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紫陽花の庭園にて
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【3】美味しくて綺麗で珍しいもの
紫と蒼は、小雨の降る庭園の中を散策して回った。
「紫陽花って、私たちの花よね」
その途中でふと、蒼が言う。
「どうしてそう思うの?」
「だって、私たちの名前の色が含まれているもの」
紫に問われて、蒼は紫色と蒼い色の紫陽花を指さして答えた。
「……ああ」
そちらを見やって、紫は小さく笑う。
「蒼が、そんなことを言うとは思わなかったわ」
「私だって、それくらいのセンスはあるわよ」
「そのようね」
小さく唇を突き出して言う蒼に、紫は苦笑して答えた。
二人はそのまま、散策を続ける。
そのころ。
四阿には
響 タルト
がやって来ていた。
「月詠さん」
四阿に入って来た彼女は、月詠の姿に目を見張る。
「タルト。君もここに招かれたのか?」
「招かれた? じゃなくて、気がついたら紫陽花だらけの庭にいたんだよね」
月詠に問われて、タルトは言った。
実際、気づいたらいつの間にかこの庭園にいたのだ。
それで歩き回っているうち、この四阿にたどり着いたのだった。
「ようこそ、私の庭園へ。時おり、そういう人がいるのよ」
それへ紫央里が、笑って言う。そして、タルトにもジャンケン勝負を申し出た。
勝負のルールを聞いて、タルトは笑う。
「一つでいいの? 野球拳じゃないんだねw」
「ええ。一回につき一つでいいわ。負けた場合は、再度ジャンケンに挑戦することもできるわよ」
「ふうん。じゃあ、もし僕が負けたら、肌身離さず身につけてる薄い本でもいいかな? 僕の新作なんだ☆ ぜひ読んでほしいな♪」
うなずいて言う紫央里に、タルトは笑って返す。
対して紫央里は小さく首をかしげた。
「……薄い、本? よくわからないけど、あなたが差し出してもいいと思うものでいいのよ」
「わかった。じゃあ、勝負しよ」
そんなわけで。
またまたジャンケン勝負が繰り広げられた。
結果は、チョキとパーで、タルトの勝ちだった。
「何をごちそうになろうかな~。美味しくて綺麗で、ついでに珍しいものだとなおうれしいな」
タルトは、飲食したいものについて、そう告げる。
紫央里は少し考えていたが、ほどなく微笑んで返した。
「では、そうね。シュケットとギモーヴ、それに紫陽花ゼリー。飲み物はマロウブルーでどうかしら」
その言葉に従って、メイドがそれらのお菓子を取り分ける。
やがてタルトの前には、シュークリームの生地を焼いたシュケット、四角いピンクの砂糖菓子ギモーヴ、中に紫陽花を描いたドーム型の青いゼリーが並んだ。更に、ガラスのカップに鮮やかな青いお茶が入れられる。
「それは、マロウブルーというハーブティよ。レモンを入れると色が紫からピンクに変わるの」
「綺麗で珍しいものばかりだね~。さて、お味の方はどうかな~」
タルトは目を輝かせて声を上げると、さっそく食べ始めた。
「これはなかなか」
「これもいける」
「美味しい!」
一つを口に入れるたびに、そんな歓声を上げながら、彼女は舌鼓を打つ。
マロウブルーは本当に、レモンを入れることで青から紫へピンクへと変化して、タルトだけでなく月詠や月の目をも楽しませた。
やがて、出されたものをほぼ食べ尽くしたタルトは、ふと紫央里に尋ねた。
「紫央里さんは、どんなカップリングが好きですか?」
「カップリング……?」
紫央里が首をかしげる。
「タルト、一般人にそれを尋ねるのは、どうかと思う」
「え? そう?」
月詠に言われて、タルトはキョトンとなった。
そんな二人に、紫央里は微笑む。
「よくわからないけど……あなたは、楽しい人ね」
「そうですか~?」
対してタルトは、笑って返した。
その時だ。
「できた」
月詠が言って、スケッチブックの開いたページを紫央里の方に向けた。
「これでどうだ?」
そこに描かれていたのは、七色の紫陽花だった。
背後の空には、虹がかかっている。
「まあ、素敵。……ありがとう。きっと綺麗な紫陽花が咲くわ」
「そう言ってもらえれば、私も描いた甲斐がある」
目を見張り、溜息と共に言う紫央里に返して、月詠はそのページを破り取って差し出した。
紫央里はそれを、もう一度礼を言って受け取る。
一方、カップのマロウブルーを飲み干したタルトは、立ち上がった。
「庭園の中を見て回っていいですか?」
紫央里に尋ねる。
「ええ、どうぞ」
うなずく紫央里に、月詠も立ち上がる。
「私も一緒に行こう」
言って、月の方をふり返った。
「月も行かないか?」
だが、月はかぶりをふる。
「私はいい。まだ、お菓子が残っているしな」
「わかった」
月詠はうなずき、タルトと共に四阿を出て行った。
それを見送り、月はつと紫央里をふり返る。
「私は服のデザインをしていて……よかったら参考にできる服とかあるかな?」
「ごめんなさい。私、おしゃれには疎くて……」
謝る紫央里に、月は「そうか」と返して、改めて紫陽花たちの方に目をやった。
四阿の中はふいに静かになり、ただ小雨の降りしきる音だけがあたりを包んで行った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月04日
参加申し込みの期限
2018年06月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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