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寝子島高校
Six years ago
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■6年前、病室
寝子島総合病院。
「瀬莉ちゃん、こんにちは」
ナースの一人が
佐藤 瀬莉
の姿を見つけ、声をかけた。
「調子はどう?」
「ばっちり、元気だよ」
瀬莉がニパッと笑顔を見せれば、ナースもつられて目じりを下げる。
「良かったわ。それじゃあ、またね」
そう言い去っていくナースの後ろ姿を瀬莉は椅子に腰かけながら見送る。
今、母親は担当医と話をしている最中。
瀬莉は母や医者の声が聞こえない別室で母親を待っていた。
もう何度目か覚えきれなくなった、月に一度の検診。
いつもと同じ流れ。
だが、瀬莉自身いつも心のどこかで不安を感じていた。
部屋から出てくる母、その瞳の輝きが失われる日が来るのではないか、と。
寝子島で暮らすようになってから、元気を取り戻したと思われる今でさえ、心に付きまとう不安。
そんな不安を心の奥底にしまうように、瀬莉は胸から下げている懐中時計にそっと手を充てた。
瞼を閉じ、その懐中時計の針の音に神経を集中させれば、まるで心音のような、一定のリズムを感じ。
……いつしか瀬莉は眠りの世界へと誘われていた。
◇
瀬莉が生まれた際、医師はこう告げた。
『残念ながら、この子は1年は生きられないようです』
瀬莉が3歳の頃、医師はこう告げた。
『残念ながら、この子の余命は1年程でしょう』
瀬莉の家族は、その言葉にどれだけ衝撃を受けただろう。
資産のある父、そしてフラワーコーディネーターの母を持つ瀬莉。
いくらお金があっても、最新の治療を受けられたとしても、それでも抗えない運命がある。
だが、家族は必死に願った。娘が少しでもこの世界を満喫できるように。
結果、医師の言葉を覆したことに両親はどんな思いを抱いただろう。
しかし、代償は少なくない。
6年前、瀬莉にとって何度目かの入院。
自分が生き長らえている喜びよりも、日々の検査、薬の数々。その苦しみの方が勝り、瀬莉の心は肉体以上に疲れ果てていた。
そんなある日。
突如、瀬莉の前に現れた少年。
「あれ? 静かだから空き部屋かと思った」
突然病室に現れた少年。瀬莉と同じ年くらいだろうか。
隣室に新たに入院した人がいた、とは瀬莉も聞いていた。
その人のお見舞いにきたのだろうか、と瀬莉は思うが
「こら、ユウキ! 勝手に人の部屋に入るんじゃありません!」
少年と同じく、快活そうな女性が少年を小突く。
「ごめんって……あ、その時計、凄いな!」
ユウキと呼ばれる少年は、瀬莉の部屋の時計に目が釘付けとなっていた。
「ちょっとユウキ……お嬢ちゃん、ごめんなさいね。この子、時計が大好きで」
瀬莉は目を丸くしながらも、ユウキと母の明るい笑顔にふふ、と笑みを零し。
「あたしのお気に入りなの」
「へぇ、センス良いなー。また見に来てもいい?」
勿論、と瀬莉は頷く。
それからユウキは度々瀬莉の病室を訪ねた。
時計は勿論、ユウキは機械をいじるのが大好きらしい。
熱く語るユウキの表情は活き活きとして見え、また瀬莉はそんなユウキの表情を見るのがとても好きだった。
ある日。
「2人共退院したら、一緒に時計の博物館へ遊びに行こう」
そう言うと、瀬莉と指切りをしたユウキ。
瀬莉の頬や胸に暖かな熱が宿るのだった。
だが……その夜。
バタバタと廊下を走る音に瀬莉は目覚めた。
隣の部屋で、人の声が飛び交い、只ならぬ気配に瀬莉は己の身を抱きしめ、不安に震えた。
騒々しさが落ち着くと、瀬莉はそっと立ち上がり、ドアを微かに開いた。
聞こえる、女性の……ユウキの母の嗚咽。
瀬莉は全てを悟った。
ドアをゆっくりと閉め、瀬莉はベッドに腰掛けた。
視線の先には、ユウキと縁を作ってくれた時計。
「ユウキくん……さようなら……」
◇
あれから、6年の月日が経った。
(ユウキくん……)
瞳を開けば、瀬莉の艶やかで黒い瞳が雫を湛えていた。
時計を握りしめ、瀬莉はあの日の指切りの感触を一人思い出すのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
金原りく
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月14日
参加申し込みの期限
2018年06月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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