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【中間テスト】息抜きは用法用量を守って
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◆恋人たちの時間
日曜日の朝は明るいながら、どこか冷たい風が吹いていた。午前8時もだいぶまわって、9時を指しそうな頃、
佐和崎 紗月
は桜花寮の門前に立つ。そこで一人、相部屋の相手をとらずに暮らしている恋人、
初瀬川 理緒
のことを考えながら、紗月は門の中へと入って言った。中間テストも近いこの日、なんとしても進めなければ! 2人は志を同じくした。紗月が彼女の部屋へと向かっている間、理緒は紗月との勉強会の為に、お茶を淹れている。そわそわと恋人を待つ理緒の耳に、紗月の来訪を告げる音が届いた。理緒は小走りでドアへと向かい、それを開ける。そこには、明るい顔の紗月の姿があった。
「お待たせ」
「ううん、大丈夫」
「おじゃましまーす」
紗月からお土産であるお茶菓子を貰った理緒は、3時の休憩用にとそれをテーブルの隅に置いた。暖かいお茶を紗月の前に出しながら、理緒は彼女に寛ぐよう言う。紗月はその言葉に甘えながら、鞄からノートやペンケース、ルーズリーフ、参考書を取り出し、試験勉強の準備を進めた。二人並んでノートを開き、さあ勉強開始と取り組み始めたのだが。
「……理緒ちゃん?」
「うーん……ちょっとだけ……」
まだ1時間も経っていないのに、理緒の首はうとうと、かくりかくりと前のめりに動き始める。紗月はそんな彼女の肩を揺さぶり起こすが、理緒の瞼は重そうだ。しかしそこを何とか説得して、ドリルと戦わせる。しかし……紗月がその途中、席を立ってから戻ってくると、理緒はさっとノートの隅を隠した。
「なに、描いてるの」
「こ、これは違うわよ!」
紗月がじーっと見ると、その指の隙間からパラパラ漫画が見えた。紗月は溜息を吐きながら、理緒の勉強嫌いに頭を抱える。本当に、高校に進学できたことや、3年間留年しなかったことが奇跡と言われるほどの超低空飛行だ。理緒はこれから、大学受験をすることにもなったのだから、この勉強嫌いは改善していかなければならない。紗月は前途多難なこれからにもう一度溜息を吐いて、シャープペンシルを握る。理緒も苦い顔をしながら、問題集を開いた。
「ぐぬぬ……」
何度問題を読み直してみても、公式を当てはめてみてもわからない問題に、理緒は唸る。考えても考えても至れない結論に、宙を仰いだ。
「うがー……」
「頑張って、理緒ちゃん」
難しくも解けない問題に取り組んでいると、過去の、名門女子中学受験に失敗したトラウマを思い出しそうになって、理緒の表情はだんだんと暗くなっていく。それを察して挟まれた紗月の励ましに、理緒の意識は現在へと戻ってきた。紗月は暫く休憩するよう言って、既に空になった理緒の湯呑にお茶を注ぐ。暖かいものが舌を通って少しの間をおくと、身体全体がぽかぽかと暖かくなっていった。それで理緒の緊張も解れていく。紗月は理緒の前にある問題集とノートを指差して、彼女の顔色を見た。
「ここ、わかった?」
「解説見てもわかんない……なにこれ……」
「このやり方はこうすればいいよ」
すると紗月は自分のノートを引き寄せて、効率の良い解き方を書いて見せる。理緒はそれに感心しては、真似る。
「……これなんだか異世界の言語な気が……」
「古典は異世界の言語じゃないよ、理緒ちゃん」
そうこうしているうちに、2人はどことなく空腹を覚えた。ちらりと時計を見ると、午後12時半を示している。
「お昼食べよ」
「え? もうそんな時間?」
席を立った紗月に、理緒ははっとして時計を見遣る。ちょうど詰まっていた問題も解き終えた。休憩も兼ねて、2人は寮の食堂へと入る。
「勉強した後のご飯はおいしいなぁ」
定食を食べながら、理緒は幸せそうにこう零した。紗月は微笑んで口を開く。
「そんなにしてないじゃない」
「ええっ、頑張ったよ! すごく!」
「そうね。投げ出さなくなっただけ成長した」
以前の、問題をすぐに放り出していた理緒の姿を思い出しながら、紗月は彼女の成長にしみじみとした。それでも先程までの、眉間に皺を寄せ、呻いては頭を振る理緒の姿を思い出すと、くすくすと笑い出す。理緒はその笑みに照れて、話題を変えた。
「おやつにあのお菓子食べようよ」
「いいわよ。そのために持ってきたんだから。だからそれまで頑張らないとね」
紗月の持ってきたお茶菓子は可愛らしいパッケージからして、いかにも美味しそうで。理緒は勉強中ただただそれが楽しみだった。でも、一番楽しいと思っていたのは、一緒にノートと肩を並べて勉強をしてくれる紗月とのなんでもない会話である。しかしどんなに楽しくても、テストが近いという事実は理緒に重くのしかかった。理緒ははぁ、と息を吐いて食堂の天井を眺めてぼやく。
「早くテスト終わってほしいね」
「ねー。ねぇ理緒ちゃん、終わったらどこか遊びに行こうよ」
「いいね。どこに行こう」
紗月の提案に、理緒は天井に向けていた顔を半ば跳ねるように紗月に向けた。わかりやすい反応に、紗月はくすくすと笑いながら、理緒が前に行きたいといっていた場所や、最近話題のデートスポットを挙げる。紗月の気遣いに、理緒の重い気分がどんどん軽くなっていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
六原紀伊
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年03月12日
参加申し込みの期限
2018年03月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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