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\ オーバータイム!/
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朝、目が覚めて
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「みゃあ~(ネズミみっけー)」
夏朝猫は猫の習性に負けていた。今はお宝探し! と自分に言い聞かせながらも、魔法が解けたのかすっかり小さくなったスク水ネズミがちょろちょろ走っている姿を見ると、つい追いかけてしまうのだ。
「みゃあみゃあ~(まてまてー)」
すっかり猫の体の扱いにも慣れ、お尻をふりふりしてからのダッシュでネズミの体を前足で……ガッ!
「みゃみゃみゃー!(つかんだぞー!)」
食べるわけでもなんでもないネズミを捕まえて、自分は何をしているのだろうか?
ネズミの顔をじっと見つめる。
「ちゅう~」
「みゃあ~」
じーっと見ていると、なんだかこのネズミが迷宮の主のような気がしてきた。
「ちゅう~」
「みゃあ~」
ネズミの目は、吸い込まれそうな程に美しい。
「みゃみゃみゃ~(ネズミさん、僕たちこのままじゃ遅刻しちゃうんだ。みんなを寝子高に戻してくれないかな?)」
そんなことをしても意味がないと思いつつ、お願いしてみると……
「ちゅちゅちゅ~!」
ネズミが口を大きく開く。
その口はどんどんどんどん大きくなって、
「みゃ?」
体もまるごと大きくなって、
「みゃみゃみゃ?」
夏朝猫よりも、人間よりも、そして迷宮よりも大きくなって、
グラグラグラグラ……迷宮があちこち崩れ始めた。
「みゃみゃみゃみゃ~(もしかしてこのネズミ、本当に?)」
ネズミは、迷宮世界の主、迷宮世界を終わらせることのできる存在だったようだ。
ガラガラガラガラガラガラガラ~。
迷宮が崩れ始めた。
刀は頭をポリポリかきながら独りごちる。
「あー、何か悟り開けそう。もしかしたら今回の件は俺の人生のために必要だったんじゃね?」
彼はろっこんによる加速があるからいいが、みんなが心配だ。
「みんな、走れー!」
迷宮のはるか上空、一人の少女がふわふわと浮いていた。
――あたしは
夢宮 瑠奈
。
懸命に走るみんなを、応援する。
あたしは走れない。
でも、だから、ここで思いっきり……歌おう。
迷宮の端から端まで響くように、寝子島中に届くように、大きな声で。
迷宮は端から少しずつ崩れていく。
「よし、盗塁決めてやるぜー」
崩れていく中を、駆けていく。
「チェストー!」
迷宮は崩れる。
「今度は10倍返しでどうだー!」
天井がガラガラと。
「ああ、焼肉のたれ置いてきちゃった~!」
壁がバラバラと。
「落ち着け。それどころじゃないだろう!」
崩れる迷宮。
「だからなんで私はスク水姿で迷宮ン中走ってんのよーっ!」
柱がポッキリと折れて。
「みゃあああ!」
崩れる迷宮。
「やっぱりお姉ちゃん、いい毛並みしてるよね☆ 待ってー!」
通路がふさがれていく。
「にゃあああ(いい加減にしろー!)」
塔が崩れて消えて。
「焼肉んまぁい。もぐもぐ」
いやいや、食べてないで走れ!
「ああ、やばいやばい」
流もようやく慌てて走り出す。
瑠奈は歌い続ける。
これはあたしの願い、あたしの心。
この島には不思議とドキドキが詰まっている。
みんな悩んで、ケンカして、笑って、泣いて、怒って、成功して、失敗して、凹んで、泣き止んで。
この先、進む道は違うのだろうな。
島を離れたり、遠く外国へ行く人もいるかもしれない。
きっとみんな一緒ではないのだろう。
だからこそ、みんなを応援する。
もしこのままみんなの前から見えなくなって、忘れられても?
とにかく、今は一緒だ。一緒に走ろう。この島で、できる限り。
映画のクライマックスのように、主人公たちが迷宮から脱出すべく駆けていく。
その光景に、瑠奈の歌が重なっていく。
必死に走って走って走って……
「みんな、がんばって~!」
最後の最後、瑠奈の声がみんなの心に響いたときだった。
ドガガーン! と間一髪。背後に積み重なったのは瓦礫の山。
そして目の前に広がるのは、いつもの寝子高の校舎だった。
「た、たすかった……」
みんな、そびえ立つ寝子高を見上げる。
まだ朝だというのに、すっかり疲れ果てている。
目が覚めたらフシギなことばかりが起きて、誰もが大変な朝を過ごしてきた。
でもこれで神魂パニックも終了だろう。
みんながそう思っていた……が、修だけは違った。
「おかしい」
例のフシギな“こわい警報”では地震、雷、火事、オヤジ……と言っていたが、オヤジがまだ来ていない。
「みんな、まだ何かあるかもしれない。油断は禁物だ」
朝陽を浴びながら、みんなの気を引き締める。
と、その朝陽がみるみるうちに影になっていく。
大きな気球でも通ったのか、雲がかかったのか、気にする気力もなくなってきた彼らだが、校舎の方から聞こえてきた声には反応せざるを得なかった。
「オヤジだー! オヤジが出たぞー!」
振り向けば、みんなの背後に巨大なネズミ。
スク水を着た迷宮の主が、瓦礫の山を乗りこえて寝子島を破壊し始めていた。
「あ。あれはまさか……」
巨大化して、スク水の名札がはっきりとみんなに見えた。
たしかにしっかりと書かれていた、『オヤジ』と。
「どんな名前だー!」
「それは雑すぎやしないか!」
「盛りだくさん過ぎだー!」
「マジもういい加減にしろー!」
「いい雰囲気で終われそうだっただろうがー!」
みんなの怒りのパワーが、このときだけの奇跡を起こした。
「うおおおおおおおおお」
怒りのあまり力を溜める亮に、あちこちからエネルギーが集まっていくかのようだ。
「うおおおおおおおおおああああああああああ!!!!!!!!」
ろっこん暴走ッ!!!
凄まじいパワーでのジャンプ!
オヤジに向かって一直線。そして――
「オリャアアアアアアア!!!!!!」
測定不能の超絶激重パンチがオヤジに炸裂する!
「ちゅう~~~~~」
オヤジは太陽までぶっ飛んで、激突! 一瞬、朝陽がいつも以上に眩しく輝いた、そんな気がした。
……さてみなさん、おはよう。
これで、目が覚めたかな?
すっかり眠くなって、二度寝をしたい? それもまた一興。
あなたの朝は、いつだって希望と冒険に満ちている。歌とネタにあふれている。
さあ、今日という一日を楽しもう。この、寝子島で!
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あとがき
担当マスター:
漂流サーカスランド
ファンレターはマスターページから!
大変遅くなりまして、本当に申し訳ありませんでした。
入退院を繰り返していて物理的に時間がとれたりとれなかったり、進んだり止まったり、運営さんにもご迷惑をおかけしました。
皆さんのアクション、本当に最高に楽しかったです。
何度も夢に見て元気をもらって、お待たせしていたのにこう言っていいのかわかりませんが、すごく楽しんで書かせていただきました。
アクションを自由に楽しめてしまうらっかみプレイヤーさん、高度な遊びをしている感じが、すごく好きです。
自由というのはかえって難しいもので、PBWには制約やルールが細かくある方がいろいろ「簡単」だとは思いますが、
こういうシナリオを楽しめてしまうところが、本当に素晴らしいなぁと感動しております。
今回はありがとうございました。また機会があれば、お願いします。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
漂流サーカスランド
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月19日
参加申し込みの期限
2018年09月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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