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Once Upon a Time?
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◆おおかみさんといっしょ
「ケーキある、葡萄ある……うーん、忘れ物したとかで帰っちゃダメかなぁ」
環 的子
はカゴの中身を見ながらとぼとぼと森を歩いていた。新しい下着を買うために試着室に入ってみたら、こんなことになってしまった。着用していた下着のデザインや、目の前に広がる森の風景から、赤ずきんの世界に入ってしまったことはすぐにわかった。けれど、彼女の行く先はおばあさんの家ではなく……。
「『お父さん』のお見舞……行かなきゃダメかなぁ」
的子の頭にあるのは、母の再婚相手である。しかし、赤ずきんという物語を演じるからには、行かなければ物語は終わらない。終わらないということは、元の世界には戻れないかもしれない、と考えて的子は渋々森を歩いた。
森の中、だいぶ進んだなと思ったところで、がさり、がさりと茂みが鳴る。
(本当に狼!?)
と的子が身構えていると、そこから2m超の背丈と高い頭身、長く伸びた尾が見えた。それを見ると、彼女は瞳を輝かせて、
「ぅあ……かっ……かっこいいー!」
と叫んだ。
茂みの中から出てきたのは、彼女の相棒であるカプセルギアのネオムである。的子は元気を取り戻し、ぴょんぴょん跳ねるが、暫くして我に返った。ネオムがずんずん先に行ってしまったからだ。
「あっ待って! ごめん大声出して!」
ネオムは尾を振りつつ、的子に背を向けている。
「すごく! すごくかっこいいから、つい!」
ざわついた彼女の胸の内は、振り向いたネオムの仕草で凪いだ。ネオムは手振りで彼女についてくるよう言って、先に進む。その後ろを付いていくと、そこにはお花畑が広がっていた。
「わぁ……!!」
感激する的子の肩を、ネオムの手が優しく掴む。
「うん、遊ぼう!」
そうして二人はこの綺麗な花畑の中で駆けまわり、転がりまわったりして遊んだ。
空をぼうっと眺めていると、ふと、的子は目的を思い出してばっと起き上がる。
「ごめん。私、森の向こうで静養してるお父さんのお見舞に行かないといけないの」
ネオムはわかっていたというように、的子の言葉をじっと聞いている。
「お父さんの事は嫌いじゃないけど、1人で行くのは気が重いなぁ……」
的子の声はだんだん小さくなっていったが、顔を上げたときには、元の調子に戻っていた。
「でも、すぐ戻るから! そしたらまた遊ぼう!」
そう言って的子は立ち上がり、摘んだ花の幾つかをカゴの中へ入れて花畑を出る。
「またね、ネオム!」
父の家に向かう道すがら、的子はネオムのことが気になって振り向いた。ネオムは未だ花畑に居て、的子のことを見守りながら手を振り続けている。的子はネオムに微笑を向けて、手を振り返した。
コンコンとノックして、的子は扉を開けた。父の住んでいる家という設定だったけれど、人の気配や返事はない。けれど、鍵は開いていた。そのまま寝室に向かうと、そこにはナニカでこんもりと盛りあがったベッドがあった。はみ出ている尾に気付くと、的子は悪戯っぽく笑う。
「どうしてそんなに可動範囲が広いの? どうして尾があるの?」
ベッドの中にいるナニカは黙ったまま答えなかった。的子は笑顔のままベッドに近付いて、お約束通りの質問をする。
「それに、大きな口……一体どうして?」
すると、布団ががばっと巻き上がり、中からバッとそのナニカが飛び出してきた!
それは……!?
「んへへ、ネオムでしょ!」
ネオムだった! 的子は笑って、ネオムに抱き着いた。
「最初からわかってたよー、お布団から尾が出てたもん」
ネオムは恥ずかしそうに頭を掻いている。的子はネオムを見上げて、
「私が1人で行くのは……って言ってたから先に来てくれてたのかな」
と言った。ネオムはその問いかけに何度も頷いている。的子は満面の笑みを浮かべた。
「ありがとう! なんか嬉しいや」
しかしそれならおばあさん役である父はどうしたのだろうと、的子は部屋の中をきょろきょろと見回す。が、部屋の中にはネオムと的子以外誰もいなかった。
(お父さんは……たぶんまた急なお仕事かな)
的子は少ししょんぼりしそうになったけれど、気を取り直して、
「折角だしお茶にしよう! ネオム!」
と言い、いそいそと準備をし始めた。
ネオムとの楽しいお茶会の途中で、ネオムがちらちらと窓の外を見ていることに気付いた的子は、それにつられて窓の外を覗き込む。
「お父さん!?」
窓の外に広がる庭には、彼女の父親が気絶して伸びていた。ネオムはぺこぺこと頭を下げて、的子に詫びるようにしている。どうやら、ネオムと会った時に驚きすぎて気絶してしまったようだ。
「けどまあ、めでたし……かな?」
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あとがき
担当マスター:
六原紀伊
ファンレターはマスターページから!
六原です。
先ずはこの試みをOKしてくれた運営部の皆様と、コラボのお話を受けてくださった曽我部さんにお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
イラストの方は公開され次第リアクションに追加されていきます。もう少しお待ちください。
不思議な下着屋さんでの一日、いかがでしたか。
女の子の可愛さを表現出来ているでしょうか……これからも精一杯書かせていただきます。
次回ガイドは【いきなり人類滅亡! 文明再興できるかな】です。
そちらでもご縁がありましたらその時はよろしくお願いします。
それでは皆様、ご参加、ありがとうございました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
六原紀伊
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月18日
参加申し込みの期限
2018年08月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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