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紫陽花の庭園にて
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【2】仙藤姉妹
しばらくすると、紫央里が戻って来た。
といっても、一人ではない。
仙藤 紫
と
仙藤 蒼
の二人を伴っていた。
大学生の紫と中学三年の蒼は姉妹だ。
一緒に天宵川の川辺を散策しながら紫陽花の群生を見ていたところ、紫央里に声をかけられお茶に誘われてここに来たのだった。
「うわぁ……とても綺麗だね、お姉ちゃん」
周囲を見渡し、歓声を上げる蒼に紫もうなずく。
「ええ。とても綺麗なところね」
その二人に気づいて、月詠がスケッチブックから顔を上げた。
「新しいお仲間だな」
「そのようだ」
月もうなずく。
その二人に、歩み寄って来た紫央里が言う。
「三人だけだと寂しい気がして、彼女たちも誘ったの」
「こんにちわ。何やってるの?」
駆け寄って来た蒼が月詠に尋ねた。
そのあとから四阿(あずまや)に入って来た紫は、月詠と月に小さく会釈だけして、開いている席に腰を下ろす。
「ジャンケンで一度負けたからな。その代償の絵を描いている」
月詠が、蒼に答えた。
「ジャンケン?」
怪訝な顔の蒼に、紫央里が自分との勝負について、告げる。
「お菓子食べ放題は魅力的ね。それに、ゲーマーとして勝負を挑まれて引き下がるわけにはいかないわ」
それを聞いて、蒼がうなずいた。
「その勝負、受けて立つわ!」
「あなたはどうするの?」
紫央里に問われて、紫は少し考える。
(少し警戒していたけれど……他にも人がいるし、そう心配することもなさそうね。ジャンケン勝負か……。それも、悪くないわね)
すぐに心を決めて、うなずいた。
「私も勝負するわ」
「それじゃ、私からね」
姉の言葉に、蒼が言う。
「いいわよ」
紫央里もうなずき、彼女と向かい合った。
「ジャンケン、ポン!」
掛け声と共に同時に出した手は、蒼がグーで紫央里がパーだ。
「あー。負けちゃったー!」
蒼は叫んで、がっくりと肩を落とした。
そして、カバンの中を探す。
見つけたのは、カプセルギアのスマホストラップだった。
(これ、この前ゲーセンのクレーンゲームで同時に二つゲットしたやつだわ。今度友達にあげようと思っていたけど……ま、いいか)
胸に呟き、「それじゃ、これ」とそれを差し出す。
「ありがとう」
ストラップを受け取って、紫央里は問うた。
「勝つまで勝負できるけど、どうする?」
「……やめておくわ」
少し考えて、蒼はかぶりをふる。そのまま、開いている席に腰を下ろした。
「なかなか懸命だな」
二人の勝負を眺めていた月が言う。
「勝負は引き際も肝心よ」
蒼は笑って返した。
それを見やって、紫が立ち上がる。
「次は私ね」
「お姉ちゃん、頑張ってー!」
声援を送る蒼に、笑い返して紫は紫央里を見やった。
掛け声と共に、紫はチョキを紫央里はパーを出す。
勝負は、紫の勝ちだった。
紫央里に促されて、紫はテーブルを見回す。
「では、ストレートティとアップルパイ、焼き菓子と、ミルフィーユを」
彼女のリクエストに応えて、メイドがカップにストレートティを注ぎ、菓子類を皿に取り分けた。
紫はさっそく、紅茶で喉を潤してからアップルパイに手をつけた。
(うう、お姉ちゃんいいなあ。美味しそう……)
思わず胸に呟く蒼。
紫は、妹の視線に気づいて顔を上げ、尋ねた。
「少し食べる?」
「え? いいの?」
たちまち顔を輝かせた蒼だが、すぐにふるふると首を振る。
「ううん、いい。私は負けたんだもの。勝負のルールは守らなくちゃ!」
「潔いんだな」
月詠が苦笑して言う。
「これでもゲーマーだもの。ルールは大事よ!」
蒼は力説したあと、改めて周囲を見回して言う。
「それに……負けたけど、ここってすっごく綺麗だもの。紫陽花を眺めてるだけでも、充分ここに来た甲斐があると思うわ」
「それはそうだな。ここからの眺めは、眼福だ」
月が大きくうなずいて同意した。
そんなやりとりに、紫はわずかに目を見張る。
(蒼は『花より団子』な子だと思っていたけれど、少しは花の美しさを堪能する気持ちもあるのね)
「何、お姉ちゃん」
まるで、その胸の呟きが聞こえたかのように。ついと蒼がふり返って、紫を見る。
「別に」
紫は素知らぬ顔で返して、焼き菓子を咀嚼した。
やがて紫は、取り分けられたものを全て食べ終え、小さく吐息をついた。
紅茶も菓子類もどれも美味しく、一同との会話も楽しかった。
だが、欲を言えば、ここから眺めるだけではなく、庭園の中を実際に歩いて回って、もっと紫陽花を見たかった。
だから、紫央里に訊いた。
「庭園の中を散策してもいいかしら」
「ええ、どうぞ」
紫央里の答えに、彼女は礼を言って立ち上がる。
「私も一緒に行くわ」
それへ、蒼も言った。
「ええ」
紫がうなずくと、蒼も立ち上がる。
二人は、持参して来た傘をそれぞれ差すと、四阿をあとにした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月04日
参加申し込みの期限
2018年06月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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