this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【星幽塔】第七階層 そうだ、祭りに行こう
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
●
修も、知的探求のフィナーレとして、花火を楽しんでいた。
「……今の花火はレオーネか。凄い技術だな」
いっそ花火も買い付けようかと考えたが、すでに修はいくつも商談をまとめていたので、今日はやめておくことにした。
「『アブラカタフィッシュ一式の流通ルート』に、『星の力の回復するコーヒー豆』の流通ルート』。これで店もまた充実するな。新たな脅威に立ち向かうさいにも役立つだろう」
冒険者にとって、武器や防具、その他便利なアイテムを売る『よろずや』は必要不可欠な存在だ。
あとは掉尾を飾る花火を楽しむだけ。
(ああ、綺麗だな。俺は寝子島の空も、この塔の空も、守りたい。だから、もっと店を充実させていかないとな)
修は静かな決意を胸に、夜空に咲く花火を、網膜に深く刻み込もうとするのだった。
●
月詠は、予約しておいた絨毯に乗って、空から花火を眺めていた。
「ふうむ。美しいものだね。さそりのからあげを食べながら見るさそりの花火というのもオツなものだ」
じつにさそり尽くしな空中での花火鑑賞に、月詠は満足している。
「このコーヒーも実に上手い。どうやらこの階層の気候でなければこの効果は出せないらしいが、豆を輸入すれば店で出すこともできるだろう」
修同様に、月詠も、自身が経営する店でコーヒーを売ることを考えていた。実際、『星のコーヒー豆』は購入した。
特にここの豆を使ったオリジナルブレンドのコーヒーは、ヒットの予感がしていた。ブレンドの具合によっては、星の力を回復する効果を高めることだってできるかもしれない。
「まあ、今は無粋なことを考えるのはよそう」
そう言って、月詠はスケッチブックのページをめくる。
もう一枚、この祭りの思い出を、スケッチとして手元に留めておくために。
●
ティオレはすっかり踊り疲れて、地上でビールを飲みながら花火を楽しんでいた。
「あー、疲れた。やっぱり800年も生きてると、あちこちガタが来るわねー」
肩を自分で揉みながら、ぽつりと呟くと隣のおじさんがぎょっとした目でティオレを見る。
(……おっと踊り子をやっていた私としては年齢の話はNGだったわね)
さすがに800年も生きていると自分の年齢をネタにする余裕も生まれてくるが、800歳越えという話はついさっきまで妖艶な踊りを披露していた身としては伏せておくべきだったかもしれない。
「さて、ちょっと小腹が空いたわね……」
と、思ったまさにそのとき、ターバンの下からウサギ耳を垂らしたラッチョがいい匂いをさせながら目の前を通りがかる。
「ねぇ、ボウヤ。それ、どこで売ってるのかしら?」
「んん? おー、よくぞ聞いてくれたね! このさそりのから揚げはついさっきあっちのお店で買ったばかりの出来立てのほっくほくなんだよー。ちなみにボクはもう三回も買ったんだー」
どこか誇らしげにグルメルポートをして去っていくラッチョの背中を視線で追いつつ、
「……さそりのから揚げか、悪くないわね」
と、ティオレも呟く。が、あいにくすでに手持ちが少ない。
そこで、手に入れた景品を自分用に一つずつキープし、残りのブローチとネックレスを売ることで小金を調達した。
そして、用意した金を手に店を覗き、中くらいのサイズのものを買う。
「おー、姉ちゃん、さっきの踊りセクシーだったぜ! いいもん見せてもらったから一個おまけしといてやるよ」
「あら、ありがと」
にっこり微笑みつつ、おまけつきのから揚げを受け取って、さらにもう一杯買ったビールと一緒に食べながら、また花火を楽しむ。
「ふふ。仕事のあとの一杯を楽しみながら見る花火は格別ね」
ふぅっと満足げな息を吐きつつ、ティオレは夜空に咲く花を眺め続けている。
●
ジーナも、地上から花火を見上げていた。
「はー、綺麗なもんっすねぇー」
参加賞の装飾品を握りしめながら、赤い瞳に色取りどりの花を映している。
「というか、アステリズムの顔とか、星の力を使ったにしたって、いったいどうやって再現してるっすかねー」
ジーナは、錬金術師の性というべきか、その仕組みや製造法について、興味しんしんだった。
そうでなくとも、彼はもとより花火には興味があったのだ。
もし、錬金術師にならなかったら、自分は花火職人になっていただろうか?
そんなことを考えながら、ジーナは夜空を見上げ続ける。
「いつか、俺もでかい花火を打ち上げてみたいもんっすねぇ!」
ジーナはそんなことを呟き、夜空の向こうに、自分の思い描いた花火が舞い散る姿を想像してみるのだった。
●
リリエルはメリィとアブラカタフィッシュを掬っているさなかに、打ち上げられる大輪の花火を見た。
「わぁ! 見てください! メリィちゃん! 花火、とっても綺麗ですよ!」
空の花火を指差せば、メリィもそれを見上げて、綺麗だねと笑った。
花火を見るのも楽しかったが、そんな親友の顔を見るのもリリエルはとても楽しかった。
そんなリリエルの小脇には『サソリ(のから揚げ)のぬいぐるみ』がある。取ったのはメリィだったが、彼女はリリエルのためにそれを取ってくれたのだ。
(ぬいぐるみも嬉しかったけど、メリィちゃんの気持ちが一番嬉しいです……!)
一緒に来てよかった、と心から思う。
「……って、メリィちゃん、すっごくたくさん掬ってます! よーし、私も負けませんよ!」
リリエルは腕まくりをするポーズなどして、真剣に魚掬いに向き合う。
花火も綺麗だが、親友とそうして過ごす時間が、リリエルにとっての何よりの祭りのフィーナレに相応しい時間となった。
●
そして、花火は終わり、祭りも終わった。
誰もが、満足げな表情を浮かべて、帰路につきはじめる。
そんななかで、一人だけ、真面目な表情をしているものがいた。
チェス・ブルーム
である。
「……来た道を帰るだけだから。大丈夫。来た道を帰るだけだから大丈夫」
呪文のように唱えながら、右手と右足を一緒に出して、チェスは慎重に帰り道を歩いている。
(……僕、道を覚えるのが苦手なんですよね。だから、気を抜かないように。家に帰るまでがお祭りです!)
そう心の中で呟いたチェスの表情は、真剣そのものだった。
しかし、程なくして。
「……ここは、どこでしょう?」
やはりチェスは道に迷っていた。
が、そこに運良く同じく第一階層の「赤竜亭」に戻ろうとするシグマとラムダが通りがかった。
そこは人通りのない辺鄙な道で、第一階層への帰り道からはだいぶ外れていたが、二人は酔い覚ましをかねて寄り道をしていたのである。
「あら? あなた、もしかして迷子なの?」
「……え? あ、は、はい。あの、良かったら第一階層への道を教えて頂けませんか?」
「あら、奇遇ね。あたし達の家も第一階層よ。じゃあ一緒に帰りましょう。程よく良いも覚めてきたし。ねぇ、シグマ?」
「がはは! そうだな! よし、帰ったらまた土産のから揚げをアテに飲みなおし――」
「はい、ストップ」
刹那、またラムダのアイスブレスが火(?)を噴き、
「わあ! カチコンチンです!」
派手に凍りついたシグマを見て、迷う心配をしなくてもよくなったチェスが弾んだ声を上げた。
ともあれ、これでチェスは道に迷う心配はなくなったものの、氷が解けるまであと少し時間が必要らしい。
そんなわけで、ひとまず祭りは終わった。
だが、チェスの言葉を借りるなら『家に帰るまでがお祭り』である。
というわけで、これから家に帰る三人(二体と一本?)の間では、あとほんの少しだけお祭りは続いていくようだ――。
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
水月 鏡花
ファンレターはマスターページから!
というわけで、ご参加頂いた皆様お疲れ様でした。MSの水月です。
そんな感じで、今回はお祭りシナリオを書かせて頂きました。セクシーな衣装と香ばしいからあげが出てくる話が書きたくてガイド出しました。皆さん、バッチリそんな感じのアクションを送っていただき、大変感謝しております。
今回も、皆さんのキャラの個性が溢れるアクションに感嘆しながら、リアクションを書かせて頂きました。
少しでも楽しいお祭りが描かれていましたら、これに勝る喜びはありません。
それでは最後になりましたが、ご参加頂いた方、ここまでお読み頂いた方、そして「らっかみ!」に関わる全ての方々に感謝を。
ではでは、またどこかのあとがきでお会いできることを祈って。
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【星幽塔】第七階層 そうだ、祭りに行こう
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月24日
参加申し込みの期限
2018年08月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!