寝子島には、七福神ならぬ『七福猫』が存在していると言われている。だが、今。居場所がわかっているのは恵比寿猫、弁天猫、布袋猫、大黒猫、寿老猫の五体のみである。
のこりは、福禄寿猫、そして……毘沙門猫の二つ。
はたして、彼らは何処にいるのだろうか……!
*:*:*
「……かくれんぼ勝負?」
学校から帰ろうとした
雨崎 楓香は、何処からとも無く降ってきたチラシを手にし、首をかしげた。
そこには次のようなことが書かれていた。
『来たれ、寝子島のかくれんぼマスター!
寝子島の住人達に一勝負願う。
私は今、シーサイドタウンのどこか、これらの写真が示す場所に居る』
チラシには3箇所の写真が映し出されている。楓香があたりを見渡すと、同じようにチラシを拾った人たちが首を傾げている。どうしようか、と彼女が考えていると……どこかからにゃーん、と猫の声がした。
――毘沙門の仕業じゃ。
恐らく、見つけ出して欲しい一心でこんな手を使ったのじゃろう――
どこか好々爺めいた声は、七福猫の一体である恵比寿猫のものだろうか。
困惑する楓香だったが、学校で聞いたとある噂を思い出す。
寝子島スポーツセンターの武道場には神棚の下にもう1つ何かを祀るための棚があった。だが、そこには何も無い。
というのも元々旧市街にあった『寝子島武道場』に置かれていた毘沙門猫の像をそこに置くはずだったらしい。だが、寝子島武道場からシーサイドタウンに出来たスポーツセンターへ運ぶ途中に行方不明となり、現在も探していると言われている。
「もし、その毘沙門猫なのだとしたら……スポーツセンターに持って行った方がいいのかな?」
楓香はつぶやきながらチラシを見つめるのだった。
この挑戦状、受けるも否も貴方次第。
果たして、毘沙門猫の運命やいかに!
と、その時。楓香の手にもう一つ握られていたものがあった。それはなぜか中華ちまきである。美味しそうな香りが包みから鼻を擽り、思わずお腹の虫がなる。
「ど、どうして!?」
急な出来事に戸惑っていると、あちこちに中華まんやら、餃子やら、焼売やら手にしているひとがいた。そして、なんか脳裏に閃いてしまった。
毘沙門猫を探さないと、エンドレスで湧いて来たりして?
ともかく、毘沙門猫を見つけることができるだろうか?
菊華です。
こちらは寝子島ミーティング第5弾、寝子島セカンドマップをつくろう!との連動シナリオ、七福猫シリーズ第5弾、毘沙門猫を探せ編です。
ミッション!
『毘沙門猫を探し出し、寝子島スポーツセンターへ運べ!』
<状況とヒント>
神魂の所為なのかさておき、チラシが降ってきました。
そのチラシには次の3枚の写真が掲載されております。
◆1枚目:ピンボケしている。
夜空の中に月と、規則正しく並んだまぶしい光が見える。
◆2枚目:少しぶれている。
短く均一に刈り揃えられた草が画面いっぱいにある中、白い直線が横切っている。
◆3枚目:壁に立体的な文字が掲げられている。
「タジ」という文字が見えるが、前後の文字はぼやけていて判別できない。
これをヒントに探し出してください。
<中華料理が突如現れてるけど?>
なんか、毘沙門猫が労いのつもりで出している模様。
発見されるまで出現し続けます。
食べるととってもおいしいのですが、食べつくしても再び召喚されます。
食べると体力回復します。
あとろっこんがちょっと強化される……かも?
<アクションについて>
・チラシをみて気になった
・友達からチラシを見せられた
・ねこったーに情報が流れていた
・好々爺っぽい声が聞こえたらいつの間にかシーサイドタウンにいた
など自由にアクションをかけてみてください。
真面目に探すも、散歩がてら探すも、スポーツセンターで過ごすのも貴方次第!
補足情報
・寝子島武道場
かつて旧市街にあった、市立の武道場。
シーサイドタウンにスポーツセンターが建設されたのと、老朽化を理由に閉鎖され現在は取り壊されている。かつて、毘沙門猫の石造が祀られていた。
・毘沙門猫行方不明事件?
寝子島武道場が取り壊される直前、スポーツセンターに移送される事になった。
しかし、その途中に行方がわからなくなっている。
<毘沙門猫とは?>
石造で中華風の鎧と兜を身に付けています。
大きさは「ランドセルよりちょっと大きい」ぐらいだそうです。
という訳でよろしくお願いします。