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【星幽塔】第七階層 そうだ、祭りに行こう
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そして、祭りのフィナーレである花火の打ち上げが始まった。
「わあ……。綺麗……」
さそりのからあげを食べていた桜は、思わず花火に見とれた。
意外とクセになるさそりのから揚げに舌鼓を打っていた桜は、同じさそりの花火の美しさに、ほうと感嘆の吐息を漏らした。
「……絨毯に乗ってみている人もいるな。今からでも乗れないかな……?」
桜はあたりを見回すが、すでに絨毯は予約で埋まっているようだった。
(……やっぱり予約しとかなきゃ駄目か)
いざとなればキャンセル待ち、などと期待していたが、さすがに甘かったようで、桜はふぅとため息を吐いた。
●
そこに通りがかったのは、予約をしていた夏朝だった。
「……あの、よかったら相席どうですか?」
夏朝がそう声をかけると、桜が驚いて振り返った。
「いいの?」
「うん。花火は皆で見た方が楽しいし」
夏朝がにっこりと笑えば、桜も「ありがとう」と満面の笑みを浮かべる。
「よし、それじゃあ空に飛ぶよ! しっかり捕まってな!」
絨毯の運転手(?)がそういえば、次の瞬間には二人を乗せた絨毯が夜空へ高く舞い上がる。
「……凄い。花火もさそりになってる……」
無駄に精緻な動くさそりの花火に桜が呆然とすれば、
「ねーこやー!」
と、夏朝が「たーまやー!」の節で言ってみる。
絨毯の運転手には意味がわからなかったようだが、もちろん桜にはその意味がわかる。
二人は顔を見合わせて頷きあうと、今度は二人で「ねーこやー」と合唱してみた。
花火は全然ねこではなかったが、夜空に上がった花火は、とてもとても綺麗だった。
●
アリスも、絨毯で見るさそりの花火に、目を輝かせていた。
「みんな、さそり好きだよね。にんきものだね!」
アリスはひざのうえに乗せたさそり(のからあげ)のぬいぐるみにそう笑いかける。
マスターへのお土産にと買ったぬいぐるみは、すっかりから揚げになっているが、どこか仲間が花火で打ち上げられる姿を誇らしげに見ているような気がしなくもない。
「さそりくんも、ビールとからあげ食べたれたらよかったのにね。あ、でも共食いになっちゃうか!」
と言って一人で笑うアリスは絨毯に持ち込んだビールとさそりのから揚げ(本物)ですでにご機嫌だ。もちろんからあげはマスターへのお土産用も忘れてはいない。
「あ、今のはレオーネに似てるねー」
次に打ちあがった花火はこの階層のアステリズムに似ていた。
人の顔に似せる花火とは、これまた凄い技術だとアリスは思う。
と、そのとき、「「ねーこやー!」」と合唱する夏朝と桜の姿がアリスの視界に飛び込んできた。
「よーし、私も、ねーこやー!」
ビールで酔った頭に、花火の爆ぜる音と、観客達の合唱は心地よく響いた。
それからしばらく、アリスはさそり(のからあげ)のぬいぐるみと一緒に、他の客達と「ねーこやー!」と唱和を続けた。
●
チェスは、その出自から、じつは火が苦手だった。
だが。
「ふわー。こうして見ると、炎も綺麗なものなんですねー」
夜空に咲く色とりどりの炎の花は、とてもとても美しく、チェスの目には映った。
思わずぽかんと口を開けて、その美しさに見とれてしまう。
その直後に、チェスの頭に浮かんだのは、今日はここには来ていない同居人のことだった。
(彼は、見たことがあるんでしょうか?)
その同居人は、チェスと違い、火を恐れる理由が特にない。
いや、生物の本能としての恐れはあるかもしれないが、それが花火を忌避する理由にはならないだろう。そうでなくては、これほど大勢の人が見物するはずもない。
(帰ったら、訊いてみましょう!)
どうやってこの美しさを説明したものかと考え始めると、なんだか楽しくなり、またしっぽがゆさゆさと揺れた。
(うーん。上手い表現が思いつきません……)
そう思ったとき、チェスはふと気付いた。
絨毯から見下ろす祭りの会場は、夜店などの灯のせいで、こちらも星空が広がっているように見えることに。
「空も地上もお星さまでいっぱいですね!」
チェスは、この感動をとにかく同居人にせいいっぱい伝えることを心に決めた。
●
ラッチョは、花より団子派だが、それでも見上げた夜空に咲いた花は、一瞬、目と心を奪われるほどに美しかった。
「ふぉー。きれーだねー。ますます食が進むねー」
ラッチョは絨毯には乗らず、地上から花火を見上げていた。
なぜなら、夜空には夜店がないからだ。
祭りの楽しみ方は、ひとそれぞれである。
「よーし、ボクも夜店巡りのラストバトルに突入するよー」
まだ食うんかい、などと突っ込むのは野暮な話である。
●
シグマは、ようやく氷が溶けたので、ラムダと一緒に花火を見ていた。
「おー! やっぱり火はいいなぁ! 俺も花火とか噴きてぇなぁ!」
「シグマに、あの繊細な絵柄を再現するのは無理じゃないかしら?」
「がははは! それも違いねぇ!」
やはり気を悪くするでもなく、シグマは豪快に笑っている。
さそりは思ったよりも美味しかったし、ラムダの活躍で彼女は『サソリ(のから揚げ)のぬいぐるみ』も入手していた。
「帰ったら、店のベッドの横にでも飾っておくか!」
「いいわね。きっとお客さんも喜んでくれるわ」
ラムダがそう言ったとき、また花火が上がった。
それはさそりの花火で、しかもじゅわっと揚がったからあげバージョンだった。
「がははは! 花火までからあげかよ!」
「どこにでもシグマみたいな食い意地の張ったひとはいるのね……」
「いいねいいね! よし、帰りにもう一回からあげを――」
「はい、ストップー」
次の瞬間、シグマはまたカチコチに凍りついていたが、それはほかの客達の知るところではなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月24日
参加申し込みの期限
2018年08月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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