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月夜染め
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*・゜゚・*:.。..。.:*・゜〇
「今日も特になにもない平和な一日でしたね~」
某星の塔、城下町の外に広がる森の中で明るい声と草を踏みしめる軽やかな足音がする。
動きやすいパンツスタイルに風になびくミディアムヘアー、周囲の音を拾うようにピコピコ動く頭部の猫耳。
まるで昼と夜のような綺麗なオッドアイは、きょろきょろと何かを探しているふう。
―― 何事もないのが一番ではあるんですけどねー。
そう思いながらも、楽しそうな事や面白そうな事が落ちてないかなと、一日が終わる最後まで足を止めず森を行く最中の
レント・イナホ
の姿が。
「先日みたいな危ないことはごめんですけど、ちょっとくらいの刺激はたまにはあっても……おや?」
荒くれものたちとのいざこざを思い出しても怯える様子無く、瞳を右に左に動かしていればレントは何かを捉えた。
人が行き来している道から少し外れた木々の間へ駆けよれば、そこには薄っすら光って見える大輪の花があった。
「こんなところに花が咲いているなんて珍しいです。誰かが植えた、わけでもなさそうですよねぇ」
地面からではなく、樹の幹から伸びた茎を眺めてはまじまじ。
「どうも、こんばんは~! 僕、レントっていいます。あなたのお名前は~?」
バラという名称に馴染みが無く、自己紹介したからには尋ねるのも礼儀とばかりに、レントはごく自然に花へと話しかける。
「こんなところでぽつんと咲いてるなんて、寂しくないんですか?
……って、花相手にまで演技しても仕方ないですよね」
にこにこと社交的に紡いでいた言葉が、途中から微かにトーンを抑えた落ち着いたものへと変化した。
人懐っこそうにクリンッとまぁるく見開かれていた色違いの瞳に、先程までより少し大人びた色を浮かべる。
ふ、とスイッチを切るように小さな吐息一つ。
「僕、昔いろいろあって、自分をだすのが怖くなってしまったんです」
今夜は満月だからだろうか。
枝の隙間から漏れる月光が、そしてこの見知らぬ花との出会いが、感傷を呼び起こしたのだろうか。
胸の内からどうしてか湧き上がる気持ちに首を傾げながらも、レントはいざなわれるままに語り始めた。
―― 演じていないと嫌われる。例え嫌われても、演じてさえいればそれは本当の僕じゃないから傷つかない。
ほんの一瞬、花へ向けるその瞳が瞼で俯いたように見えた。
すぐにパッと開かれるも、それは苦笑いと共に。
「……臆病なんですよね、僕。そのくせ、好きになった相手には本当の僕を受け入れてもらいたいと思ってる」
こんな、本性を隠してばかりの僕を好きになってもらえるはずなんてないのに ――
男装と女装で日々性格を変える己を振り返る表情に、心に、レント本来の素顔が微かに顔を覗かせる。
「はは、恥ずかしながら今まで3回もフラれてるんです。
わかっているのに……どうしてもやめられない……こんな僕でも、いつか受け入れてくれる人があらわれるでしょうか」
まるで花が、いつ何か言葉を返してくれるのを待っているかのように、その耳は小さく動く唇とは裏腹にじっと微動だにせず花へと傾けられている。
自分をみせるのがコワイくせに、心を守る為に演じているくせに、それでも願い続けるのをやめられないのだと、片手を胸にあてた。
―― 男でもなく、女でもなく、僕を僕として見てくれる人はいるでしょうか……。
もしもそういう人が現れた時、信じる事が出来る自分であれればいい。
祈りを捧げるかのようにして、レントは一度両の目を閉じた。
「――― …………なんてね!」
落ち着いた静かな声色から一転して、開いた色違いの目は再び人懐っこい明るさで覆われていた。
「あはは、なんだか辛気臭い話をしてしまいましたね。でもちょっとスッキリしました!」
これは本当ですよ? なんて、人差し指を小柄な口にあて、どこか悪戯っぽい笑みを浮かべ。
その顔を花へと寄せてはニッコリ微笑む。
「花相手にこんなこと言うの変ですけど、あなたがここにいてくれてよかったです」
『レント』としての言葉だけれど、きっとそれは胸の奥から染み出す元来の優しさ含んだ笑顔と言の葉。
話しを聞いてくれてありがとうございます~、と見えなくなるまで振り返りながら手を振ってくれる猫の獣人へ、バラも最後まで頷くように揺れながら。
いつしかその身を藤色へと染め上げた。
淡い淡い、想いと迷いを重ね合わせた、そんな色へ ――
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月17日
参加申し込みの期限
2018年04月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年04月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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