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猫又川でホタル狩り
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☆樹の上から見る蛍
九夜山の麓で生まれ育った
鴇波 羽衣
は、川沿いをゆっくり歩きながら蛍を観賞していた。
「こういう、自然の綺麗な光景って、心が洗われるな~」
その時、鳥が飛んできて樹の陰に舞い降りた。
「あれ? 夜なのに」
ちょっと不自然な動きだな、と思ったとき、樹から懐中電灯を持った浴衣姿の時子が顔を出した。
「わ、奇遇だね! 時子ちゃん]
「こんばんは……羽衣さん」
「綺麗だよねホタル! 今年もみんな元気そうでよかったよね~、あ、素敵な浴衣だね」
蛍柄の浴衣を着た時子が頭を下げた。
二人はキャンプで一緒になったことがある。
昼間掃除を終えて星ヶ丘寮に戻った時子は、遠いので浴衣に着替えた後こっそりろっこんで鳥さんに変身して飛んできたのだ。
空から降りてきて暑くなった時子は手に持った扇子で仰ぎ、近くを通ったホタルの会の会長さんに挨拶した。
「こんばんは」
「やあ、お昼はおつかれさまでしゅた」
挨拶を済ませると、時子は人ごみを離れる。
「懐中電灯の明かりを消して少し人から離れて見ましょう」
離れるほどに静かになり、蛍はその数を増していく。
「光が点滅したり舞う姿は見惚れるほど綺麗ですね」
羽衣と時子は静かにその光景を見守った。
一匹の蛍が、すいっと時子に近づき足元から浴衣に潜り込む。
「あら? 浴衣の中にホタルさんが……迷い込んでしまったみたいですね」
羽衣も、突然足にくすぐったさを感じて悲鳴を上げた。
「きゃあ! あ、あたしのスカートの中にも……! わわわ、出てって~!」
くすぐったさに、足を動かしたくなった羽衣だが。
「でも、ホタルを傷つけないように気を付けなきゃ……!」
「ふふっ、今出してあげますね」
時子はのんびりと、蛍が出やすいように浴衣の裾を広げた。
羽衣もそれに倣うと、それぞれの裾から蛍が飛び去って行った。
「びっくりしたあ」
「今年も見れて良かったです。来年も楽しみですね」
修は、一旦家に帰り入浴して改めて来訪した。
まだ湿度を纏った髪に風が気持ち良い。
(夜はまだ涼しさが勝つな。ぶらりと河川敷を巡ろう)
光の舞をそっと眺めながら岩を見繕い腰を下ろす修を、時子と別れた羽衣が見つけた。
「わ、修くん、こんばんは」
「鴇波。こんばんは」
修はデジカメで蛍を撮影していた。フラッシュは焚かず、シャッタースピードを長めに調節する。
「この一点一点が蛍だ。こっちの葉にも止まるかな」
しみじみと感慨深げに言う。
「ホタルってどうして光るんだろう……生物の神秘だよね」
羽衣がつぶやくと。
「実は蛍は光らない種の方が多い。成虫になると光を失う種が多いんだ」
「えっ、そうなの?」
驚きの声を上げる羽衣に修は言う。
「蛍のことはまだ分からない事も多い。けど、この光の美しさは、理屈を超えて心に染み入る癒しだと思うよ……」
蛍の光に見入りながら、その通りだと羽衣は修の言葉に頷いた。
(スカートの中に入るホタルから逃れるため……じゃないけど、ちょっと違う視点から蛍を見てみたいな)
修と別れた後、羽衣は手近な大きめの木を見つけ登ることにした。
(木登りは得意だけど、スカートだから……)
人目のつかない所で、ちょっとだけろっこん『ういのはごろも』の力に頼って、羽衣は来に登る。
(上からホタルを見るのも、また一興だよね?)
枝に座ってホタルを眺めつつ、涼やかな、でもほんのりあたたかい空気を感じながら思う。
(……夏、なんだなあ……)
夏といえば思い出すのは去年のことだった。
(今付き合っている彼と出会ってから、もうすぐ一年。長かったような、短かったような……)
一緒に来れたらよかったな、と思う。この綺麗な蛍を見せてあげたかった。
(あの時は、両思いになれるなんて考えてもみなかったっけ……出会い記念のサプライズとかしてみようかな?)
羽衣は一人で考えながら微笑んだ。
「ホタルさんたち、応援してくれる?」
蛍の光が、OKと言ってくれているように羽衣には思えた。
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あとがき
担当マスター:
天村花海
ファンレターはマスターページから!
ご参加ありがとうございました。
昼の清掃も夜のホタル狩りも、様々な人間模様が見えました。
美しいものに惹かれる人たちを、蛍はその光で結んでくれるのかもしれません。
それでは、またのご参加をお待ちしております。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
天村花海
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月25日
参加申し込みの期限
2018年06月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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