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夢渡り
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●
八神 修
の夢
「あなたは最近、どんな夢を見ましたか?」
そう尋ねられ、修は考えを巡らせながら話し始めた。
「俺の見た夢は、何とも抽象的だったな」
その日見た夢は、なんとも不思議な夢だった。
世界は一面の緑。植物が支配する世界だ。
見知った植物はもちろんだが、未知の植物や巨大な花などの、
異形になった姿もかなり見かけたな。
草木は青々と生い茂り、生命力に満ち溢れていて、
彼ら以外の生命すべてに遠慮することなく繁茂している。
我らがこの星の主だと、支配者だと主張している。
微かに人工建造物の気配を感じてそっと近づけば、
蔦に巻き付かれ枝に覆われ、まだ若いが力強い新芽に割られて
緑の闇に飲み込まれかけているのは、
かつてこの星の主だと主張していた人間の都市の残骸だった。
廃墟、と言えるほどの威厳すら失われていたよ。
俺は緑を掻き分け、ビルの壁面を調べた。
長く長く放置されていたらしい。
朽ちた壁は触れれば崩れるほどに脆く、
ぼろぼろと壁が崩れる音がしても、
音の出所を確かめに来る人間もいなかった。
この星の人間は、随分前に滅んだか、あるいは去ったのか。
何故俺だけがここにいるのか。
神魂による異世界転移か、或いは夢か、妖に惑わされでもしているのか。
多少警戒はしたものの、俺をどうにかしようという
誰かの悪意ある罠ではなさそうなのがわかったら、
俺の中では知的好奇心が鎌首をもたげてきた。
俺は知りたい。
この星を。
植物が自生しているのならと昆虫の姿を探してみると、
見たことのない花に群がっている、これまた見たことのない生物に遭遇した。
ぱっと見は、透けるような薄緑の翅を持つ虫のようだ。
しかし、ウスバカゲロウを思い起こさせるその姿をよく観察すると
体にも翅にもまるで血管の如く葉脈が走っているのが見えた。
自律意識のある植物なのだろうか、それとも……と、
もっと近くに寄って眺めようとしたところで、
かの生物たちは風に乗って飛んで行ってしまった。
緑色の風が、巨大樹と蔦植物の森を吹き抜ける。
胞子のような、綿毛のような何かが
風に乗って空に舞い上がっていくのが見えた。
なるほど、風による受粉もあり、だな、と俺は独りごちた。
先ほどの彼らも、見た目が生き物のように見えるだけで、
その実タンポポの種のような、遠くに飛んで
子孫を増やすタイプの植物なのかもしれない。
緑に覆われた街の中を歩けば歩くほど、
異世界への興味が深まり、興奮で胸が高鳴る。
もちろん、怖くないわけではない。
まだ出会っていないだけで、巨大な植物たちと
同等のサイズに進化した昆虫もいるかもしれないし、
それらを食べる食虫植物もいるかもしれない。
そして、彼らが俺をちょっと珍しい食料とみなさない理由も特になかった。
もしかしたらそれだけではなく、活発に動く動物様植物も居るかもしれない。
昔読んだSF小説に、そんな植物が出てきた記憶がある。
背の高い植物たちをかき分けるようにして、
かつて都市だった残骸のなかでも、とりわけ適当な高い残骸を探す
この周囲で最も高い建築物から下を見てみたい、と思い立った途端、
都合よく目の前に出てきたのは、塔を思わせる形の蔦だった。
俺は誘うように開いている穴の中へと、入口を探して入り込む。
穴の中は、階段のある塔とさほど変わりない。
堅い足場に比べて植物の階段は若干の躓きやすさはあるものの、
そう苦労することなく、俺は最上階へとたどり着いた。
最上部は展望室のように開けていた。
蔦に開いた窓から覗けば、遠くまで広がる緑の景色。
雄大さと静謐さが同居したその光景に、一瞬息を飲んだ。
脳内にある地図を思い起こす。
所々にある特徴的な建物跡をランドマークに目を走らせると、
緑の影に見え隠れ蛇行する川が見える。
川の形と見える角度、各種ランドマークと照らし合わせて、
ああ、と俺は思わず感嘆の声を漏らした。
展望室のようだと思っていたここは、本当にかつての展望室だったのだ。
植物の塔などではなく、かつての文明の象徴だ。
この状況で、よく倒れずに残っていたものだ、と感心する。
外壁を眺めてみるが、かつての朱い塗料の面影さえも
植物の中に埋もれてしまっている。
建材に植物の分泌物が付き、石化し、それで形を保っているのだろうか。
そろそろ降りようか、と思った瞬間、微かに背後に気配を感じた。
誰だ、と振り返った視界の端に人影と思しきものを捉えた……気がする。
正体を暴こうと追いかけるつもりで展望室を後にして……。
「というところで、目が覚めたんだ」
修が話し終えて顔を上げると、
ついさっきまでいたはずの彼らの姿は消えていた。
「おや。彼らも、異世界に飛んで行ったかな?」
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あとがき
担当マスター:
白丸 あこ
ファンレターはマスターページから!
みなさまご参加ありがとうございました!
世紀末な夢からファンタジーな夢まで、
たっぷり堪能させていただきました!
楽しく読んでいただければ幸いです。
またぜひよろしくお願いいたします。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
白丸 あこ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月20日
参加申し込みの期限
2018年04月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年04月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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