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<七福猫シリーズ>毘沙門猫を探せ編
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刀、美咲紀、瑠樹、翠響が綾花に案内されて入ってくる。それを見計らい、修と夏朝が協力して毘沙門猫の像を箱から取り出した。
「これが、毘沙門猫さん、だね……」
夏朝は、スタジアムの倉庫でほこりをかぶっていた毘沙門猫の姿に息をのんだ。無造作に置かれた段ボールの箱の中から姿を現したそれは、ランドセルの1.5個分ほどの大きさで、なんとか刀や修なら持ち上げることができる重さだった。
「「みーつけた!!」」
瑠樹と瀬莉が声を揃えて言うと、「ようやくか」と毘沙門猫の声が聞こえた。一同は安堵するものの、埃や汚れをどうにかしたい、と強く思った。
「毘沙門猫様、ご飯ありがとうございました。とてもおいしかったです!」
刀がお礼を言えば、毘沙門猫の像は嬉しそうに笑ったように見えた。その瞬間、ふわり、と毘沙門猫の意識体のようなものが出現する。
『みんな、ありがとう。おかげで、こうして動くことができた。……業者の手違いでこちらにきて、もう二度と人の目に触れられないかと思ったぞ』
「こうしてあえて、本当に良かった……。でも、本来の場所に連れていく前にきれいにしなくちゃね」
夏朝の提案に、全員がうなずく。元々刀も修もそのつもりであったし、綾花や瑠樹も道具を持っていた。
「お水で洗うの、大丈夫かねぇ?」
『よきにはからえ。少しぐらい強くこすったぐらいで色など落ちぬ故、とことんやってくれてかまわん』
瑠樹が問いかけると、毘沙門猫が穏やかな声色で答える。だが、ここは倉庫。水を使うのは憚られる。
「水が使えそうな場所に移動しよう。そこで綺麗にしてスポーツセンター内の武道場に連れて行こう」
修が提案するその横で、刀がじーっと毘沙門猫を見つめる。
『何かな?』
「俺としては寝子高の武道場に来てほしいとおもったんだが……」
刀が懇願の眼差しを向ける。だが、毘沙門猫の意識体は首をゆっくりと振った。毘沙門猫としては新しい社でくつろぎたいらしい。刀は残念に思いながら彼の言葉に従うことにした。
初夏の太陽に、水しぶきが跳ねる。刀がバケツを床に置くと、綾花と瑠樹がその中にタオルを突っ込んだ。
ねこさんシールを毘沙門猫に張り、夏朝のろっこん『重く軽く』で軽くする。その後外に運び、ほこりを払った毘沙門猫をかわるがわるきれいに磨いた。
その間に先に(練習の時間が迫ったため)スポーツセンターへ向かった翠響が毘沙門猫発見の連絡をし、武道場を開けてもらったうえで社の位置を確認する。
「お供え物も持ってきたんですよ!」
美咲紀が猫のおやつ(ペースト状)や皆が持ち寄ったものを見せれば、その瞬間に消えてしまう。そうかと思えば意識体の毘沙門猫がペースト状のおやつをちゅっちゅしながら他のお供え物も食べていた。
『おお! お供え物とは忝いな。これはこれで礼をせねばな!』
毘沙門猫はそういうと手にした鉾を虚空で一回転。すると……ひらひらとなにか何枚かのチケットが降り注ぐ。それを拾うと……中華料理レストランのご馳走食べ放題チケットだった。
「?! これ、本当にいいのか?!」
刀が震えながら問えば、意識体の毘沙門猫はうんうん、とご機嫌な様子で頷く。
『私からのお礼だ。今回の報酬だと思ってもらっても構わない。ぜひたらふくごちそうを食べてくれたまえ』
おもわずガッツポーズする刀。美咲紀は「ありがとうございますぅ!」と感謝の言葉を口にしつつも内心で「太っちゃいそうですぅ~」と涙目だ。
「綺麗になったらクッションでくるんで、キャリーで運ぼう!」
夏朝の提案に、皆で賛同し、移動は速やかに行われたのであった。
スポーツセンターに到着すると、まず社の掃除。すみやかに終えたところで榊を新鮮なものに取り換える。
「水を変えて」
「毘沙門猫様を設置!!」
瀬莉が水の入った容器を置いたうえで、修が恭しく毘沙門猫を置き、夏朝がろっこんを解除する。シールを剥がせば毘沙門猫は居心地がよさそうの吐息を漏らした……ように思えた。
『みんな、本当にありがとう。これで、やっと落ち着ける。少しの間、眠らせてもらうよ』
そういうと、意識体の毘沙門猫はするすると毘沙門猫像の中に消えていく。その様子にほっ、としながらも修はそっとほほ笑んだ。
「今度からは、皆が会いに来れますよ」
「みんな、毘沙門猫さんに会えるねぇ」
瑠樹がへにゃり、と笑うとみんなも穏やかな気持ちになって毘沙門猫を見つめる。瀬莉はいくらか柔和な顔つきになった毘沙門猫を見て、ちょっと安心した。
「これで一件落着! だね」
「ええ、一件落着、ですっ!」
美咲紀が胸を張ってそういえば、おもわず優しい笑いが起こる。そんな和やかな空気の中で、彼らは互いの健闘をたたえるのであった。
「無事に、終わったんだ……」
休憩中に顛末を知った翠響は、かるく体を解しながらメールを読んでいた。やはり気になっていたのか、彼女の表情は暖かい。
(練習が終わったら、見せてもらえるか相談してみよう)
彼女は少しだけうきうきした気持ちで武道場の方を見る。おそらく、のんびりくつろいでいるだろう毘沙門猫をイメージすると、彼女も体がほぐれるような気持になるのだった。
こうして毘沙門猫は見つかり、スポーツセンターの武道場に祀られるようになった。その優しい笑顔で見守ってくれる毘沙門猫は、皆に愛されることだろう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
神話・伝説
ゲーム
定員
15人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月05日
参加申し込みの期限
2018年08月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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