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Six years ago
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■6年前、トラウマ
源 竜世
がカプセルギアを兄から譲られたその日。
カプセルギアとの出会いだけではない、刺激的な出会いがあった。
隣のクラスではあるものの、カプセルギアを通じて仲良く……否、ライバルとなったフランス人とのハーフである金髪少年、
タイラ・トラントゥール
。
タイラは、この4月。母の里帰りと共に寝子島へやってきた。
そして直ぐに、竜世と出会う。
シッターとのカプセルギアの対戦に歯ごたえがなくなった頃、竜世と闘い……負かされ、悔しさを知った。
ズカズカと土足で上がり込んでくるような、竜世の距離感。
(気に喰わない。だけれど……)
タイラのプライドの垣根をも飛び越えるように、竜世はタイラと行動を共にすることが多くなり。
6月となった今、顔を合わせこうして共に下校するほどに、2人の縁は深まっていた。
そんなある日。
「でな、こないだスターライトナイトが出した技が……」
カプセルギアを熱く語る竜世は毎度のこと。
タイラはその話をクールな表情のまま聞き、竜世は表情をくるくると変えながら熱い想いを語る。
そのままに2人はアンティーク店の前を過ぎようとする、が。
タイラは立ち止まった。
目を見開き、店のショーウィンドウに釘付けとなるタイラ。
「…で、相手の技が……って、タイラ?」
共に隣を歩いていたはずのタイラの姿が隣にない。
後ろを振り向けば、立ち止まっているタイラの姿。
小走りにタイラの元へと近づき、竜世はタイラの視線がアンティークショップの店先ににあることを認めた。
「ん? 何か欲しいものでもあったのか?」
タイラの視線の先を見、またタイラへと視線を戻す。
だがそんな竜世の言葉にも、タイラは微動だにしない。まるで、言葉が届いてないかのように。
「……タイラ、どうしたんだよ?」
タイラの視線を塞ぐように入り込む竜世の姿に、タイラは呟く。
「……何でもない」
その声に、感情は伴わず人形のよう。
顔色は蒼く、唇は震えさえ見れる。
いつもなら強気な輝きを感じさせるタイラの露草色の瞳は翳り、生気がない。
「なんでもないなんてぜってーウソだ! そういう顔じゃねえもん!」
「そんな事はない。ボクはいつも通りだ」
感情を失ったまま、タイラは答える。
熱い竜世の言葉さえ、氷を隔てているように思える程。
「ごまかすなよ!」
「誤魔化してなど……」
タイラは顔を背けた。そして吐き捨てるように
「もし。仮にそうだとしても……おまえには関係ないだろう」
「ある!!!!!!」
竜世の叫びが通りに響いた。
そしてその琥珀色の瞳がタイラを真っ直ぐに射抜く。
竜世の瞳に宿る熱に、目に見えない氷の壁が溶かされるような感覚を覚えるタイラは、やっと言葉を絞り出す。
「……何がだ」
「オレはあきらめねーって言った」
夢の世界、二人が箱に閉じ込められていた時の記憶。
『オレがお前をあきらめねえ!』
真っ暗な箱の中で、響いた竜世の明るい声。
「あれは……夢だ」
そう言いつつも、お互いが夢の記憶を共有していることに戸惑いと疑惑のあるタイラ。
不可思議現象には懐疑的なタイラだが、その思考を遮るように
「夢だって何だっていいよ」
琥珀色の瞳がじわじわとタイラの身体に熱をもたらす。
竜世の眼差しと言葉に、失われたタイラの薄青の瞳に生気が戻りゆく。
「オレはタイラが好きだから、そんな顔してんのはやっぱヤダ!」
(どうしてコイツは……)
強張っていた表情や己の身体、そして心がじわじわと溶かされた気になる。
「とりあえずオレのうち、な」
竜世はタイラの手を掴み、歩き始めた。
「おい……」
そう声を上げるタイラだが。
竜世の手から伝わる温もりと強い眼差しに、拒否することなく着いて行くのだった。
◇
竜世の家。
彼の部屋のベッドに2人座り込んでいた。
暫くの沈黙。その間も、竜世はタイラを気にするも、声をかけるのを我慢する。
タイラはいくらかの思考の後……言葉を紡いだ。
「あのアンティーク店の店先にあった大型のトランクボックスが」
(そういえば……)
タイラの視線の先にあったのがトランクボックスだったことを竜世は思い出す。
「小さな頃に、僕が閉じ込められた箱に……似ていた。ただ、それだけ、だ」
竜世が驚きに目を見開く。
そんな表情を見ることなく、タイラは言葉を続けた。
「3歳位だったと思う。従兄弟を怒らせ、狭い箱に閉じ込められた」
サラリと、それが普通であるかのように平静を保つタイラの声。だが、その手は微かに震えている。
「箱が閉じられた時に聞こえた重い木の蓋と、錠の擦れた音は……今でも耳の奥に残っている」
そう言うと、タイラは瞳を閉じた。
「中は狭くて、真っ暗で、どんなに力を入れても一切蓋は動く事はなくて……怖くて、ボクはただ謝ることしかできなかった」
ただ、それだけの話だ。
そう言い、タイラは竜世に顔を向ける、と。
そこには歯を食いしばり、瞳いっぱいに涙を貯め込んだ竜世の姿があった。
「なんだ、それ……」
やっと絞り出した竜世の声。掌は力強く握られ、爪が食い込む程。
竜世は辛かった。
暗くて、怖くて、心細くて。
そんな想いをまだ3歳のタイラが味わうなんて。
そしてその苦しみを、6年経った今でもタイラが抱えている。
悔しさが竜世の胸を締め付ける。
「なぜお前が泣くんだ」
タイラは苦笑しつつ、ポケットからハンカチを取り出した。
「だって……」
そう言う竜世の瞳に、そっとハンカチを充て。
「この程度の事は珍しい話でもなんでもない」
そうは言うものの、アンティークショップ店でのタイラの動揺。ここまでタイラを怯えさせる……トラウマ。
(当たり前なんて思わない)
竜世はキッとタイラに眼差しを向け。そしてその掌をタイラへ翳した。
「なあ、タイラ。手、押してみて」
「なんだ突然」
竜世の申し出にタイラは首を傾げた、が。
「いいから早く!」
その語気の強さに
(いきなり何を言いだすんだ。ボクに命令するなんて)
少しだけ眉間に皺を寄せつつも。それならば、とタイラは強い力で竜世の手を押した。
その力の強さに少しよろける竜世。そして押してきたタイラの手を握りしめた。
「ほらな! タイラは絶対、昔より強くなってる!」
どういうことだ、とタイラが訝しむも
「あんな木の箱なんて、今のタイラなら余裕じゃん」
竜世の言葉と、ニッと見せる笑み。
その情熱に、自分の胸が熱くなるのを感じるタイラ。
それと同時に鍵がかかっていたら……と様々な条件を考えなくもないが
「それでも無理ならさあ……そん時は、オレを呼べばいいよ」
胸を張る竜世に、タイラは
(まったく、コイツは……)
思わず笑みが零れそうな気持ちは心の中だけにしまい。タイラはツンとした表情でキッと竜世を見返した。
「呼んで来られる距離にいつも居ないだろうが」
「確かにすぐ行けねーかもしんねぇけど……!」
うぐぐ、と竜世がタイラの拳を更に強く握る。
「でも、勇気は出るだろ!!」
ニカッと笑う竜世の言葉に
(まったく、コイツは……)
本当に、面白い。
「お前の力を借りるような事になったらボクはお終いだ」
ふん、と腕を組みそっぽを向くタイラ。
いつもの態度に戻った姿に竜世は「ひっでーな!」と言いながらも楽しそうで。
そんな竜世を横目に見ながらタイラは思う。
もしも。
本当にそんなことになったら。
(ボクはきっと、竜世を思い出すだろう)
確信するタイラだった。
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担当ゲームマスター
金原りく
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月14日
参加申し込みの期限
2018年06月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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