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\ オーバータイム!/
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寝子島高校
嘘<ユメ>が現実<ホント>になるセカイ。それが、らっかみ!
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【おしえて先生!】
将来の夢。ありますか? 青春してますか?
シグレ・ナイトウォーカー
と
神嶋 征一郎
が交わす他愛もない雑談のなか、話題に上がったのがつまり、そんな話だったのです。
「将来の夢か。そうだな……『教師になる』のも悪くはないかもしれないな」
「てめぇが教師? ふん。なるほどな」
シグレがその時発したのは、多分に冗談が混じった言葉ではあったことでしょう。それでも想像してみると、これが意外と絵になるような気がしてきます。
彼はくっくっとおかしそうに笑いながら、征一郎のいつもの仏頂面を指差して、
「そうそう。お前も存外、似合うかもしれないぞ?」
「自分が人に教える立場なんて、別の人生でもなけりゃありえねぇ。が……そうだな。自分なら、『数学教師』にでもなっていそうだ。陰で鬼だのカタブツだの言われてるのが目に浮かぶ」
「違いない」
そんなちょっとした、冗談のようなウソ。けれど、ウソはウソです。
征一郎はタカをくくっていたのです……以前には
女体化
したり、
海賊になったり
と嘘が現実になったことがありましたけれど、
「ま、さすがに今回はねぇだろ」
残念! あるんです。
そんなわけでして次の瞬間、征一郎は寝子島高校にて、数学担当の神嶋先生として職員室のデスクに腰かけておりました。
急な場面転換にちょっぴりくらくら、目まいがしましたけれど……そこは彼もまた、不思議現象てんこもりの寝子島に住むひとり。ため息ひとつついたきり、すぐさま次の中間テストの問題など作りつつ、
「あの、神嶋先生! さっきの授業で、分からないところがあって。教えてもらえませんか?」
「……ああ。見せてみろ」
質問にやってきた生徒の対応などクールにこなしてみせるのですから、大したものです。
「なるほど、この問題はこうすれば解けるんですね。ありがとうございました! あ、そうそう……神嶋先生?」
「なんだ?」
女子生徒はどこか頬を染めながら、潤んだ瞳で彼を見上げて言いました。
「生徒のみんなは、神嶋先生が几帳面すぎるし真面目過ぎる……なんて言ってますけど。私は先生のこと……先生の、えっと、授業! 好きですから!」
自分で言ったとおりのカタブツ数学教師で、大多数の生徒にはイマイチ不評ながら、隠れファンは少なくないのだとかなんとか。生徒から告白されたことも何度かある……などと、この状況において自分に課された設定を悟り、征一郎は額を押さえて首を振りました。
けれど、恥ずかしそうにぴゅーっと走り去っていく生徒を見送りながら、照れ隠しのため息をもうひとつ……案外、悪い気はしないものです。
カップで湯気を上げる熱いコーヒーをひと口。一心に万年筆を走らせ、テスト問題を作っておりますと、
「おやおや! 神嶋先生はずいぶんと、生徒におモテになるようで」
皮肉めかして呼んだ征一郎のデスクに腰を下ろしながら、シグレはかっかと笑います。
こちらは見たまま、気さくで接しやすい生徒たちの人気者。アメとムチの要領が良く、教え方も上手いと評判の英語教師でありました。
征一郎は彼をちらと一瞥してから、無視を決め込みます。これは設定というより、いつものまんまです。
「あーあ。まーたこんな意地の悪い問題を……また生徒に嫌な顔されますよ? 神嶋先生」
職員室にはまだほかの教員の姿もあり、シグレは一応先生同士の距離感を演出しつつ、肩口から覗き込んで言いました。
「試験ってのは生徒の理解度を図るためのものなんだから。あまりハードル上げても意味がないのではないですかねー。ねえ、神嶋先生」
「……貴方は準備しなくていいんですか? ナイトウォーカー先生」
教師たる神嶋先生が高難度な問題をこしらえるのは、自分が受け持つ生徒にはこのくらい解けてほしい。解けるようになってほしい……という願いを込めてのことですけれど、不器用な彼のこと。当の生徒には伝わらず、単なる生徒イジメと受け止められていたりします。
そこへいくと、英語のナイトウォーカー先生は実に社交的で、生徒やほかの教員たちからの評判も上々、実にうまく教師をやっているようです。
そんな正反対のふたりがこうしてよく会話する場面が見られることには、生徒たちの反応も様々です。水と油、氷と炎、犬猿の仲! なのになんだか円熟したやりとりを見せるふたり、実は仲良さそう……なんて様々なウワサも飛び交い、ごくごく一部のマニアックなファンは悶々と空想妄想を巡らせ、多くの生徒はほんわか和みながらふたりの様子を眺めていたりするのでした。
ともあれ。やがてほかの教員たちが帰ってしまうと、職員室にはシグレと征一郎のふたりきり。
「まったく、せっかく教師やってんだ。少しは楽しめばいいものを」
「余計な世話だ。自分はてめぇと違って愛想は良くねぇ。生徒にだって嫌われてる。承知の上でやってるんだ」
「素直じゃないねえ。こんな真っ黒なコーヒーばっかり飲んでるから、性根まで黒く染まっちまうんだ」
「……おい、何を」
シグレはおもむろに、コーヒーの入った征一郎のマグカップを取り上げて、ばっしゃと窓の外へ捨ててしまいました。ふたりになった途端、やりたい放題です。
代わりに彼はどこからともなく、淹れたての紅茶が注がれたティーカップを優雅に差し出して、にやり。
「ほら。たまには紅茶で浄化するといい」
「てめぇ……」
さすがに腹に据えかねたか、紅茶珈琲戦争の勃発か! ゆらーりと立ち上がった征一郎に、けれどシグレはくっくっくと含み笑いを残して、さっさと逃げ出してしまいました。
煙に巻く手並みも引き際も鮮やかなシグレ先生。そりゃあ生徒にもたいそうモテるというものです。
「ち……」
舌打ちしながらも、征一郎はふと、口元を緩めます。
将来の夢。十年後の自分がどうなっているかは、誰にも分かりません。征一郎にだって、確信はないことでしょう。
けれどもしかしたら……十年後も変わらず、シグレとまたこんなやり取りを繰り返しているのかもしれません。他愛のないことで笑ったり、怒ったり、そのたびすたこらと逃げてゆく彼の背中を見送るのかもしれません。
そんなふうに考えたら、なんだか可笑しくなってきてしまいました。
「……まったく」
それもきっと、悪くない。沈み始めた日の光を眺めながら、征一郎はあたたかい紅茶に口をつけました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
69人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月01日
参加申し込みの期限
2018年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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