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6月の魔法
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それは『宮祀青果店』の閉店後の事だった。
大学を卒業して本格的に祖父母の営む青果店を切り盛りしだした
宮祀 智瑜
。その隣には
桐島 義弘
の姿が見られるようになっていた。紆余曲折はあったが、智瑜は高校を卒業後、その片想いを実らせたのだ。
教師として忙しい義弘ではあるが、たまに2人揃って店に立てば、『若(?)旦那』『若奥さん』と冷やかされつつも、お揃いのエプロンで仲良く店を切り盛りする。そんな頼もしい彼らに智瑜の祖父母も安心して、2人でのんびりと旅行を楽しむ事が多くなっていた。
本日も智瑜の祖父母は泊まりがけの旅行に出掛けている。2人きりの居間で、義弘が店のデータ整理を、智瑜が夕飯の支度を始めようとしている時だった。
「智瑜、結婚してくれないか」
智瑜が義弘のためにお茶を淹れ、ノートPCと睨めっこしている彼の傍にそっと置いた時、その言葉がいきなり耳に飛び込んできた。
瞬きも忘れて義弘を見た。そこにはPCに向かい合っているはずの義弘が、真剣な瞳で自分を見つめていた。
静寂が2人を包んでいた。智瑜の耳にはさっきの義弘の言葉と自分の暴れ回る心臓の音しかしない。震える手でぎゅうと己の豊かな胸を押さえる。その鼓動が自身の手に伝わった時、ようやく智瑜の時が動き出した。
「よろしくお願いします!」
智瑜は義弘の胸に思い切りダイブした。
「……っと!」
その勢いに義弘は彼女を受け止めたまま畳に倒れ込む。智瑜はそれに構わず義弘から離れなかった。涙が溢れて止まらないのだ。ずっと、ずっと高校時代から夢見ていたの。貴方のお嫁さんになる事を。
「待たせたな……こんなオッサンだけど、いいのか?」
泣きじゃくる智瑜を撫でながら義弘が言う。智瑜は真っ赤な目で義弘を見た。
「義弘さんじゃなきゃ……いや!」
言葉に出来たのはそこまでだった。後はもう義弘の胸に顔を埋めながらわんわん泣く事しか出来ない。義弘はそんな智瑜を優しく見つめると、しっかりと抱きしめ智瑜の耳元に囁いた。
「ありがとう……幸せにする」
本当はちゃんとした場所でプロポーズしたかったと智瑜は後から義弘に聞いた。けれどもエプロン姿で自分にお茶を淹れてくれた智瑜を見た時、どうしても我慢できなかったのだと。
智瑜は笑顔で首を振った。義弘にプロポーズされるならどこでも良かったし……智瑜にとってあんなに幸せな夜はなかった。
*
教会のステンドグラスから降り注ぐ光の中、新郎新婦は祭壇の前で向かい合っていた。
結婚の誓約に、指輪の交換。智瑜のベール越しに行われる夢のような時。その視界が突然クリアになった。花婿のみに許される権利として、そのベールを義弘が上げたのだ。
「あ……」
目の前の義弘の熱い視線に智瑜は思わず声を漏らした。ゆっくりと義弘の顔が近付いてくる。智瑜は静かに目を閉じた。キスは貴方と何度も何度も交わした。これは神様に誓うキスなのに……貴方のキスはいつも熱い。
神前にしては少し長かったかもしれないキスが終わると、智瑜はほうっと瞼を上げた。目の前の義弘がじっと自分を見つめている。するとふっと義弘の顔が近付いた。
「綺麗だ」
小さく囁かれた。ぽおっと智瑜の頬が薔薇色に染まる。大好きな大好きな義弘さん。いつもカッコイイけど、今日は一段とカッコよくて。そんな貴方のお嫁さんに、今日私はなります。
「愛しています」
智瑜も義弘の耳元に小さく囁いた。2人はそのまま見つめ合い、唇が……という所でコホンと牧師の咳払いが聞こえた。
「……式を続けますね?」
チャーミングな牧師のウインクに新郎新婦は真っ赤になって下を向く。そして滞りなく結婚式は終わり、祖父母の喜びの涙にもらい泣きしながらも、智瑜は晴れて桐島智瑜となったのだった。
ホテルは、取らなかった。新居は祖父母の家の近くに建設中だ。大事な今日という夜は、義弘の住むマンションで過ごすつもりだった。これから新居が出来るまで一緒に住む部屋。奥さんとして、初めが肝心だもの。
お風呂から上がった智瑜は、居間で寛いでいるパジャマ姿の義弘に声をかけた。
「義弘さん☆」
振り向いた義弘の目がまん丸くなった。
「その姿はなんだ宮祀―?!」
智瑜は、可愛らしくも大胆なネグリジェ姿だった。白いレースの生地だけならウエディングドレスと一緒なのに、ベビードールスタイルになるとどうしてこうもセクシーになるのだろう。義弘はレースに縁取られた智瑜の豊満な胸をマジマジと見た後、はっと気付いて真っ赤になりながら顔を逸らした。
「え……似合いません、か……?」
義弘の反応に、智瑜はしょぼんとネグリジェの裾を掴み俯いた。……勇気を出したんだけどな。
すると、ふわりと体が浮いた。気付けば智瑜は義弘に横抱きに抱かれていた。
「すまん、智瑜。つい高校時代の癖が……。そうだよな、もう俺の奥さんなんだよな」
「そうですよ、義弘さん」
智瑜は義弘の首に縋り付く。そして彼の腕の中、頬を染め潤んだ瞳でそっと義弘を見上げた。
「優しくしてくださいね」
「……ああ」
義弘の腕に力がこもる。そして2人はこれから幾つもの甘い夜を過ごす寝室へと消えていった。
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担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月29日
参加申し込みの期限
2018年06月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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