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6月の魔法
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とうとう、
初瀬川 理緒
と
佐和崎 紗月
は教会で2人きりの結婚式を挙げた。
『とうとう』……それは別に同性婚だからという訳ではない(というか寝子島では役場で祝福までされるのだ!)。単に挙式にお金をかけられないというのが本当で。実は2人はまだ20歳。木天蓼大学の学生だ。
いずれは友人達を招いて正式な挙式をしようとは思っている。けれども、許して欲しい。高校時代から彼らは愛し合っているのだ。神様に愛を誓うにはもう十分待った。学生結婚でも何でも。もう2人は名実ともに一緒にいたかったのである。
「理緒ちゃん……綺麗」
理緒と共に祭壇の前に立った紗月は、ほうっと溜息を漏らした。
理緒はステンドグラス越しの幻想的な光を纏い、マーメイドラインのウェディングドレスに身を包んでいた。滑らかな白いドレスは理緒の抜群のプロポーションを更に引き立てており、それでいて気品溢れる美しさだ。それはまるで愛と美の女神ヴィーナスのよう。ずっとこのまま見ていたいと、紗月は願わずにいられなかった。
ぽうっとしている紗月に、理緒はその耳元に唇を寄せると小さく囁いた。
「何言ってるの……紗月も凄く綺麗だよ。抱きしめたくなるくらい」
紗月はふんだんにレースが使われているプリンセスラインのドレスだった。あしらわれている花も彼女によく似合い、お伽の国のお姫様のようだ。理沙の言葉に、紗月はベールの下の頬を薔薇色に染めた。
美しい花嫁が2人もいるので、心なしか牧師もご機嫌のようだ。誓いの言葉と、指輪の交換。和やかに、シンプルに式は進む。誰の目も気にしなくていい。愛する相手の目さえ見ていればいいのだ。
「誓いのキスを」
牧師に促され、2人は神の御前でその艶やかな唇を合わせる。誓いにしてはやや長すぎるキスの後、花嫁2人はゆっくりと唇を離した。
「誓約は神に聞き届けられました。お二人の結婚が成立した事をここに宣言します」
牧師の言葉が荘厳な教会に響く。そして彼は幸せな花嫁達にチャーミングなウインクをした。
「神の祝福があらん事を……お幸せに」
「「ありがとうございます!」」
理緒と紗月は心からのお礼を言い、その瞳を合わせた。これで、2人は互いにかけがいのない伴侶となったのだ。
(とうとう私は、理緒ちゃんのお嫁さんになったんだ……)
ぽろり、と紗月の陶器のような滑らかな頬に涙が伝った。神様にも認められ、この愛しい人の伴侶に。そのままぽろぽろ泣き続ける紗月の頬に、理緒の唇がそっと当てられた。
「ずっとずっと一緒だよ、紗月」
最愛の人の笑顔に、紗月の涙は止まらなかった。
そして、2人初めての夜。彼らは星ヶ丘の高級ホテル『ステッラ・デッラ・コリーナ』のスイートルームに部屋を取った。
大きなダブルベッドの端にちょこんと座り、紗月は理緒がバスルームから出てくるのを待っていた。自分はローブ姿。勿論下には何も着ていない。
(何かスースーして……)
体が熱い。紗月は早くなる鼓動にぎゅっと胸を押さえた。
理緒とは高校1年の時から付き合っている。それまでにキスは何度かしたけれど……とうとう、とうとうなんだ。
自分の全て捧げる喜びと、自分がどうなってしまうか分からない不安。そんなものがない交ぜになって紗月の思考はオーバーヒートだ。けれどもそれ以上に胸を占めるのは、理緒への想い。彼女と1つになりたい。その想いだけで紗月の胸は熱くなって。
「……紗月?」
「ひゃう!」
突然耳元で囁かれ、紗月はひゃんと肩を上げる。ベッドのスプリングで紗月の体が揺れた。
すぐ隣には理緒の大きな黒い瞳が熱く自分を見つめている。しっとりと匂い立つような色気に紗月はくらりとした。
「紗月……」
理緒にすっと腰を支えられ、紗月は滑らかにバスローブを脱がされる。そしてそのままベッドに横たわらされた。
「……とても綺麗だよ」
組み敷かれながら、理緒の言葉が落ちてくる。紗月は自分の生まれたままの姿を彼女にさらしている事に真っ赤になりながらも、そっとその細い手を伸ばした。
「理緒ちゃんも、脱いで……」
あなたの全てが見たい。紗月の熱い想いに理緒は目を細め、するりと自分のローブを脱いだ。
「綺麗……」
紗月の言葉を奪い取るように、理緒の唇が紗月を塞いだ。息も出来ないような熱いキス。水音と共に名残惜しく唇が離れると、紗月はその瞳を潤ませながら言った。
「理緒ちゃん……今夜は完全に私を理緒ちゃんだけのものにして」
「うん……全部貰うよ」
それが、最後の言葉だった。その夜、2人はその白い肌を紅くしながら、何度も何度も情熱のままに愛し合った。
翌朝。スイートルームの大きな窓からカーテン越しの朝の光が細く漏れる。仄かに明るくなってきた部屋で、紗月はシーツに包まりながら理緒の寝顔を眺めていた。
(よく、寝てる……)
その規則正しい呼吸を聞きながら、紗月は1人ぽっと頬を赤らめた。この唇が、昨夜自分の体を余す事なくつたったのだ。これでもかと愛され続けたあの蕩ける余韻はまだ紗月の体に残っていて。
(もう、ほんとに……大好き)
紗月は笑みを浮かべ、理緒の頬にキスをしようとする。すると突然理緒の腕が伸びてきて、紗月を抱きしめた。
「きゃあっ!」
「えへへ~、キスは唇にしてよね、紗月」
そう言うなり理緒は紗月の唇を塞ぐ。2、3度舌を絡めてから離すと、理緒は爽やかに笑った。
「おはよう、紗月」
「―――理緒ちゃん起きてたの?」
理緒に抱きすくめられながら紗月はその可愛らしい瞳を零れんばかりに大きくする。その顔が可愛くて理緒は彼女の瞼にキスをするとまた笑った。
「だーって、紗月が熱い瞳であたしを見てくるからさー、中々目が開けらんなくて」
まさかの狸寝入りに騙された紗月は、しゅんしゅんと赤くなってしまう。その姿に理緒はにやりと笑った。
「もう、紗月があたしをあんな目で見るから、火が点いちゃった……」
ごそごそ。シーツの中で理緒の手が何やら不埒な動き。紗月が必死にガードしながらふええと叫んだ。
「さ、さすがに朝はダメ~~!!!」
―――新婚さんのスイートルームは朝から甘く、騒がしいようで。
*
そんな可愛らしくも賑やかで仲睦まじい2人は、シーサイドタウンに新居を構えた。
小さく明るいキッチンに、バターが溶ける匂い。紗月は手早くフライパンを動かし、お日様色のふわふわオムレツを真っ白なお皿に盛った。
テーブルにはグリーンサラダとクロワッサン。蒸らした紅茶をティーカップに注げば……あとは理緒ちゃんを起こすだけ。
紗月は朝食風景として完璧なテーブルに満足そうに頷くと、エプロンを取って寝室に向かった。
「理緒ちゃん、起きて……朝ご飯できたよ」
シーツを乱しなかなかの姿で寝ている理緒に、紗月はそっと呼びかける。ん……、と理緒が閉じた目はそのままに眉を寄せた。
「食べるなら紗月がいい……」
「何言ってるの、今日の講義は休めないんでしょ?」
「……だった!」
ガバリ、と理緒が起きる。そしてぽりぽりと頭を掻くと、甘えた瞳を紗月に向けた。
「でもやっぱり一口目は紗月」
「はいはい♪」
愛しいパートナーの可愛いおねだりに、紗月は笑顔で唇を差し出す。
「「おはよう♪」」
爽やかな光の中、2人はちゅっと朝のキスを交わした。
「ふええ~、美味しそう! 紗月、いつもありがとう~っ」
顔を洗い食卓に着いた理緒は、テーブルの上の朝食に感激しながらパン! と手を合わせる。そして「いただきます!」と元気に食べ始めた。
「どういたしまして。いっぱい食べてね」
紅茶に口を付けながら紗月が微笑む。もぐもぐしながら顔を上げた理緒がむーんと眉根を寄せた。
「紗月の料理は美味しすぎて食べ過ぎちゃうのよね。体が資本とは言え、さすがにまずい……」
そう言いながらもまたオムライスをぱくりと食べる理緒。紗月の笑顔が弾けた。
結婚したとはいえ、まだ大学生の2人。加えてグラドルの仕事もこなす理緒の成績は超低空飛行。留年の文字がちらほら見え始めている状態だ。
そんな理緒を紗月は献身的にサポートしていた。不規則な仕事の理緒に代わり、朝食を担当。そしてせめて理緒が留年しないようにと講義のスケジュールチェックやテスト対策なども一緒に行ったりしていた。
「今日の講義、確かレポート提出あったんじゃなかった? 理緒ちゃん」
「げ……。だったっけ」
そう言いながらも最後の紅茶を飲み干し、理緒は「ごちそうさま!」と手を合わせる。しかし何だか不満そうに空になったお皿を見た。
「もうちょっと食べたいな……」
「作ろうか? すぐできるよ」
「ううん、やっぱ我慢! 食べてばっかじゃ太る!」
えい、と立ち上がった理緒だったが、すぐにその口を「あ」と丸くした。
「どうしたの?」
食事を終えた紗月が小首を傾げる。その花のような唇に理緒はテーブル越しにキスをした。
「食べた分だけ運動すればいいんじゃない? 紗月」
「り、理緒ちゃん?!」
にやりと笑いながら何度も唇を求める理緒に紗月は慌てる。唇を合わせながらも紗月は理緒の肩越しに飛び込んできた時計の表示に仰天した。
「理緒ちゃん、遅刻する!」
「え? 嘘、マジ!?」
2人はパッと体を離し、小さな部屋でドタバタと慌てて着替えて学校の準備。
そして今日も仲良く手を繋ぎ、笑い合いながら幸せなスイートホームを後にした。
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3人まで
シナリオジャンル
日常
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定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月29日
参加申し込みの期限
2018年06月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月05日 11時00分
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