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寝子島高校
紫陽花の庭園にて
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【1】ジャンケンとティータイム
蒼井 紫央里からジャンケン勝負の話を聞かされて。
桜 月
は門をくぐった時の奇妙な感覚を思い出した。
(普通じゃない所に迷い込んだのかな。とはいえ、この人が私たちを害するようには思えないな)
軽く眉をひそめて、そんなことを胸に呟きながら、考え込む。
一方、
旅鴉 月詠
も勝負を受けるかどうか、考え込んでいた。
だが。
「そうか。優雅なティータイムのためなら、服を賭けるのもやぶさかではないか」
ガッシと拳を握りしめて、彼女は呟く。
「身に着けているものといっても、別に服でなくてもいいのよ」
「え? 野球拳のお誘いではなかったのか?」
紫央里の言葉に、問い返す月詠。
「そうではなくて……」
困った顔の紫央里の傍から、月が笑いながら言った。
「似ているが、違うようだ」
「もちろん冗談だ」
それへ返して月詠は、紫央里をふり返る。
「負けるたびに絵一枚ではどうか? 私が勝ったら終了ということで」
「いいわよ」
うなずいて紫央里は、月を見やった。
「あなたは、どうするの?」
「突拍子のない話だけど、この島だしね。勝負を受けよう。……私の名前は、
桜 月
。よろしく」
月も心を決めて言うと、片手を差し出す。
「はい、よろしくね。それで、勝負はどちらから?」
その手を握り返してから、紫央里は問うた。
二人は思わず顔を見合わせたが、結局、月が先に勝負することになった。
「ジャンケンポン!」
掛け声と共に、手を出す。
最初の勝負は、月の負けだった。
(ペンとノートは渡せないから、それ以外のもので何か……。そうだ)
何を差し出そうかと考え、髪に手をやった月は思いついて言う。
「なら、このリボンを」
髪に結んでいたリボンを外して、差し出した。
そして、それを受け取る紫央里に問う。
「もう一回、勝負してもらっていいか」
「ええ」
紫央里がうなずき、二人はもう一度勝負した。
「今度は、私の勝ちだ」
勝利を手にした月が、嬉しそうに声を上げる。
「そのようね。……さあ、なんでも好きなものをどうぞ」
「では、紅茶とスコーン、それにカップケーキとクッキーをもらおうか」
紫央里に促され、月はテーブルの上を見渡して言った。
紫央里が合図すると、メイドが一人、紅茶を注ぎ、リクエストした菓子を取り分ける。
「どれも美味しそうだな」
それらを眺めて呟くと、月はさっそく紅茶のカップを手に取った。
次は、月詠の番だった。
最初の勝負は負けて、二度目は月詠の勝ちだった。
「案外、簡単に勝負がついたな」
肩をすくめる月詠に、紫央里は笑う。
「そうね。……では、食べたいものをどうぞ」
「なら、私も紅茶とスコーンをもらおう」
月詠のリクエストに、メイドが紅茶を用意し、スコーンを取り分けてくれた。
それを横目に、月詠はバックからスケッチブックを取り出した。
雨の日ではあるが、濡れないようにして持ち歩いていたのだ。
「外部からものをもらうという行為に、意味がある気がするが……さしつかえないなら、理由を教えてもらえないだろうか?」
スケッチブックを広げながら、彼女は紫央里に問う。
「この庭園の紫陽花は、門の外から持ち込まれたものを苗床にして、短時間で成長するの。ものをもらうのは、そのためよ」
「ほう……」
紫央里の答えに、スコーンに手を伸ばしながら月が目を見張った。
月詠の方は、納得したようにうなずく。
「ああ、さっきの違和感の理由がわかった。異界に入ったからなんだ」
「異界?」
「異界と言っても、私たちの世界とちょっとズレがあるだけ。害があるわけじゃないから、問題ない。寝子島はそういう場所がよく発生したり消えたりするものだ」
問い返す月に、月詠は説明した。
「寝子島……のことはよくわからないけど、ここはそう、あなたの言うとおりの場所よ」
紫央里もそれへうなずく。
その彼女に、月が尋ねた。
「ここの紫陽花はとても綺麗だけど、いつからこれほどのものが?」
「ありがとう。ここの紫陽花は、ずっと昔からあるの。成長するのは早いけど、枯れるまでは長いわ。苗床になったものが朽ちるまで、花はずっと咲き続けるから」
微笑んで、紫央里は答える。
「そうなのか。……本当に、ここは不思議な所なんだな」
それを聞いて、月は呟いた。
一方、月詠はスケッチブックを前に、考え込んでいた。
(肥料になるらしいし、何かそういう絵の方がよいだろうか?)
そこで、紫央里に尋ねる。
「リクエストはあるかい? 雨にちなんだもの……紫陽花に蝸牛とか、蛙とか」
「なら、紫陽花と虹をお願いするわ」
「わかった」
紫央里の言葉にうなずいて、月詠は描き始めた。
それを見やって月も、デザイン用のノートを広げる。
(せっかく綺麗な紫陽花を、いい場所から鑑賞できるんだ。デザインの参考にしないと)
胸に呟き、彼女は紫陽花を見て浮かんだイメージを、ノートに書き留め始めた。
そんな二人を見やって、紫央里はつと席を立つ。
「ごめんなさい。私は少しここを離れるけど、二人はゆっくりして行ってね」
「ああ。お茶とスコーンと紫陽花を堪能させてもらおう」
紫央里の言葉に、月詠が返した。
月もうなずく。
「紫陽花も見事なら、お菓子もお茶も美味しいからな」
「そう言ってもらえて、うれしいわ」
微笑んで、紫央里は小さく手をふり、四阿を出て行く。
二人も笑顔で、それを見送った。
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担当ゲームマスター
織人文
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月04日
参加申し込みの期限
2018年06月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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