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グッドキャット・シティのある事件簿
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【情報屋のゲーム】
何もグッドキャット・シティに探偵ただ一人という法もあるまい。アヤカ・アヤツジが華々しく探偵デビューを飾るもよし、というわけだ。
「いよいよですね、ケイさん……!」
「そうだね。僕も精いっぱいサポートするよ。がんばろう」
「はいっ!」
隣にケイ・ハヤカワの姿があることの、なんと頼もしいことだろう。
アヤカの入社したクロワッサン探偵社においてケイは先輩だが、今や彼はアヤカの相棒だ。彼女の探偵としての才を見い出した所長の慧眼は、ケイにも疑うところは無かったことだろう。
それに彼は、アヤカの恋人でもある。
(早く一人前の探偵として、ケイさんに認められたいな。そのためにも、ビリーさんより早くこの事件を解決しなくっちゃ……!)
今日は初仕事だ。アヤカは傍らのケイを強く感じながら、まずはとある情報屋の元へと向かうことにした。
ロシアンブルーの頼りなげな探偵を迎え入れたライム・クドウは、ほくそ笑む。アヤカがいかにも情報を引き出しやすい、扱いやすい手合いに見えたからだ。
漫画家兼情報屋という変わった肩書きを持つライムは、ことに情報を弄ぶことを好む。あたかも爪先で小器用にペンを回すかのように。
とはいえ、隣に立つ黒猫は予断なくこちらへ目線を向けており、注意せねばなるまい。
(情報屋としての腕の見せどころ。楽しみどころってわけね、フフフ♪)
故にライムはまず、こう切り出すのだ。
「ルシアの事件についての情報をご所望ね。アタシのネタは、高いわよ?」
「お、おいくらでしょう……?」
ライムが提供するのは価値ある情報だけだ。得意の話術で駆け引きし、レートを吊り上げ売り抜ける。
ただし彼女が対価として求めるものは、金銭ではない。
「アタシ、漫画家なのよ。お金はそっちで間に合ってるの、だから情報はアタシの興味を惹くような、アタシが興奮するような上質なネタと引き換え。それ以外の報酬はいらないわ」
「情報には情報を……ということかい」
ケイというボンベイのオスが、きらりと瞳を輝かせる。
これを安上がりだと思うような探偵なら、いずれにせよ商売上がったりだろう。情報とは時に何よりも勝る価値を持つ……ましてやライムが扱うようなそれともなれば、端金に等しいクズ情報と釣り合うはずもない。
とはいえ、ふっかけるばかりでは商売が成り立たない。そしてライムは上客を掴むコツを心得ていた。
「すぐに渡せるネタが無いのなら……これからかき集めてくる? ああ、こんなのはどうかしら。アタシとアナタで、契約を結びましょう」
「契約、ですか?」
「アタシが情報を渡す代わり、アナタはその対価となる情報をかき集めてくる。アナタがこれからも上等なネタをくれれば、アタシもその都度対価を渡す。アナタ新米でしょ? 情報屋を一人飼っとくと便利よー?」
アヤカは少し逡巡した……というより、熟考している様子だった。隣の男を頼るだけの、探偵に憧れる薄っぺらい小娘と思いきや、単なる浅慮というわけでもないらしい。
(ふむ。意外とアタリだったかしら?)
「分かりました。そのお話、お受けします」
「ふふ、交渉成立ね」
満足げに笑い、ライムは対価の先払いを提供し始めた。
「ルシア・マーロンが歌っていたニャンダルシアには、黒い噂がいくつもある……ってことくらいは、探偵さんもご存じかしら」
「ええ。マフィアが都合の良い密談場所として使うのに入り浸っていて、客足が遠のいてしまったとか。名前は確か……」
「そう。エディ・ウォッシュバーン」
グッドキャット・シティに暮らすなら、耳にしたことくらいはあるだろう。夜の街を我が物顔で闊歩するこの男は、ニャンダルシアがいたくお気に入りであるともっぱらの噂だ。
ライムは肩をすくめて、
「じゃあ、これはどうかしら。ニャンダルシアには時おり、黒ずくめたちが裏口からこっそりと出入りをしているって話。何か大きな荷物を持ち込んでいるみたい」
「荷物……?」
「ニャンダルシアが何らかの取引場所として機能しているというのは、少し前から噂があったのよ。何だと思う?」
アヤカが思わずケイを振り返る。
「……まさか」
「そう。違法なマタタビ粉よ」
「そんな……それに、ルシア・マーロンが関わっていたっていうんですか?」
思った通りに聡明さを発揮する相手に、ライムはにやりとして髭を撫でつけた。長く付き合うなら、そして情報屋としての手腕を発揮するのなら、むしろこういう相手にこそやりがいがある。
「さあ? そこまではアタシも知らないけど。でもこんな話もあるわよ? ルシアが殺される少し前、彼女が青い顔をして、ニャンダルシアのオーナーに何か相談しているところを目撃したねこがいるって」
口元に前足を当て、すっかり考え込んでいるアヤカを前に、ライムの笑みはますます深まった。
立ち去る若い探偵とその相棒の背中を、ライムは窓から見送る。
情報屋としてこの街で生きてきたライムにとってもっとも心躍るのは、ネタを弄してそれを必要とする者と繰り広げる、この駆け引き。つまりはゲームだ。
アヤカもやがて、ビリー・ハワードのような老獪とも言える古つわものへと成長するだろうか?
(楽しみが増えたわね。期待してるわよ、子猫ちゃん?)
情報屋としてのライムが潤えば、漫画家としてのライムが輝く。
情報は金より重い。それをこの街でもっとも深く理解しているのは、ライムであったかもしれない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月03日
参加申し込みの期限
2018年06月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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