ラクガキバトル！｜リアクション

ラクガキバトル！

「ふむ、これは思っているより、大変かも知れないな？」
　サキリ・デイジーカッターは、目の前に"ある"ロボット、のようなものを目の前にして、そう独りごちた。
　出鱈目に書かれたそのロボットは、胸にある突起から放出されているレーザーが、その大地を一直線に焼き払っている。
『子供の落書き』と言うイメージとはかけ離れたその威力に、少々面食らいながらも、その状況を把握し、対峙する。
　
「よっ、はっ！」
森を焼くレーザーを避け、そのタイミングを伺うデイジーカッター。ブレードマスター、と言う異名通り、その刃でロボを切り刻みつつ、そのロボを観察する。急所はどこか、コックピットはどこなのか。確実に攻めるための調査である。

　ぐぼー！
　
　その体に、少しずつ、しかし確実にダメージを与えられたロボは、大きく大地を響かせたる。そのロボは両腕をあげ、その背中の翼を広げる。
「……今だ！」
　しかし、その様子をデイジーカッターは見逃さない。飛行状態になろうかというその刹那、ロボの背後にデイジーカッターは回り込む。斬空赤刃。瞬間移動と同時に発生する赤刃が、その翼を斬り落とす。飛び上がろうとしていたロボはバランスを崩し、森に向かい倒れてしまう。
　即座に高速連続転移をしていたデイジーカッターは瞬時に着地。しかし、森に向かって倒れてしまうロボは、かなりの衝撃を受けてしまう。
　衝撃を受けたとは言え、行動不能にはなっていないロボである。ビームを避けつつ、先ほど探ったコックピットの場所に、その刃を滑らせる。それと同時に、そこにある自動運転装置を一刀両断。爆破する前に瞬間移動で逃げ切ったおかげで。デイジーカッターの背後で爆発するロボット。
「上手くやった……のか？　しかし、他の所は大丈夫だろうか……」
　上手く爆破されたロボを前に、他の所に対処に向かった仲間達を想うデイジーカッターであった。

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