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【中間テスト】一夜漬け狂騒曲 ~寝るなよ? 絶対寝るなよ?~
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【3】
大部屋。
防犯モードの発動や、先ほど実行されたエロテロで、勉強会会場はざわついている。
「はじめましてっ☆ るなでっす☆」
そこへ
夢宮 瑠奈
の、ぶりっ子攻撃である。
勉強会に来たはずが、会場では かわいい女の子が、ふわふわの舞台衣装みたいなのを着込んで、アピールしている。もう何が何だか、わからない。
中間テストの勉強のために、エロ断ちをして泣きくれる嫁に別れを告げて出向いて来た、
山田 与太郎
がつぶさに、瑠奈を観察している。
余談だが彼の「嫁」とは、与太郎の自宅の美少女ゲームのグッズの事だ。彼女らは泣いたり笑ったり出来ないので、嫁の涙が与太郎の妄想の産物である事は想像に難くない。
そんな与太郎の視線には気づかず、瑠奈は右手の指をほっぺに、左手は腰に。スカートを揺らして、お尻をやや上に向け、ペロリと舌を出す。
「さあ、ひびきちゃんも!」
「あ、うん」
振られた
天馬 ひびき
は猫鳴館に来るのは、初めてではないので見知った顔も多く、ちょっと恥ずかしくもあったのだが……そこは情に厚い、ひびきである。しっかりお尻を上げて、瑠奈に同調してみせる。
「同じく、美少女戦士きゅあ☆ペガサス」
台詞まで決めて、ノリノリだ。
そんな浮いた雰囲気に、オーストラリアの先住民族アボリジナルのハーフである、
マウル・赤城・スティック
は、シャーペンを走らせノートに書き付ける手が、完全に止まった。
放心するマウルに、与太郎がぴったりとくっついて、何やら漫画っぽいキャラクターの挿絵が、いっぱいはいった色彩も華やかな本を広げて超渋い声で勧める。
「お困りですかい、旦那。勉強のために、萌え単語辞典や萌え参考書を持ってきやした。良かったら旦那も、使っておくんなせえ。……あっしのオススメは、『お仕掛け家庭教師萌え萌え英語』!」
「おお? こんなのが売ってるのか。絵がついてメリハリもあるし、普通の教科書よりも、丁寧で分かりやすいな」
何より勉強が楽しくなりそうだ、と感心するマウル。
好感触に、与太郎はしたり顔。
「そうでしょうとも、こんなギミックもありますぜ?」
与太郎が出したのは、赤い下敷。
「こうしてイラストを、下敷きで隠すと服を着てしまう……脱がす為には、回答に正解しなければならない……なんと言う苦悩であろうか……。しかしこの悩ましさが、ヤル気を倍増させるんでやんす」
「な、なるほど!」
「ごほん」
咳払いを一つ。
茂はカオスになりつつある現場から、気を取り直して皆を鼓舞した。
「皆、動揺していると思うが、今一度ここに集まった理由を思い出してくれ。俺達は、テストを明日に控える身だ。貴重な時間を割いて集まった事を、決して無駄にはするな」
茂の声に、集まったメンバーは一部の例外を除いて、背筋を正す。
動じていないというよりは、元々おっとりと天然なせいか、
御巫 時子
は尊敬する先輩である、茂の激励に聞き入っている。
そんな彼女は、しっかりと茂の真横というポジションを確保していた。
お陰で
鷹取 洋二
は少し遠い。腐女子達の心の舌打ちが、聞こえてくるようである。
「有意義な勉強会にしよう。何でもわからない事があれば、積極的に聞いてくれ。遠慮が必要な場面じゃないからな。勉強が得意な者は、わからない人に教えてやって欲しい。それじゃあ、今日はよろしく頼むぞ」
「茂さん、宜しくお願い致します……」
時子が少し下がって、三つ指ついて頭を下げた。
テーブルを囲んだ面々も、それぞれに返事をし、猫鳴館での勉強会がスタートした。
ここに至るまでに、
骨削 瓢
が新たに導入した防犯モードの、火の玉シーツに出会って早々に気絶していた、
北原 みゆき
も ようやく目を覚ます。
「怖い場所だけど、怒った先生の方が怖いから、我慢しますぅ」
ふにゃふにゃしながらも、勉強道具をテーブルに広げる。
もうおんもは暗いのだ、今から一人で外に出たりしたら、ショック死は確実だ。
何よりも悪い点を取って、
桐島先生
に叱られるのはその百倍怖いから。
腹を括るしかない。
「何が何でも、全部覚えるつもりで勉強しないと……」
「一夜漬け勉強会って、面白そうだね♪ 頑張ろうね、みゆきちゃん」
(同人誌の〆切以外で、徹夜したくはないけど、皆で夜集まれるのは楽しいな)
正気に返った
響 タルト
も、シャーペン握り締めてキョロキョロしはじめる。
そこへ、ひびきが食堂の下の「ねずの社」から、鳶色彦を誘い出してきた。
身長20cm程の小人である彼も、お菓子を一緒に食べようと言われて、勉強会に形ばかりの参加をする事に。
「わー、はじめまして♪ 君が鳶色彦くん? 僕は響タルトだよ、よろしくね~」
「これはご丁寧にありがとうございます、響殿。こちらこそ、よろしくお願いします」
「おや、鳶色彦か、珍しいねぇ」
ケーキの焼き型を手に、80年代のスケ番を髣髴とさせるファッションに身を包んだ、
桜崎 巴
も顔を出した。
途端、大部屋に集まった者達が、異臭に鼻をひくつかせる。
暗記系の科目に絞って、真面目に勉強をしていた
奈良橋 博美
も、眉をひそめた。
「なんだ、この匂い……? 巴さん、何作ってるんだ」
「気になるかい? たった今、焼きあがったところだよ」
ホラ、と巴が皿の上に真っ黒い何かをあけた。
「焼きあがったって、これ消し炭になってないか?」
「…………おかしいね? あの料理本、嘘ばっかじゃないか!」
いまいましそうに、巴が語気を強くする。
後ろから覗き込んだ、
梅影 裕樹
のこめかみに汗が伝う。
「気持ちだけ、頂くって事で……」
「いいや、まだ諦めるのは早くないかい? 中身は無事かもしれないよ」
苦労した分、思い入れが強いのだろうか?
諦めきれない巴が台所へ取って返し、ナイフを手に戻ってきた。
外側の炭化部分を切り落とせば、黒い粒がぎっしりの、パウンドケーキらしき断面が現れた。
「この黒い粒々は何だ?」
きもいとは、口が裂けても言えないが、きもい。
「何って、ドライレーズンに決まってるだろ? 脳の働きにいい糖分補給用ケーキを、自分の分だけじゃなく柄にもなく、あんた達の分まで用意してやったんだ。感謝して味わいな!」
コゲを削ぎ落として、すっかり小さくなった中身を、更に小さく切り分けて。巴は胸を張る。
「ああ、もしかしてドライレーズンのせいかな? 糖分はコゲつきやすいもんな」
冷静に分析する博美は、まだ警戒しているようで、簡単にケーキに手を伸ばそうとしない。
祐樹も何も見なかった事にしたらしい。テスト前に変なものを口にして、体調を崩したら勉強も何もない。
しかも今日は、人様のお恵みにすがらなくても、自分で多目におにぎりを作って準備万端だ。
「奈良橋の言う通りだな。あとはオーブンの広さやケーキの大きさによって火の通り具合が違うから、焼き加減を見ながら温度を調整しないと」
見た目に寄らず家事能力の高い、
紫苑 灰磁
が助言した。
「最初からやるとくっつくから駄目だが、表面がある程度焼けたらアルミホイルで包んでやれば、コゲつきは抑えられるぞ」
「へぇ、色んな方法があるんだねぇ?」
家庭科には化学に通じる所がある。
少し興味を持ち始めた巴に、灰磁は気を良くして、上手にパウンドケーキを作るコツを教え始めた。
「ねえ、皆食べないの? 僕はお先に、いただきまーす!」
人好きのする笑みを浮かべ、パウンドケーキを無邪気に口に放り込むタルト。
視線が集中する中、タルトの顔色が変わった。
「あぐっ……!?」
目を白黒させるタルト、緊張が走る。
「だ、大丈夫? タルトちゃん」
「うん、ありがとみゆきちゃん。でもこれ、苦いよ~……!」
ああ、やっぱり。
うえぇとなるタルトに、ふるふるしながらみゆきが、リュックに詰め込んだ三日分の飲料水を出して勧めた。
「苦い? そりゃ家庭科なんて、糞食らえなあたしが作るんだ。多少焦げたり、味が怪しくても仕方ないだろ?」
巴は悪びれない。
「それにしてもこんなに果実が入ってるなんて、贅沢ですね。私も少し頂いて構いませんか?」
まだ若く好奇心旺盛な鳶色彦が、興味津々といった面持ちで、パウンドケーキの断面を覗き込んでいる。
カラカラ笑いながら、ふんぞりかえっていた巴の顔色が、瞬時に変わった。
「う……それは、だな……」
(桜崎はん、やっぱり)
骨削 瓢
は、似たような事を実行しているだけに、思い当たるフシがあるらしい。
というのも、二人は今日薬局でばったり鉢合わせた。
巴は大容量の抗アレルギー薬を、瓢は睡眠導入剤と下剤を購入しており、互いに似た匂いを嗅ぎ取っていたのである。ちなみに抗アレルギー薬も睡眠導入剤と同じ成分が使われているので、狙いは違うが同じ効果を期待出来る。
(こりゃ参った。鳶色彦の体じゃ、少量でも致死量になるかもしれないねぇ?)
ちょっとしたイタズラのつもりが、小人とは言え誰かの命を奪ったのでは笑えない。
「あぁ~、なんだその、どうやら苦いみたいだし。悪い事は言わないよ、これはあたしらで始末つけるから、鳶色彦はそっちのクッキーやら、マドレーヌをもらいな。あたしが作ったのより、断然イケるはずだよ」
歯切れ悪く言うと、巴は残ったパウンドケーキを全て、いきなり自分と瓢の口に押し込んだ。
「な、なんであっしまで……!?」
「お黙りよ、どうせ同じ穴の狢だろ? あんたも腹括りな」
流石である。
かくして巴は美容と健康のために、さっさとぐっすり休み、瓢は眠い目をこすって、勉強会の行く末を見守る事になる。
一方タルトは時々あくびをしながらも、みゆきとお喋りしながらの勉強会続行中。
ついでに眠ってしまった巴さんの寝顔を、携帯でパシャリ。
「そうそう、起こしてあげないとね~♪」
キュポンとタルトが、マジックの蓋を取る。
その後は、お察しください。
「タ、タルトちゃん……そんな事して、後で怒られちゃうよ~」
みゆきが胸のロザリオをきつく握り締め、ガタガタ震えだす。
(怖くて眠気どころじゃないよぉ……)
「さあて、勉強も一応しなきゃね。こっちに来てから、楽しい事が多くってねえ。物理とか数学は……あ、後でいいかな~……眠いときにやっても、集中できないよねえ? みゆきちゃん?」
タルトが気づいた時、みゆきは座ったまま意識を手放していた。
人それを、気絶と言う。
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定員
1000人
参加キャラクター数
137人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月26日
参加申し込みの期限
2013年07月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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