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第9話
今日の
アケーチ・タッマーキ
は羽を仕舞い、スーツをぴしっと着こなしている。黙っていると女子の憧れの視線が集中するのは間違いないし、実際、アウトレットをふらふらと歩いている間はそうだった。
だが、マネキンを見つめるその恍惚とした表情を見て彼女達の熱は急速に冷めていった。彼がド変態だと気付いたらしい。その冷めた目も、彼にとってはご褒美である。
「おや、素晴らしいラインナップですね……!」
様々な水着に目を輝かせたアケーチは、すぐにマネキンに目を移してその表情の多彩さに夢中になった。
「しかもまた、マネキンが素晴らしいですね……!」
マネキンは、誰でも着られるようなデザインの水着からかなり扇情的な水着まで身に纏っているが、どれも驚くほどに表情が水着に合っていて生々しい。
「あぁむしろ私がマネキンになりたいです、ふふ……!」
ド変態はその生々しさにうっとりと悶えていた。
その生々しさに……
「……? おや……?」
ド変態は気付いた。マネキンの中に、本物がいることに。
(ワタシモマネキンナノーミテナイノー)
という思いが伝わってくるが、視線を合わせて微笑むこと十数秒。
「バレてしまったのネ……」
水着姿の
御薗井 E セレッソ
は、マネキンの背後から小さく舌を出しつつ姿を現した。
その少し前――
(えへへーかわいいペンとかレターセット見つけたワ!)
セレッソは文通用の買い物を終え、ほくほくでアウトレットを歩いていた。アパレルショップのショーウィンドウを見ながら出口に向かっている最中、「あっ!」と彼女は声を上げた。
「なんだかショーウインドウに水着が目立つノ! もうすぐ海開きだからナノ?」
そのまま歩いていくと、特に大きな水着売場に辿り着いた。セレッソは立ち止まって考える。
(去年までの水着、入らなくなったわけじゃないけどちょっと見てみようカシラ!)
中に入ると、迎えてくれたのは店員よりもマネキンだった。
「沢山マネキンがいるノ! 皆、夏をエンジョイする為にはりきっているのネ!」
肩にぽん、と手を置くふりをしつつハンガーラックの間をうきうきと歩く。
「なんちゃって。えへへー。……あっ! このリボンのついたの凄くかわいいワ!」
早速ハンガーラックから1着を手に取る。正面に掲げて自分に似合うか考えてみる。似合うと思う……けれど。
「……でもちょっと子供っぽいノ」
元に戻し、居並ぶマネキンを改めて見てみる。
(セクシーなのもあるわネ)
攻めたデザインの水着のマネキンは、かなりの巨乳をモデルにしていた。
セレッソは自分とマネキンの身体を(主に胸を)見比べる。
むむむ、と気後れせざるを得なかった。
(うーんうーん……)
悩みながら、マネキンを右から眺めていく。
(おへそ出した方がかわいい? ふりふり? パレオは動きにくそうだけどキレイ! 色は……)
頭の中に、ぱっと鮮やかな色が広がる。
(ワタシの好きな色は空色だけど、赤やピンクが似合うって皆が言うからそれにするのもいいワ)
セレッソは色々と見た結果、赤いバンドゥ水着を選んでみた。レースの部分は白、薄ピンク、ピンクと上から下に行くにつれて色濃くなっていく。谷間は、ほんのちょっとだけ見えなくもない。パンツの部分は生地自体は赤で、腰回りにピンクのレースがついている。試着室で着替えたセレッソは、鏡に映った自分の姿を見て、そしてそれを見た時の友人達の顔を思い浮かべた。その中には長身の彼の顔もあったのだが、友人達と一緒に思い浮かべたということもあり、まだこの時は『デート』までは意識していなかった。
「これを見たらどう思うカシラ! 水着を誰かに見てもらうって発想、ワタシなかったんだワ。ふふっ」
ちょっとワクワクしながら、イタズラを思いついた子供みたいに小さく笑う。
買う水着が決まったら、何となく周りが広く見えるようになった気がした。軽い足取りでそのまま試着室を出て、周囲を見回す。
(他のお買い物しているお客さんの様子もちょっと見てみようカシラ)
マネキンの後ろからちょっと覗いて見てみる。バレてもマネキンのふりをしようとセレッソは思い――
そして、今。
「あ、あの、ワタシ、セレッソっていうノ!」
「私は明智と申します。ふふ……」
「この水着どう思うカシラ?」
マネキンスニーキングがバレたセレッソは、アケーチの妖しい笑みを前に、多少焦りつつも笑顔で訊いてみた。
「ふふ、素晴らしくお似合いだと思いますよ……! イチゴのような甘酸っぱさを感じる可愛らしい水着です……! その水着でデートに行かれるのですね?」
「えっ!」
その瞬間から、「想像するだけで胸が高鳴ります……!」とかいうアケーチの台詞はセレッソの耳に入らなくなった。
頭の中が、みつあみの彼と水着姿で歩くシーンでいっぱいになる。
「そ、そうじゃないノ! お、お友達となノ……!」
とは言っても、もう何だかとっても恥ずかしくなってセレッソは慌てて試着室に戻って私服に着替えた。1人になって少し落ち着き、改めて水着を買うかどうか考える。
「うーーーーー……」
それから、購入を決めてレジへと行った。試着室を出た時、アケーチの姿はもうなかった。
その頃、アケーチはテンション高いままに男性水着売場にいた。老若男女問わず、生きとし生けるもの全てがストライクの彼である。男性水着売場にいたのは妄想しているうちに流れついた先がそこだったというだけの話だった。
水着を選ぶ男性を見て、アケーチは彼を脳内で着替えさせる。
(あぁ、あの方はあの水着を着用するのですね……!)
死角に隠れてハァハァしている様は完全に不審者である。
(きっと大好きな方と出掛けるのでしょう、あぁ青春の煌めき……!)
その間にも、アケーチもとい不審者に気付いた幸運な客は、彼の妄想対象になる前にこそこそと売場を離れていく。
そして、人が少なくなって妙に静かになった売場で、不幸にも逃げ遅れた老人がまたもや彼の脳裏で服をひっぺがされる。
(あぁ、あのお爺様には白いふんどしが似合いそうですね。ふふ……!)
ハァハァに加え、ウットリとまでしている。そこで悪寒が走ったのか、老人は持っていた水着(ふんどしではないがビキニパンツ)を放り出して逃げていった。
「……そうです!」
対象者がいなくなっても余韻でハァハァしていた不審者は、はたと気付く。
「ここで妄想に耽るのも素晴らしい充実タイムではありますが。やはり私も水着を購入し、海やプールでリアルな人々の触れ合いを目撃しましょう、そうしましょう……!!」
不審者は、客になった。
そうと決まれば。
「店員さん、オススメの水着はありますか?」
早速、店員を見つけて紳士的に話しかける。アケーチを通報しようかどうしようか迷っていた店員は、えっ! 買うの!? と内心で驚きながら笑顔を浮かべた。
「そうですね、お客様でしたら……」
彼女はチラリとマネキンを見る。店の中でも1、2を争う変態っぷりの、あの――
「個人的にはあのマネキンがつけている、
紫のリボンチックな水着や、モザイク柄の水着が気になっておりますが」
アケーチの発言に、店員はGJ……! とテンションを上げた。実は彼女もまた変態であり、更にドSだった。
「店員さんのオススメがありましたらぜひ……!」
試着しまくりたいお年頃のアケーチである。その輝かしい笑顔を受け、店員は本気を出すことにした。
「では、この貝殻のついた肌色Tバックはいかがですか? ビーチで注目を集めること間違いなしですよ!」
「これは素敵ですね……!」
アケーチは一分の迷いも見せずに秒速で試着した。
「いい! いいですよ! その格好でポーズを! こう!」
要求されるままに、アケーチは次々とポーズを取る。
「快・感です……!」
2人のド変態が作り上げたアブノーマルな世界は強力で、店にはもう2人しか残っていなかった。
一方、店の惨状を見る前に帰路についたセレッソは――
「素敵な水着が買えたノ! これで皆と海やプールに遊びに行ったり……遊びに行ったりした時にオヒロメできるノ!」
えへへー、と笑顔を浮かべていた。
「メールしてみましょ!!」
彼女は携帯を取り出し、友人達にメールを始めた――
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あとがき
担当マスター:
沢樹一海
ファンレターはマスターページから!
この度は、シナリオにご参加いただきありがとうございました。
水着は夏のロマン(あくまでも見る側)として水着シナリオを出してみましたが、みなさまの水着への愛が感じられてとてもニヤニヤしつつ執筆することができました。
また機会がありましたら、よろしくお願いいたします。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
沢樹一海
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
お色気
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月08日
参加申し込みの期限
2018年08月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月15日 11時00分
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