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*・゜゚・*:.。..。.:*・゜〇
青白い輝きを海面に映したさざ波の音が微か聴こえる、戸建てのとある部屋内。
整理整頓の行き届いた清潔感あるその中から、さざ波の音と協奏を楽しむかのように、リズム良く鉛筆を走らせる音が響いている。
机に向かってその真剣な瞳が映すのは、化学の受験用過去問集。
まだ2年生に上がって2か月が経つかどうかというところだが、こと
八神 修
に至っては勉学すなわち学ぶことは呼吸と同じ程に自然な事で。
常に貪欲に、楽しみ励んでいれば、この時期から早々に受験問題にまで発展していても不思議ではないのである。
そろそろ休憩時間かな。
ある程度集中を保つ為の休息も、体内時計がしっかり知らせてくれれば鉛筆置いて両手を高く上げ伸びをした。
その知識に詰まった瞳と脳が、明らかに今まで部屋に無かった物体が現れたことを察知する。
「……薔薇?」
インテリアとして窓辺にあった、ささやかに緑を刺していた一輪刺しに、真っ白な薔薇がいつの間にか活けられていた。
勉強を始める前までは、確かに無かった。とすれば、これはいつもの不思議現象の内だろうかと判断してから。
―― 一点の曇りもなく孤立する美……「純粋」の意味を持ちながらも高貴で……うん、綺麗だな。
丁度良い気分転換になりそうだと、暫くその白薔薇を眺めてみることにした。
吸い込まれそうな、淡く光って見えるその花びら1枚1枚を見つめていると、修の胸の内に熱を帯びた思いが存在を誇張し始める。
―― 『物知り』『博識』と言われることが時々あるけれど……。
それら全て結果論である。
自分にとって学ぶことは、知らない事を知り、理解すること。人生を豊かにするもの。
受験用の知識や雑学の類だけでは無い。
幼少時に学んだバイオリンとピアノの技術も、毎朝のランニングで体力をつけることも、そして人との関りも。
全て、強制で嫌々などでなく肯定的に、意欲的に身につけたもの。
その原動力となる最も強い感情たる「向上心」、それこそが八神修という人間そのものを形作って、結果、深い洞察力や奥深い知識を得ているのである。
「同じ物を見た時、知識が多い方がより楽しめる。突発事態に陥った時には、対応策を練りやすくなるだろう」
時折薔薇へと相槌を促すように声をかけたり。
日頃己自身の事は聞かれない限り多くを語らない修の、心の内で熱さを纏った想いはその瞳が雄弁に紡いでくれる。
白い薔薇も見つめられる視線から、語らいを楽しんでいるのか風も無いのにコトリと修の方へ傾いだり。
その様子を驚くでも無く微笑んで見守りながら。
「強くなりたいという、雄の基本性向でもあるんだろう、な……」
身体的なパワーというだけでは無く、向上心により培う知識も技術も人間関係も、全てが個の強さなのだと。
―― 当然、誰か1人を特別に想うことも。
恋焦がれる求めるというよりも、ただひたすらに与えたい。自分の持ちうる知識、力、そして愛を。
その人の助けになれる自分、その人を支えられる自分、その人を笑顔に出来る自分で在るために、やはり向上心が必要不可欠なのだ。
まるで整頓された本棚のように、順序立てて顔を覗かせる想いたちに思考を委ねる最中、自然とあの太陽のような温かな笑顔が浮かべば修の口角も無意識に緩む。
―― 最近は父の仕事関係場へ出向く事も増えて、多忙気味だけれど。
プライベートの時間が減ったことで、学校以外であの笑顔に出会える機会も少々減った気もする。
しかし家の事にきちんと向き合うことも、己の成長に繋がる。
しいては未来の彼女へと繋がる可能性もあるのだと、無駄な知識や経験は一つも無いと悟っている修はそんな日々を地道に積み上げていくのだ。
「隣りで見ていてくれたら、一緒に手を取り合って成長していけたら、という願いも勿論あるけれど」
透ける想いを素直に述べてから、そこは今後の俺次第だな、なんておどけた笑みを薔薇へと送って見せたり。
暫く、そんな穏やかな思考に表情緩めていれば、空気から『もう遊べる!?』と読み取ったらしい先程までは大人しくしていた猫たちが、こぞって修の足元や膝元へ飛びついてきた。
まだ勉強終えたわけではないけれど仕方ないか、と苦笑いと共にブラシを手にし、我慢してくれていたご褒美だと一匹一匹の背中や首元へ丁寧にかけてやる。
ほんの少し、視界から外れた白い薔薇。
最近ちょくちょく悪戯好きな一面を覗かせるブラックが、そちらへジャレつこうと肉球伸ばしたのを、寸でのところで抱き上げたところで、修の瞳が薔薇の変化を捉えた。
「これは……」
淡い白からまるで絵物語に出そうな、今夜の見事な満月を映したかのような、金糸雀色へ。
本来の金糸雀色はもう少し暗く見えるのだろうが、未だ淡い光を発するそれは本当に満月のように明るくて。
思わず見つめていれば、修に抱きかかえられたブラックが、またその腕の中からトンと下りて金糸雀色の薔薇の前でちょこん。
今度は悪戯しないからいいでしょ、と聞こえてきそうな振り返って来た瞳が同じ月色に見えれば、修、おもむろに引き出しから取り出したるカメラを構え……流れる動作で瞬間ぱしゃりっ。
―― これは、すごくいい画が撮れたんじゃないかな。
ほくほく笑顔になれば、もうしばし花と猫との時間を楽しむのであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月17日
参加申し込みの期限
2018年04月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年04月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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