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【星幽塔】第十階層 『字踊り』の謎を追え!
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◾️3 さっそくいたぁーーー!
一方その頃、一階にて。
それぞれが『字踊り』のパターン調査に動く中、強面の傭兵・
鬼頭 武
がやってきたのは、歴史に関する本が納められた棚だった。
風の噂で、星幽塔のどこかに眠ると聞いたことがある『伝説の宝』。
——その手がかりを探すという目的が半分、あとの半分は、純粋に星幽塔の歴史を知っておきたいと思っていた。
「ちょっと本棚を調べたくらいで簡単に見つかるなら、苦労しないんだがな」
苦笑を漏らし、適当に目についた本を手に取る。『星幽塔の伝説』というタイトルの本だ。
そこには、嘘か真か、星幽塔にまつわる様々な民間伝承・伝説が掲載されていた。
中には、タチの悪い冗談としか思えないものまで混じっていた。
『全宇宙の叡智を司る伝説の書 ゼロ・テクストは実在した!』
大仰な見出しだ。武は思いっきり顔をしかめた。
「眉唾だな」
冷静で、決してこの手の話に踊らされる男ではない。しかし、理屈を求めるあまりロマンを手放すようなことはしたくない。
「……念のため、覚えておくか」
「わわっ。先客がいた!」
と、突然、背後から声がかかった。
武が振り返ると、そこにいたのは、オレンジブラウンの髪にマリンブルーの瞳をした少年・
音海 なぎさ
だった。
しかしなぎさの持つ雰囲気は、ほんわかした少女のようだった。
「ボクも星幽塔の歴史が気になってたんだ。『字踊り』の調査をするならここだって思ってたんだ」
「……おお、それは奇遇だな」
武は歯切れ悪く答えた。
「何の本を読んでたの?」
なぎさがずいっと身を寄せる。なぎさとしては男同士の距離感で接していたつもりだったが、武は妙にどぎまぎしてしまった。
それに、強面の傭兵が都市伝説みたいな本を読んでいたのでは格好がつかない。武は焦って言った。
「こ、これは何でもないぞ。お前が知りたいようなことは書いていなかった」
「んー、なになに? ……『伝説の書 ゼロ・テクスト』?」
武が後ろ手に隠していた本を、なぎさは強引に身を乗り出して読み上げた。
「これって……」
「ち、違うからな! これは別に気になって取ったわけじゃなく……、そう、『字踊り』の調査だ!」
「これ、すっごく面白そう!」
「……へ?」
言い並べる武をよそに、なぎさはキラリと瞳を輝かせた。
「ボク、星幽塔の歴史を調べたかったから、こういう本を探してたんだよ」
「いや、これは歴史というより都市伝説とかそういう類の……」
慌てて弁明する武だったが——その瞬間。
二人が見ていた本の中の文字が、紙面上で、ずるりと横滑りした。
「えっ……?」
★
壁に掲示された館内図とにらめっこしているのは、黒の前髪をぱっつんに切り揃えた少女・
水上 桜
だった。
全体的な雰囲気は柔和だが、その表情はやや神経質なふうだった。
「一階はジャンルもまちまちで、特に共通点というのはなさそうね……」
桜は呟いた。今回の『字踊り』について考えるときに、ただ闇雲に探すよりも、『字踊り』とは何なのかからきちんと類推して、効果的に探索したいと考えていた。
例えば、『字踊り』のような状態になる本や文字に、何かしらの共通点があるのではないか——などと考えていた。
「ひらがなと漢字で『字踊り』になる割合が違ったりすれば、傾向が見えてくるけど……」
「それはいい着眼点かもしれないぜ」
本棚を眺めていた桜の横から、声がかかった。
背が高く、目つきが鋭い男——
グレッグ・グロッグ
だった。
「どうやら似たようなことを考えているらしいな。お前さんは賢そうだから、俺が一人で探すより勝手がよさそうだ。つーことで、手を貸すぜ」
「賢そうだなんて……」と、ささやかに訂正しようとした桜だったが、「いえ、じゃあ一緒に探しましょうか」と、言い直した。
「じゃあ、よろしくな。俺、見た目通りガサツだし、なんか気に障ることがあったら遠慮なく言ってくれ。よろしくな!」
と、グロッグは手を差し出した。
「こちらこそ、よろしくね」
桜は握手をしたが、冷静なもう一人の自分が、男性の手を握るということはあまりないなあ、などと考えていた。
「じゃあ、とにかくまずは『字踊り』を見つけないと始まらねえな」
早速、二人は館内図の前を離れ、本の調査に取り掛かった。
まず、手近な場所にあったファッション雑誌を手に取った桜は、星幽塔独自のファッション文化に感嘆を覚えつつも、本分を忘れないように注意しつつ読み進めた。
——それにしても、すごいファッションだなあ。私の感覚から言えば、かなり派手なコスプレみたいな服だけど、文化が違うとこれが当たり前なんだよね。本当に不思議だなあ……。
グロッグが開いたのは、旅行記だった。
無人島を踏破したり、標高の高い雪山にアタックしている記述が続いている。
パラパラとめくるが、『字踊り』らしきものはなかった。
すぐに飽きて棚に戻すと、横にいた桜がファッション雑誌にのめり込んでいたことに気づいた。
「おい、お前さん、普通に本を読んでないか?」
「えっ……いえいえ! ちゃ、ちゃんと探してるわ。星幽塔のファッションって面白いなーとか、そんなこと思ってないからね?」
見るからに図星を刺されてあたふたする桜に、グロッグは苦笑した。内容に夢中になって調査が進まないのは困るが、桜の気持ちは理解できた。本開いたら、やっぱ内容を読んじゃうよなあ、と。
「もっと奥に行かないと『字踊り』はないのかもしれないな」
グロッグの言葉に桜は首肯して、二人はさらに館内の奥へと赴いた。
「歴史」「科学」「文学」などの棚を通過したあたりから、だんだんと空気に『湿り気』みたいなものが増していくのが肌感覚でわかる。やがて、まだ分類されていないのか、ジャンルも種類も判型もバラバラの、混沌とした棚へと行き着いた。
「なんだあ? ここは……?」
グロッグは眉をひそめた。
「興味深いね。整然とした図書館の奥に、こんな無秩序な場所があるなんて。いかにも『字踊り』がいそう!」
桜は嬉しそうに言って、足早に棚に歩み寄った。グロッグもそれに続く。
桜が適当に一冊、棚から抜き取った、その瞬間——
本が、ブルっと震えて、床に落ちた。
「……えっ?」
★
「ねえリリエル! 本がいーっぱい!」
元気よく声を上げたのは、黒のロングヘアーに金のメッシュが入った髪とケモ耳が特徴的な少女・
メリィ・ランページ
だった。
「わあ、本当、すごいですね!」
こたえたのは、
リリエル・エーテライト
。金髪をポニーテールにまとめた少女で、背中には天使のような羽が生えている。
メリィと同様に幼さが残るが、口ぶりはいくらか丁寧だった。
「よーし、リリエル! とにかく本をいっぱい運ぼう!」
「そうですね! いーっぱい!」
「ノンフィクションがいいなあ、伝記とか、冒険記とか読みたい!」
「うんうん。私は料理の歴史とか、気になるんですよね!」
「いっぱい持って来ちゃおう!」
「うん!」
楽しそうに話す二人は棚からどんどん本を抜き取り、ひたすら台車に積んでいく。
すぐに、ふたりの体が隠れるほどの高さになると、
「ひとまず、これくらいでいいかな!」
「そうですね、メリィちゃん」
「じゃあ行こうか、リリエル!」
声を掛け合い、台車を押すメリィ。本でいっぱいの台車で、相当重いはずだが、それを軽々と押す姿はさすが獣人だ。
どんどん突き進むメリィを、リリエルが追う。とにかくエネルギッシュな二人だった。
「ついた!」
間も無く、館内の拓けた場所に辿り着く。そこは、いつもアストライアが座っている場所のすぐそばの、大きなテーブルが置かれている共有スペースだ。
普段であれば図書館の利用者が黙々と本を読んだりしている場所だ。
「テーブルに広げて、だべりながら読もう!」
「そうですね!」
そして、台車に積んでいた本を、すごい勢いでテーブルに置いていく二人。
ただ本を運んでいるだけなのに、とても楽しそうだ。
「じゃあ読もう!」
メリィが言うと、リリエルは「チッチッチッ」とドヤ顔で指を立てた。
「まだ足りないものがあるでしょう?」
「足りないもの? ……あっ!」
メリィが思い至ると、二人は目配せをし合って、互いに持っていたバッグの中を漁った。
「やっぱり読書といえばこれだよねー!」
と、メリィは水筒を取り出した。コップを置き、その中身を注ぐ。赤みがかった綺麗な色をしたお茶だった。ふんわりとした茶葉の香りが鼻をくすぐる。
「そして、もちろんこれもです」
と、リリエルは箱を取り出し、その蓋を開いた。中には、クッキーやフィナンシェ、マドレーヌに似た焼き菓子が並んでいた。
「わーい! いただきます!」
メリィは早速、クッキーを手に取ってかじる。さっくりとした食感と香ばしさが口の中で広がる。
「う〜ん、おいひい♡」
ほっぺたが落ちるのを押しとどめるように、メリィは頬に手を添える。
「でも、本を汚さないように気をつけましょうね」
リリエルが注意しながら、自分もマドレーヌのような焼き菓子を食べて、ゆっくりとお茶を飲む。目を細め、優雅なティータイムを噛みしめるように楽しむ。
「ああ、しあわせですぅ……!」
「だよねえ……!」
二人して幸せを噛み締める。
ひとしきり楽しんだ後、本題に取り掛かった。
「さあ、お菓子タイムは終わり——じゃないけど、引き続き楽しむとして、『字踊り』探しにも取り掛かろう!」
「そうですね。手が汚れないように、このハンカチを使って」
「わわ! 準備いいね、ありがとー!」
そして、メリィは適当な本を手に取り、開く。
そのページの中で、文字が踊っていた。
「さっそくいたぁーーー!」
「うわあ! すごいねメリィちゃん!」
「リリエルも開いてみて!」
「うん……あ、いました!」
まるでラジオ体操をしているかのように、ゆったりとした動きで踊る文字を、あっけなく二人は発見した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
リルカ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年02月15日
参加申し込みの期限
2018年02月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年02月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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