええなぁ~。掛け替えのないもんやで」
穏やかな波音に別の音が混ざる。徐々に近づいてきた。
「ようやく追いついたよー! ベルちゃん、待ってくれてもいいのに」
「美里愛ちゃんも来たんやな。ええ感じの波やで」
アベルは仰向けの状態で口にした。美里愛は立ち泳ぎで側にいた。
「ベルちゃん、眠くなっちゃったの?」
「そんなことはないで。闇に紛れて戦う戦士にもたまには休息が必要なんや」
口で笑うとアベルは立ち泳ぎとなった。
「気力は十分や。戻ってビーチボールをするで!」
「じゃあ、砂浜まで競争しようよ!」
「うちは手強いで」
「ミリアだってがんばるもん!」
二人は立ち泳ぎで横に並んだ。タイミングを合わせて同時に泳ぎ出す。
クロールでアベルが前に出た。同じ泳ぎ方で美里愛が追い掛ける。
徐々に差が開いていった。アベルが先に立ち上がって後ろを振り返る。美里愛は立ち上がったところであった。
「この勝負、うちの勝ち、ってどこ行くんや?」
美里愛はアベルを追い抜いて砂浜に走っていく。くるりと回って笑顔を見せた。
「ミリアが勝ったよー!」
「なんでそうなるんや!?」
「だって勝負は砂浜までだからー!」
美里愛はアベルの下半身を指差した。膝頭の辺りまで海水に浸かっていた。
「あー、確かに砂浜とはちゃうな。一本、取られたで! ほな、次はビーチバレーやな!」
「でも、ベルちゃん。二人しかないよ。どうやって遊ぶの?」
「そうやなー。誰か引っ張ってこんとアカンな」
「あの、私達でよければ」
二人組の女子が声を掛けてきた。その一人に美里愛は笑顔で駆け寄った。
「日焼けクリーム、使ってくれた?」
「かなり減ったけど、いい感じに濡れたよ。ありがとうね」
「ミリアもうれしいよ! じゃあ、みんなでビーチバレーをしようー!」
「ビーチボールの出番や。コートは砂浜に適当に描いておいてなぁ~」
アベルは荷物を置いたところに急いで向かう。その間に砂浜に歪なコートが出来上がった。
「空気入れでボールはパンパンや。ネットはないし、それらしい高さで相手のコートに入れたらええで」
「ミリアはベルちゃんと同じチームになるね!」
「私達もそれでいいよ。それと一セットは何点までにする?」
話を振られて美里愛は、うーん、と唸って黙り込んでしまった。
逆にアベルは陽気に返す。
「フルやと長いから十点でええんとちゃう? 二セット先取でどうや」
「そのルールでいいよ」
決まった途端、美里愛は目を輝かせた。
「じゃあ、始めるよー!」
ジャンケンで最初のサーブを決める。
「うちのサーブからや」
アベルはボールを高々と上げてジャンプサーブを決める。相手の一人が素早く動いて片手で撥ね上げた。斜めに飛んだボールを別の一人が追い掛ける。
「お願い!」
砂浜に滑り込みながら上げた。
「行くよ!」
ふわりと浮いたボールに向かって跳び、腕を振り下ろす。
乾いた音がした。急角度でボールが落ちてくる。そこにアベルが滑り込んできて足で蹴り上げた。
「美里愛ちゃん、行ったで!」
「おまかせなのー!」
ふらふらと飛んだボールに合わせて美里愛がちょこちょこと動く。両方の掌を上げて、えいー、と叫んで跳んだ。
ボールは手の間を抜けて頭頂に当たった。見事なヘディングで空を舞う。
「いただきや!」
走り込んだアベルが跳んで一撃を放つ。コート内の砂が爆ぜた。ボールは二人の中間の辺りに転がった。
「ベルちゃん、すっごーい!」
美里愛は喜びでコート内を跳ね回る。
アベルは足を左右に開いた。右手で顔の左半分を隠し、左手は肘の辺りを軽く握った。
「この右目からは何人たりとも逃れられない! 敵の弱点を見抜く!」
「ホントに! なんでもできちゃうね! 無敵になれるよー!」
「あー、まあ、そうやな」
アベルは困ったように笑った。
白熱した展開は続いた。最後はアベルと美里愛のチームが勝利を収めた。
「楽しかったわ。またね」
二人組の女子は爽やかな笑顔で去っていった。
「ちょっと休憩や」
アベルは鞄から水筒を持ち出した。冷えた麦茶は美里愛にも振る舞われた。
「冷たくておいしいねー!」
「せやろ。このあとは何して」
「砂のお城を作って、スイカ割りをするよー!」
「城はええけど、スイカは持ってないで」
その後、波打ち際に奇妙な形の物体が作られた。歪で不気味な感じが表現できていて一部のマニアには好評であった。
「あとはスイカ割りなんやけど」
「ビーチボールがスイカだよ!」
「それ、ええやん!」
二人はビーチボールをスイカに見立てて楽しんだ。不気味な物体はアベルの一撃で砂に還った。
飽きると共に海で泳いだ。競争の続きが行われた。
今は木蔭で休んでいる。胡坐を掻いたアベルの横で美里愛は丸くなっていた。安らかな寝息を立てている。
「疲れたんやな」
笑みを浮かべる。アベルは自身の腕に目をやった。
「泳ぎすぎや。ま、こんがり肌もええかもしれんね」
空に向かって大きな欠伸をした。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年10月02日
参加申し込みの期限
2018年10月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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