this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
R&R Agency:file2-01:落神伝説レポート
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
つぎへ >>
● 落神神社・4
「なにも、ない……?」
ご神体が納められているべき場所は、空だった。
「そんなわけねえ……」
たえおばあちゃんはなぎさの背から下りると、百歳と思えぬ素早さで祠に歩み寄る。
「そんなわけねえ、そんなわけねえ」
「おばあちゃん、落ち着いて」
慄き震えるおばあちゃんの手を、なぎさが優しく握る。
美咲紀はおばあちゃんと一緒に来た友人の修に、説明して、と視線を送る。
「シュー君」
「ああ、実は……」
修の口から泉先生との話、たえおばあちゃんとの話が語られると、ご神体の体の中に宝の地図が埋まってるというくだりで、梨香の目がきらりと光る。
「宝ってなに?」
「詳しくは知らねえけど、神様が天から持ってきたお宝だって聞いてるよ」
たえおばあちゃんは首を振る。宝自体がなんなのかまでは伝わっていないらしい。
「おい、これ見ろよ」
あたりを調べていた楓が皆を手招きする。
指さしたのは足元。祭壇まわりの床に、無数の足跡がついている。
「大きさからすると男、しかも二、三人と見た。で、」
次に、祠の中を指さす。
そこは空で埃まみれだが、中央のところだけぽっかりと穴が開いたようにきれいな部分がある。
「ここにご神体が置かれてたってわけだ。足跡とこの埃の具合から推理すると、
ご神体は誰かに盗まれた。
なくなったのはここ一年の間……数カ月前とか、そんなもんじゃねえかな」
「ひ、ひええ、盗んだとな。なんてバチあたりな」
たえおばあちゃんが腰を抜かす。
「いったい誰がそんなことをしたのやら……。落神様のおっかなさを知らねえのか」
「どういうこと?」
「もともと、落神様は願いを叶えてくれる神様じゃねえ。島に混沌を齎す神様だもの。んだから、神様が天に帰ったとき、ふたたび島がおっかねえ化け物とかおっかねえ出来事とかに脅かされることがありませんように、ってこの神社に祀ったんだよ。それをここから出しちまったら、今頃持ってった先でなんか起こってるかもしんねえよ」
「落神様があるところで、神魂現象みたいな怪異が起きているかもしれないってこと?」
瓢はにやにやしながら梨香に聞いた。
「ご神体は盗まれてる。ほかにこれと言って手がかりも見つからない。調査はここで終了かい、坂内はん?」
梨香は暫く考えていた。
「……そうね。今日のところはここまでにしましょう。帰って調べたいこともあるし」
「ちょっと待ってください」
声を上げたのは美咲紀だった。
まだ何か気になることがあるのかと視線が一斉に集まるも、少女はバケツを掲げてにっこり微笑む。
「お掃除、していきましょ?」
美咲紀の大荷物のほとんどはそのためのものだったと言っていい。
バケツに水を汲んで雑巾を浸し硬く絞る。土足の足跡やご神体のあった痕跡などはきちんと写真に残したのち、汚れやほこりを拭き取る。
「こまめに手入れすれば、ちゃんと残してゆけるものですからね。ずさんな管理で、伝えるべきものごとが失われてしまうのは許し難い事なのです」
「綺麗になると気持ちいいよな」
刀もせっせと掃除に励む。
楓と瓢は梨香はあまりそういうことに興味はなさそうなそぶりだったが、そこはぴしり。
「夜海霧、骨削、坂内さん! みんなでやれば早く終わるから一気に済ませてしまおう」
「御剣、真面目だな」
「へいへーい」
「わかったわよ」
しぶしぶとはたきを手に天井近くの蜘蛛の巣を払い始めた梨香に、なぎさが話しかける。
「坂内さん、オカルト調査会社の社長になったの?」
「そうよ。そういえば名刺を渡していなかったわね」
「名刺、あるんだ」
ついこの前まで同じ学生だった人から名刺をもらうなんて、なんだか不思議な気がする。なぎさは名刺を一瞥し、かつての梨香と行った
冒険の数々
を思い出した。
「ボクもそのエージェント活動ってやつに参加させてよ。いろんなことを知りたいし、色んな所を調査したいからさ。ボクだって、このセカイがどんなふうに成り立っているのか、興味あるから」
「もちろん。あなたみたいに好奇心の強い人は大歓迎よ」
瓢が会話に割り込んでくる。
「あっしは一見さんだがね」
「それも別に構わないわよ」
「ところでね坂内はん、あっしは思うんだが、神魂の関わる怪事件は大体解決するとその場から神魂が消え去る。自分達で逃がしておいて現れるのを待ってちゃあイタチごっこにもなりゃしない。今地下帝国には神魂の宿った
ナメクジ
を飼育しているよぃ。どこかへ消えることなく在り続ける怪異を所有してるのさぁ。知りたかったら湯浴みがてら遊びによっといで」
にやりと口の端を上げる瓢の言葉に、梨香の表情が和らぐ。
「お誘いありがと。
紅梟の時の温泉
ね。なつかしい。いつかまた、遊びに寄りたいわ」
修や夏夜、あやめとなぎさもせっせと掃除を手伝い、まもなく埃っぽかった神社の中の空気は清く澄んだものになった。お供え物をし、お邪魔しましたと頭を下げる。
たえおばあちゃんはそんな礼儀正しい若者たちの姿に大層感じ入って手を合わせる。
「ありがとなあ。ここに連れてきてくれて、掃除までしてくださって。もう思い残すことはねえ」
「そう言わないで、長生きしてね、おばあちゃん」
なぎさはいつまでも頭を下げ続けるたえおばあちゃんの背中をさすり続けていた。
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
R&R Agency:file2-01:落神伝説レポート
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年03月19日
参加申し込みの期限
2018年03月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!