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「綺麗……」
夜風にふわりと踊る髪を押さえ、
七夜 あおい
が呟いた。眼下には、煌めくシーサイドタウンの灯り。その宝石のような輝きが寝子ヶ浜海岸の緩やかなカーブを浮き上がらせている。その向こうは漆黒の海。そして見えない水平線の上からは夜空が寝子島を包み込むように広がり、美しい星々が一面に散らばっていた。
「さすがに夜になると涼しいな……寒くないかい?」
彼女の肩を抱きながら
八神 修
が訊く。ううん、とあおいは首を振り、修を見上げた。
「素敵な誕生日プレゼントだよ。ありがとう、修君!」
「良かった、気に入ってもらえて。この景色をあおいに見せたかったんだ」
修は微笑み、あおいと共に眼下に広がる夜景を眺めた。
「綺麗だね……まるで首飾りみたいだ」
今日はあおいの誕生日。2人は昼は楽しくピクニックをし、日が落ちてからこのシーサイドタウンが見渡せる修のおすすめスポットに夜景を見に来たのだ。
あおいの横にいるのが当たり前になってどれくらい経ったのだろう。修はぼんやりと考える。それでも修の心はいつでも寝子高時代と同じだった。苦しかった片想い。でもいつだって君の感動や喜びが俺には嬉しくて。
(この煌めく首飾りを君に……何て言ったらまたあおいは笑うんだろうな)
『もー、またキザな事言って!』とほっぺたを膨らませながらちょっと笑うあおいを思い浮かべ、修は苦笑する。……この美しさをこのまま君に贈りたいと思う気持ちは本物なんだけどな。
修はそっと包装された細身の箱を取り出した。
「誕生日プレゼント。ハッピーバースディ、あおい」
「ええ?!」
驚きながらも「ありがとう!」とあおいは受け取り、開けて見る。そこには美しいデザインのネックレスが煌めいていた。
「すごい、素敵!」
「夜景はあげられないけど、ネックレスならね。……つけてあげるよ」
修がネックレスを手にすると、あおいは「うん」と微笑み無防備にその白い首筋を修に見せた。
修はネックレスをつけるのにほんの少し時間がかかった。今日は柄にも無く緊張していたのだ。華奢な金具をはめ、あおいの髪が絡まないように下ろしてやると、修はそのままあおいをそっと抱きしめた。
「……修君?」
不思議そうなあおいの声がする。修は溢れる愛しさのまま腕に力を込めた。
俺は普通でいう家族の愛情とは縁が無くて。
君の家庭的な雰囲気にいつも癒やされていた。
手料理が好きなのも、そういう温かさがあるからだと思う。
俺は夢見ていたんだ。
毎日おはようと言って、一緒に御飯を食べて。いつの間にか家族が増えて、食卓はとても賑やかなんだ。
そして、いつも傍には君の笑顔が。
―――そんな奇跡のような幸せを、願ってもいいだろうか。
「俺と、家族になってくれないか」
彼女に頬を寄せ、修はしっかりと言った。
「一緒に幸せになろう」
時が永く感じられた。俺の思いは伝わっただろうか。修が不安になった時、腕の中のあおいがくるりと修に向き合った。
「あおい」
少し、声が掠れてしまう。そんな修の両頬にそっと手を当てると、あおいが瞳を潤ませながら笑った。
「……末永くよろしくね、修君」
天には広大な宇宙の星が瞬き、地にはたくさんの人の笑顔が宿る灯りが瞬く。
煌めきに包まれながら幸せな恋人達は微笑み合う。そしてそのシルエットは徐々に近付き……長い間離れる事はなかった。
*
それから、色々な事があった。
八神家の跡取りとしての重圧は若い2人の思った以上のものだった。
けれども怯まず、2人は手を取り合い自分たちの未来のために進み続けた。
そして今日、めでたき時を迎える―――。
もうすぐ式が執り行われる時刻だというのに、控えの間で、あおいはガチガチに緊張していた。
「ど、どうしよう修君。うまくできるかな……」
真っ白な綿帽子からいつもの可愛らしい瞳が少し不安そうに修を見上げる。真っ赤な紅があおいの清楚さを一層引き立てていて、文字通りの三国一の花嫁だと、修はその美しさと初々しさに感動すら覚えていた。
控えの間は広かった。名家である八神家の親族が異常に多いのだ。そんな輩の前に曝されれば誰でも緊張するだろう。修は周囲に分からないようにそっとあおいの手を握った。
「大丈夫、俺がついてる」
自分は緊張していないと言ったら嘘になるけど。大丈夫。2人でなら不安は希望に変えられる。
「それにさ……」
そう言うと修はあおいに顔を寄せそっと囁いた。
「今俺、幸せすぎて呼吸が辛いくらいだよ」
「また、もう修君は……!」
綿帽子の中であおいの笑顔が弾けた。そうだよ。あおいは笑っているのがいい。俺はその笑顔を全力で守るから。
控えの間がさあっと静まった。巫女さんが案内に来たのだ。
「さあ、行こう。俺の大好きな花嫁さん」
立ち上がった修の手をしとやかにあおいが取る。
幸せな花婿と花嫁が、笑い合った。
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担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月29日
参加申し込みの期限
2018年06月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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