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女子高生と教師の結婚。道ならぬ想いを抱え、それでも愛を貫いた2人のそれは人目を忍ぶものの筈だが、
青物 といき
と
浅井 幸太
の場合はちょっと違っていた。
それは豪華な式だった。といきの実家は歴史ある旅館であり、ホテル経営でも成功している。娘の結婚を喜んだ両親が、「結婚式は内々に……こじんまりと!」なんてといきの言葉を聞く筈もなく。といきと幸太はフリフリのお姫様ドレスとパリッパリのタキシードを着せられ、地元一の大きくて高級なチャペル付の式場に放り込まれたのだ。
(ふええ、学生と教師の結婚式なのに~!)
長く豪奢なバージンロードを歩きながらといきは思ったりしたが、自分のウエディングドレス姿を初めて見た幸太の「綺麗だ……」という呟きを聞いた時、やっぱり嬉しくて頬を染め俯いた。そんな愛娘の晴れ姿に両親も目頭を押さえ。人目を忍ぶはずの2人の盛大な式は大成功だったのだ。
勿論その夜は2人ホテルのスウィートルームで甘い時を過ごしたのだが……ここでは新婦の感想のみを載せ、野暮な事は割愛するとしよう。
「にゃっ?! え、えと……と、とにかく星空が綺麗だった! はい終了!」
*
という訳で。『浅井といき』として、今日といきは元気に寝子高に登校していた。
もう一緒には暮らしているが、幸太との関係はまだ内緒。だから登校も2人別々なのだが、それでも元気な新婚の奥さんは、どうやら愛しい旦那様に追いついてしまったようだ。
「浅井センセ、おはよー!」
といきはあくまで爽やかにその背中に声をかける。出がけにいってらっしゃいのキスを交わした事なんておくびにも出さずに。
「お、とい…………! あ、青物! おはよう!」
振り返った幸太が明らかに言い間違えた挙げ句に声を上ずらせて挨拶を返す。
(そんなに赤くなったらみんなにバレちゃうでしょ!)
今はまだ誰もいないから良かったけれど、ここは通学路。といきは嘘のつけない旦那様の脇をそっと肘で小突いた。ははと幸太は頭を掻いた後、きょろきょろと辺りを見回しといきの耳元に囁いた。
「今日は放課後ホームセンターに行くんだよな? 門出て少し行ったとこで待ち合わせよう」
「うん、分かったニャ!」
といきは頬を赤らめ頷くと、「じゃあね、センセ!」と手を挙げた。本当はもっと一緒にいたいけれど、これ以上いると幸太に抱きつきたくなってしまう。
それなのに。この男はといきの手を取ってこう言うのだ。それも、顔を赤くして。
「あのさ……弁当、ありがとう。といき、料理うまいから楽しみにしてる」
確かにといきは旅館経営者の娘、次期女将と呼ばれる事もある。こう見えても料理も掃除もどんと来いなのだ。
けれども幸太の前ではといきはただの初々しい幼妻。
「ど、どういたしましてニャ、旦那様……」
幸太に手を取られたままといきは赤くなってしゅんしゅんと俯いてしまう。そんな可愛らしい妻の反応に、幸太もまた盛大に赤くなり。
道端に新婚の茹でダコペア一丁上がり。寝子高生に見られなかったのが奇跡だった。
放課後。といきは約束通り幸太と大きなホームセンターに来ていた。
といき曰く「旦那様にも家事は一通り覚えて欲しいニャ! 覚えておいて損はない!」との事で、様々な家事道具の説明も兼ねて、一緒に選びに来たのである。
「む、むむ……。家事は奥が深いな……」
キッチンコーナーでといきのレクチャーを受けていた幸太は、とうとう食器洗いスポンジの場所でその種類の多さに目を回してしまった。
「無理しなくていいニャ、旦那様。いきなり全部覚えるのは大変だし」
「ん……。でもといきに色々任せっぱなしで悪いしなぁ」
うーんと唸りながら幸太は『ガラスピカピカ』と『汚れ掻き出す』のスポンジを見比べている。といきはちょっとだけ辺りを見回すと、きゅっとその腕に抱きついた。
「それはといきがやりたくてやってるからいいんだニャ。……ね?」
幸太はといきの上目遣いの可愛らしさにぽっと頬を赤らめる。幸太はといきの手に自分の手を重ね「ありがとう」と言うと、そのまま指と指を絡めて歩き出した。
どんな場所でも2人でいれば、そこは素敵なデートスポット。こんな生活実用品に囲まれていても。
そうして店内をゆっくりと見て回った2人は、そのまま外食する事にした。会員制レストランなら誰かに見られる心配もないだろう。
(そうだ、インテリアもまだあまり揃えてなかった)
星が瞬く夜の街を幸太と手を繋いで歩きながら、といきはふと思い出した。その事を幸太に伝えると、幸太は「そうだなぁ」と上を向いた。
「基本俺は何でもいいけど……家族が増えた時の事は考えないとな」
「え?」
といきは驚いて立ち止まる。幸太もあ、という顔をして赤くなったが、どきりとするくらいの真剣な瞳をといきに向けた。
「今すぐって訳じゃないけど……イヤか?」
もうといきは真っ赤になりながら首を振るしかなかった。イヤな訳ないけど、ないけど!
幸太はといきの返事にん、と大きく頷くと、また歩き出した。その首と耳は夜目にも分かる程赤くなっていて。
ぎゅっ、と幸太が握る手に力を込める。といきも頬を染めながら愛しい人の手を握り返した。
―――今日も夜が長くなりそうだ。
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担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月29日
参加申し込みの期限
2018年06月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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