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とある館の侵入経路
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気づけば
薄羽 白露
は、夢の中の洋館の前にいた。聞こえてきた声に耳をすませ、状況を把握した白露は何度か頷いた。
「なるほどね。夢なんだ。なら普通にお邪魔させてもらって出ようか」
白露はゆるりとした足取りで敷地内へは入り、玄関らしき扉へ近づいた。
それから躊躇いなく扉をノック。
「……留守かな?」
と、扉が少しだけ開いた。
「開いてるみたいだね。お邪魔するよ」
洋館内へ入ると、ろうそくの灯りだけで照らされる開けた空間に出た。玄関ホールのようだ。赤い絨毯が敷かれている。
白露は玄関ホールを見回す。
「三階、だっけ。階段を探さないとね」
白露は適当に選んだ通路へ足を進めることにした。玄関の扉を背にして、左斜めの位置だ。
通路を照らすのはロウソクの火だけ。
「ん?」
見えてきたのは曲がり角だった。突き当たりの壁にはドアがあり、通路は左へ続いている。
白露は躊躇いなく突き当たりのドアを開いた。
「ここは……」
部屋の四隅にはロウソクが火を揺らめかせている。
どうやらここは厨房のようだ。中央に銀色の作業台、壁沿いにコンロ、シンク、流し台、業務用冷蔵庫など。
「ハズレかな。戻った方が……?」
ふと気づいた。何かが聞こえる。
白露が耳をすますと、
「あははははははっ」
どう聞いても人の笑い声が厨房内に響いている。それの声は徐々に大きくなっていった。
「人の気配はしないけどね」
白露は業務用冷蔵庫へ視線を向ける。人が入れるくらいの大きな箱の中からだった。
歩み寄って、取っ手に手をかける。
そして、
「さて、何が出るのかな?」
白露は勢いよくドアを開いた。
「あはははははっ」
「!」
中にいたのは上から紐で釣り下がった大きな冷凍肉だった。それが小刻みに揺れて、笑い声をあげていたのだ。
「あー、反応に困るな」
白露は苦笑を浮かべ、冷凍肉を指でつついてみた。
「加工された豚の霊に取り憑かれてる、とか?」
と、冷凍肉がゆっくりと回転を始めた。白露が触ったせいで、紐と肉のバランスが変わったのだろう。
「あはははははっ」
しかし……白露は息を飲んだ。回転し、冷凍肉の裏側が厨房内のロウソクの火に照らされたのだ。そこには肉に埋め込まれた男の顔が狂ったように笑っていた。
白露は慌てて後退する。
「ちょ、ちょっとびっくりした、かな?」
「あははははっ」
笑い続ける顔、白露はポケットから御守りを取り出した。
「夢の中だしね。悪霊」
御守りを男の顔の前へ。
「退散っ」
すると男の顔は笑うのを止めて、目を閉じ、沈黙した。まるで電池切れを起こしたおもちゃだ。
「ほんとに効いちゃった?」
白露は念のため男の顔を引っ張ったり、つついたりしてみたが特に反応はなかった。
「……ま、いっか。おやすみー」
白露はそっと冷凍庫のドアを閉め、通路を戻ることにした。館の中央付近にあった階段を登り、二階へ。
「あれ」
そのまま三階へ、とはいかなかった。中央階段は二階までしかいなかったのだ。
「別の階段があるってことかな。今度は右に行ってみようかな」
白露は通路を左へ。
「あれ?」
前から走ってくる女の子が一人。新田樹だった。
「やあー、君も三階目指してる感じ?」
「そういうあなたもですかー?」
「奇遇だねー」
「ですねー」
すれ違いざまにお互いハイタッチ。
「グッドラック」
「ご健闘を」
樹と分かれた白露はそのままのんびりとした足どりで歩いて行く。
しばらくすると、壁にドアを見つけた。
中へ入ると、そこはこども部屋のようだった。外が見える出窓に小さなベッドやクロゼット、散らばるおもちゃに勉強机。
「あれ、こども?」
勉強机について、こちらをじっと見ている。女の子、白と黒のワンピース姿だ。
白露は部屋へと足を踏み入れ、ゆっくりと近づいてみる。
すると女の子はびくりと肩を揺らした。足は見えない。ふわふわと浮くように窓際へ移動した。
「あはは。僕は君に危害を加えるつもりはないから安心して」
女の子は不思議そうに首を傾げた。
「君の名前は? ここは君の家かい? それとも何か理由があってここにいるのかな?」
女の子は白露の言葉におずおずと、一歩前へ。
「名前は……イズミ。ここはわたしの家、だよ。遊びたいのに誰もいないの」
彼女の詳しい事情はわからないが家族とは離れ離れになってしまったようだ。
「じゃあ、一緒に遊ぼうか?」
「えっ!」
白露はおもちゃ、人形を拾った。
「おままごと、なんかどうかな?」
女の子、イズミは嬉しそうに白露へ近づいてきた。
それから、彼女の遊びに付き合い、三十分ほど経った。
「おっとそろそろ行かないと」
立ち上がった白露の服の裾を掴んだイズミが見上げてくる。
「取り憑いて良い?」
「許可を求められたのは初めてかもね」
白露はそう言って笑い、頷いた。
「ありがとっ、白露のお兄ちゃん優しいね!」
彼女の手を引いて子供部屋を出たが、イズミは通路に出た瞬間に消え去ってしまった。
「……成仏できたなら、良いんだけど」
白露は通路を通って東階段へたどり着くと、三階の部屋から脱出したのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
高城ヒト
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年02月19日
参加申し込みの期限
2018年02月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年02月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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