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グッドキャット・シティのある事件簿
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【バー・ニャンダルシア】
今日も月が上る。ビリーはニボシ煙草に火を点け煙を吸い込み、ゆっくりと吐いた。
ルシア・マーロン殺害事件を経てもなお、ニャンダルシアのネオンサインは煌々と灯っている。もっともあの夜以来、客足はいくらか遠のいたようではあった。それはそうだ、ニャンダルシアの卓について、歌姫のシャンソンに聞き惚れない者などいない。
ビリーを伴い、先導するようにトワはここへとやってきた。
「いいかね。今夜はまだ、『ニャンダルシア』にたむろしている連中を刺激したくない」
「なら、トワの出番デスにゃー!」
トワは見た目どおりの幼い子ねこであり、探偵の押しかけ助手として役立つ特殊な能力などは見当たらない。彼女が探偵にとって有益であるのは、その父親がグッドキャット・シティで手広く活動する実業家であることだ。何を隠そうこのニャンダルシアの運営もまた、その事業の一つなのだ。しばらく前からこのバーに降りかかっている難題は、彼にとってさぞや頭の痛いことではあろうが。
「ニャンダルシアはパパのお仕事の一つデスカラ、トワがいればお役立ちデスにゃー!」
トワは無策だが、確信があった。この街において顔の広い父親の影響は、決して小さくない。その娘であってもそれは同様であろう。ビリーが潜り込めないようなところへも、自分がいればすんなりと迎え入れられることだろう。と、少なくともトワは考えていた。
「たのもー! デスにゃ!」
故に扉を開けるなり、胸を張り叫ぶ。
「ルシア・マーロンの件で、聞きたいことがあるデスもがー!?」
しかしこれはビリーの肉球で口を塞がれ阻止された。半ば言ってしまったようなものだが、途端に不躾で剣呑な瞳がいくつもトワの白毛に突き刺さる。事件にまつわる心傷に苛まれているのか、あるいはそれ以外の理由でか、今夜はやけに柄の悪いねこが多いようだとトワは思った。
「もがもがもが。トワも参加するデスにゃ、トワなら店員さんも鶴じゃなかったねこの一声で情報引き出せるもがもがもが……」
「いや。騒がせてすまんね」
「困りますよ、お客さん」
カウンターでグラスを磨くバーテンダーが、手は止めないまま強い口調でそう言った。鋭い目つきのエジプシャンマウのオスで、ねこらしからぬいかり肩がトワの目を引く。
「探偵さん。ここはあんたのような安い男が飲める店じゃないぜ。しかも子連れでかい? とっとと……」
「アーロン! いいんだその子は、入れてやってくれ」
二階から顔を見せたのは他ならぬニャンダルシアのオーナー、サリバン・ブリッジスだった。
アーロンと呼ばれたバーテンダーは訝しげな視線を切らさなかったが、歩き出したビリーに続いて、トワも夜のバーへと足を踏み入れる。なんということだろう、本当にねこの一声ではないか。トワは剣呑を隠そうともしない酔客たちの目線などどこ吹く風で、誇らしげに胸を張った。
二階のオフィスへ二人を招き入れると、サリバンはあからさまに迷惑そうな顔を浮かべた。
「困りますよ、お嬢さん。こんな男を連れてきてもらっちゃあ。あなたの父親にはそりゃあ良くしてもらってますがね、こっちにも事情ってものが」
「下にいた黒ずくめのことかい。以前はいい店だったが、ずいぶんガラが悪くなったもんだ」
ビリーの言葉に、トワは彼を見上げる。父親の事業であるから、トワも少しは聞いていたことだろう。
ニャンダルシアが今やあるマフィアによって掌握されているのは、半ば公然の事実であるからだ。彼らを刺激して余計なもめ事を引き入れるのは、ビリーとて避けたいはずだ。
「分かっているなら、早いところ用件を済ませて欲しいもんですな」
「ルシアのことデスにゃ!」
探偵を差し置いてトワが声を上げると、オーナーの顔はますます渋くなる。持ちだされる話題は先刻承知だろうが、店としてはあまり騒ぎ立てられたくないだろう。
「ルシアが狙われた理由に、心当たりはないデスかにゃー? オーナーなら何か知ってるはず!」
「さてね。彼女、性格がキツくて敵が多かったからね。いや、もちろん殺されるほどじゃあなかったが」
「ルシアは休憩時間に撃たれたデス。彼女の休憩時間を知ってる人は?」
「別に隠すことでもない。従業員なら誰でも知ってるよ、私もね」
「じゃあじゃあ、スニャホの通話記録は? 調べたんデスかにゃ? ニャインのログは?」
「そのへんは警察が、洗いざらい持っていっちまったよ。なんだい、まさか私を疑ってるのかね?」
「分かったデス! これは顔見知りのハンコーデスにゃ!」
「はあ。まったく、勘弁してくださいよ、お嬢さん」
いつの間にかニボシ煙草を吹かしていたビリーの手が、トワの肩に置かれた。仮にも助手を自称するからには、その意味するところはすぐにも察して然るべきだ。つまりは、ここらが引き際だということだろう。
「店の周りで、あまり大っぴらにやらんでくださいよ。ああ、連中になんて説明すりゃいいんだ……」
追い出されるように店を出たところで、今度はビリーの手が、トワの頭を優しげにぽんと叩いた。
「上出来だ、お嬢さん」
「にゃ? へへへー、そうデスかにゃ?」
トワにはよく分からなかったが、ビリーには何か収穫があったのだろう。さすがは敏腕助手の仕事ぶりだと、トワは自画自賛した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月03日
参加申し込みの期限
2018年06月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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