「ホタル、いるかな?」
鴇波 羽衣は九夜山を源とする猫又川を訪れた。
このあたりはホタルの名所である。
昨年新種が発見されて賑わったが、まだ納涼の季節ではなくホタルの数も少ない。
だからこそ、見物客も少なく静かに楽しめそうである。
闇の中、すっ……と光が飛んだ。
「きれい!」
歓声があがり、皆が蛍へ注目する。
しかし、その中で。
「きゃっ!?」
女の子の悲鳴が上がった。
見ればホタルがスカートの中に潜り込んでいる。
それ以上悪さをすることはないようだが、あちこちで女の子たちがスカートを押さえていた。
「おやおや、いたずらなホタルでしゅね」
『寝子島ホタルを守る会』会長のおじいさんも首を傾げている。
ちょっと嬉しそうなのは気のせいかもしれない。
「変なの……これって、もしかして神魂の?」
とはいえ、スカートにさえ気をつければ、ホタルを見るのに問題はなさそうだ。
きっといい思い出になることだろう。
こんにちは、天村です。
鴇波 羽衣さん、ガイド登場ありがとうございます。
ガイドはイメージですので、ご参加いただける際はご自由にアクションをおかけください。
猫又川沿いでホタルと触れ合うシナリオです。
ゆったりとホタル狩りを楽しむもよし、ボランティアとして川の清掃に参加するもよし。
なお神魂の影響か、一部のホタルはスカートや服の中に潜り込む習性があるようです。あわあわするもよし。
特に希望がなければ夜の描写となりますが、昼に清掃等のアクションをかけていただいても構いません。
自由にホタルを楽しんでください。
登場NPC:
・『寝子島ホタルを守る会』会長
去年『ネコシマホタル』と呼ばれるホタルの固有種が見つかってからできたボランティア団体の会長。
入れ歯がうまく噛み合ないのか語尾がちょっとおかしいおじいさん。
「ホタル狩りと言っても捕まえないで、見て楽しんでくだしゃい」
・他、守る会の会員の皆さん
お年寄りが多い。
去年の猫又川の様子はこちらです。
暑い時期ではないのでここまで人は多くないですが。