this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
せんせいといっしょ:泉先生編
<< もどる
1
2
3
4
5
…
13
つぎへ >>
(デッサンは、とってもいいのよね)
一応係の人に許可を取ってから
伊藤 恵美
は折りたたみ椅子に腰掛け、早速彫刻のデッサンをはじめていた。漫画やコスプレのインスピレーションになるかと思い、作品のデッサンにやってきたのだが、家族の朝ごはん等はちゃんと用意している辺りしっかりしている。
恵美が一人で風の女神を模した彫刻をデッサンしていると……鷲鼻と小粋な帽子が特徴的な男性……竜次と目があった。
(あら、どこかで見た事が……)
目の前の人物が自分の娘が通う寝子高の教師である事や世界的なデザイナーである事を思い出した恵美は笑顔で立ち上がる。
「あのっ……失礼ですが、泉先生でしょうか?」
「ええ」
竜次が笑顔で頷くと、恵美は出会えた嬉しさで頬が僅かに赤くなる。彼が寝子島に住んでいる事は知っていたが今まで会う機会が無かったので、正直会えて嬉しかった。恵美の娘は芸術科の生徒ではなかったので、そこは少し残念だが、それはそれ、これはこれである。
「よかったら、デッサンを見ていただけませんか? 私は趣味で漫画を描いていまして、時折こういう美術展でデッサンをしているんです」
漫画を書くにはデッサン力が必要である。その向上のために描いている、と話しながらもプロに見られる事を恥ずかしいと恵美は思いつつ恐る恐るスケッチブックを出す。竜次は興味深そうに受け取り、吟味するように見ていった。
「中々バランスよく描けている。そうだな……」
と言って鉛筆の持ち方を変えて、影の付け方を変えてみるのも面白い、とアドバイスをしてくれた。それにお礼を言いながらも、恵美は1つの質問をする。
「私は芸術性の高い漫画を描きたいと思ってるんですけど、先生は漫画が芸術足りうると思われますか?」
やはり、プロの芸術科が漫画をどう考えているのか、気になっていた。けれどもその問いに竜次はにやり、と笑う。
「芸術は一人一人の感性によって変わる物。後は、何を持って『芸術性が高い』と見るか、ですな」
自分は、漫画もまた芸術だと思う、と付け加えた上で語り、にっこりと笑う。最初キョトンとしてしまった恵美だったものの、ややあって笑顔でお礼を述べた。
竜次の言葉は少しわかりづらかったものの、それをゆっくりとデッサンをしながら考えよう、と恵美は思った。何より、プロのデザイナーからデッサンのアドバイスが貰えた事や少しでも問答できた事が、何より楽しかった。
(やっぱり、来て良かった)
心からそう思う恵美なのであった。
次に竜次が会ったのは、彼が担当しているクラスの生徒の
旅鴉 月詠
だった。月詠もまた、のんびり楽しもうとあちこちと見て回っている所だった。
何時ものパーカーとキャスケットという出で立ちで受付にやって来た彼女は、係の人から「中学生ですか?」と聞かれたのだが寝子高の生徒手帳を見せると相手は申し訳なさそうに頭を下げた。
油彩の風景画を見ればどこから見た風景なのかを想像し、水彩画に書かれた銭湯の猫たちを見れば「想像」の文字に興味を引かれ、九夜山の桜を題材にした版画を見れば「今度勉強しよう」と真剣に技法を考えてみる。そうしながら、脳裏には実際に見た光景が蘇り、自然と心が和んでいくのを覚えた。
(九夜山の桜は、大層美しかったな)
しばし版画に見とれていたものの、次は彫刻の作品を見ていた。彼女自身もお土産品にあるような手乗りサイズの招き猫やら、木彫りのアニメフィギュアなど、小さな物を制作するので、その作業風景を想像しながらじっ、と見る。つい手が動いてしまうのは何故だろうか?
「このサンマさん、今にも動き出しそうだな……」
「こいつが暴れだしたら、それはそれでコミカルでいいんじゃないかと思うよ」
今、月詠が見上げていたのは巨大サンマさん像。本物の1.5倍の大きさらしく、本物の特徴をうまく捉えた作品だった。過去にメカサンマさんが神魂の影響を受けて大暴走した事もあるので、これが動いても不思議ではないな、と呟いた言葉に、竜次が答える。それで担任に気づいた月詠が挨拶をすれば、竜次は小粋な帽子を取り、ニコリと笑ってそれに応じた。
サンマさん像を見ながら笑う竜次に、月詠はこう、切り出した。
「私も今は寝子島に住む者だから何か一点でも此処に出せれたらと思う。……寝子高生だけで展覧会出来ないか、とか閃いたりしている」
「それは、中々面白そうだな。本気で、自分たちでやってみればいい」
文化祭があるか、と思い直そうとした月詠に、竜次は目をきらり、とさせて答える。
「自分たちで?」
「ああ。それも経験だ。同じような事を考えている人はいるかもしれないし、声をかけてみたらどうだ?」
その言葉に、月詠は少し考えながら頷いた。
竜次と別れた後、月詠は他の来場者の邪魔にならない所で来場者や会場をスケッチし始めるのだった。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
13
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
せんせいといっしょ:泉先生編
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月06日
参加申し込みの期限
2013年07月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!