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梅雨のずぶ濡れハプニング
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蒼留人は羞恥心でいっぱいだった。
濡れたシャツは肌に張り付いて気持ちが悪い。
隣の露草が女の子みたいに濡れ透けシャツの胸を両手で隠して、
「No、Noooo!? み、見ないで下サーイ……見ても良い物ではありまセーン!?」
なんて身悶えるものだから、朝衣や水樹の濡れ透け以上に、見ちゃいけないような気になってくる。
露草は、水着姿はともかくとして、上半身だけでも裸を見られるのは恥ずかしいらしい。
「家に帰ろうにも何でか足が動きまセーン……!」
「俺もだ。一体どうなってんだよ」
互いに守り合おうと、蒼留人は露草と引っ付く様に身を寄せる。
そのとき蒼留人は、ギャラリーの中にマーガレットを見つけた。
彼女の口角が嬉しそうに上がる。ぜったいよからぬことを考えている口だ。きっと、『響君の恥じらいを浮かべて視線を逸らす仕草、網膜に焼き付けておきました。今夜の(BL本)執筆作業が捗りそうです』とか思ってるに違いない。
(これじゃまるで、姉の薄い本みたいじゃねえか……くそっ、周りの視線がヤバイ)
腐女子な姉の反動で、蒼留人はBLが嫌いだった。男の怪しい視線も腐女子の視線も嫌だった。
ルームメイトのことを思う。
(あいつだったらこんなときも平気なんだろうな。むしろ目立って喜ぶか。……俺には真似できない)
そんな蒼留人と露草の目の前に突如躍り出たのが、クマさんパンツなアケーチである!
「ハァハァ。濡れ透けな殿方がふたりもッ!! なんて至福ッ!!」
続いてアケーチの目は、濡れ透け美女二人を捉えた。
「ああっ……! 濡れ透けなお嬢様方! その蔑んだ目……滾るぅッ!!」
「きゃー! ヘンタイッ!」
水樹はヒールの靴を振り回してアケーチを退けようとし、公務員の朝衣は冷静に110をダイヤルしようとしている。アケーチは軒下を行ったり来たり蝶のように舞いながら、恍惚と叫ぶ。
「もっとッ! 嬲ってください!!」
雨宿り場所は、濡れ透け男女四人とクマパンツ紳士の死闘という、訳が分からない事態になった。
アケーチの妖しい視線から自分を守るのが先決だと思った露草は、はっと思い出して折畳傘を広げる。
「そ……そうです。これを差して、上半身を隠せばきっと……!」
傘のおかげで、露草の濡れ透け上半身は衆目から守られた。
「俺も傘があれば……!」
逃げ惑う蒼留人の腕が掴まれる。
見かねたマーガレットであった。
「他人のふりをして立ち去るのも人としてどうかと思いまして……響君、これを使ってください」
差し出されたのは、淡いピンク色を基調にしたデザインのレインポンチョであった。
マーガレットは、蒼留人の表情とか恥じらう様子などを、至近距離から堪能させてもらったお礼の意味も込めて、甲斐甲斐しく蒼留人にポンチョをかぶせてあげる。
「マーガレット?」
「私が中学まで通っていた女学院指定のポンチョです。可愛いので今でも使っているのですが、私は今日傘を持ってきています」
蒼留人は自らを覆うガーリーなポンチョに、
(確かに怪しい視線からは逃れられるが、これはこれで恥ずかしいのでは……)
と思ったが、マーガレットのせっかくの気持ちを断れない、とも思った。男子である。
「あ、ありがとう」
「礼はいいですよ。それでは私は用がありますので。響君、ごきげんよう」
私が去った後に他人の目を楽しませる必要ないですからね……とは口に出さずに、柔らかな笑みで別れを告げ、マーガレットは踵を返した。
蒼留人は今度はピンクのポンチョという羞恥に耐えるため、竹刀を取り出し素振りを始める。
「アアッ、もっと……!」
アケーチの喘ぎ声がマーガレットの背中に届く。
「なんで竹刀振り下ろすところに四つん這いになってるんだよっ!」
蒼留人が叫んでいるが、マーガレットの心は晴れやかだ。
(雨雲に遮られた空からはまだ雨が降り続けていますが良いものが見れて、良いこともできました)
その後、ギャラリーがひとりふたりといなくなり、雨も少し弱まってきた。
ひたすら恥辱に耐えていた水樹と朝衣だったが、ふっと押さえつけられるような心の枷がなくなるのを感じた。今ならこの雨宿りの軒下から出て、それぞれ職場や学校に向かうことができそうだ。
「はぁ、就職して初めての遅刻ね」
朝衣は自転車に跨り、軽く水樹に手を振った。水樹も軽く手を振って、大学の方へ足を向ける。
ふたりは今となっては、同じ戦場を駆けた同志のような、謎の絆で結ばれていた。
「や、やっと動けます」
露草も蒼留人に会釈して、そそくさとその場を立ち去った。
(急いで帰って着替えなければ……あぁ、恥ずかしかった……!)
そして素振りだか、SMだかに精を出していた蒼留人は。
「……やっぱりだめだ、修行が足りない」
「アアンッ、もっとテクニシャンになって私を嬲り倒してくれるのですね!」
「違うッ!! 俺は……俺は……BLは嫌いなんだあああ!!!」
まだしとしとと残る雨の中、蒼留人はアケーチから逃れるべく、脱兎のごとく逃げ出した。
だいたい、マーガレットからポンチョ借りた時点で雨宿りの必要なかったんじゃ、と思うと、クマパンツのアケーチと戯れた(?)時間が、たまらなく恥ずかしくなってくる。
ピンクのポンチョを翻して走りながら、蒼留人はぎゅっと目を瞑って叫んだ。
「これからは傘忘れねえ!」
「またお会いしましょう、竹刀の少年!!」
つやつやとした頬を赤らめて、アケーチは大きく手を振った。
紺色の制服のおまわりさんが走ってくる。
「おや、捕まったらいけませんね……さよなら、おまわりさん」
こうしてアケーチもまた、脱ぎ捨てた服を回収しつつ、そそくさとその場を立ち去ったのであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
お色気
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月23日
参加申し込みの期限
2018年05月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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