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【星幽塔】第十階層 『字踊り』の謎を追え!
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◾️2 それは『ゼロ・テクスト』と呼ばれているにゃ
地下への階段を降りていく探索組一行。
仄暗く、コツン、コツンと響き渡る靴音が、まるで自分のものではないような不思議な感覚だった。
まるで異界への入り口だ——と
御剣 刀
は思ったが、よくよく考えてみれば星幽塔自体が刀にとっては異世界みたいなものだったと気づき、鋭い眼光を細めて苦笑を漏らした。
「できるだけ、お互い離れないように気をつけるにゃ」
スピカが言う。まもなく地下一階に降り着いた。
スペースは広いはずだが、書棚がズラリと並んでいるせいか、どこか圧迫感がある。
暗さと、迷路の中にいるような不安も、その圧迫感を増幅させていた。
「ランタンをつけてもいいかな?」
アシンメトリーの茶髪の少年・
八神 修
が問う。
「本に近づけなければ問題ないにゃ」
スピカの許可が出たので、修は手早く火を灯す。
ゆらめくような、暖かな光が一帯を照らした。これで、圧迫感の一因が和らいだ。
その様子を見ながら、刀が付け加えるように言う。
「明かりなら俺も持っているから、必要な場合は言ってくれ。それに、携帯食に飲み物、ロープもある」
「準備いいねえ」
焦げ茶色の天然パーマの少女・
恵御納 夏朝
が、感心したように息を漏らして言った。
「あ、でも僕もいちおう懐中電灯は持ってるから、使いたかったら言ってね」
一行は力強く頷いた。
これだけ備えがあれば、地下書庫も怖くないはずだ。
小柄で童顔な少年・
新田 亮
もまた、持参してきたアイテムを取り出した。
「これをみんなに配ろう。簡単な連絡手段になるから、なにかあった時は活用してくれ」
そう言って、亮は探索組の一人ひとりに『アンテナアスパラ』を手渡した。
『アンテナアスパラ』は、一見するとただのアスパラだが、その穂先を弾くことで光が伝播して連絡手段として用いることができるスグレモノだ。
「じゃあ、行こうか」
示し合わせて、一行は再び歩きだした。
歩きつつ、亮はポケットから『トマオレクッキー』を取り出して食べた。爽やかなオレンジやトマトの甘みが口いっぱいに広がる。
『トマオレクッキー』は、攻撃力・防御力や身体能力を向上させる効果がある。これから何があるかわからない。用心に越したことはない——と考えてのことだった。
体力に少しコンプレックスを抱いている亮は、こういった準備にぬかりがないのだった。
★
一行は連れ立って歩き、時折、棚にある本を開いてみたりしたが、『字踊り』現象は、ほとんどなかった。いくつかあったのも、既知の『文字が踊る現象=字踊り』だけだった。
さらに階段を降り、地下二階に着いた。
耳に届くのは、靴音と、息づかいと、誰かが時折囁くように話す声だけだった。
スピカを先頭にしばらく歩くと、静寂がより強くなっていくような感覚に襲われる。水の滴る音さえも響き渡りそうだ。
「どんどん行くにゃ。もうちょっとにゃ」
スピカが短く言う。どうやら『迷宮』の深層に近づいているようだ。
ふと、修が隣を見ると、子ガエルのほしびと・
見帰り沼の コトコ
が、修のランタンを不思議そうに眺めていた。
コトコは『見帰り沼』というところから来たという。二足歩行ではあるが、おたまじゃくしだった頃のしっぽでバランスを取って立っている。
修は声をかけた。
「きみは、なぜ地下探索に?」
「ととこ? ととこは、ほんが、らいすきらのれ!」
コトコの舌ったらずの言葉に、修が一瞬固まる。
「……えっと、本が大好きだから?」
「そーれす!」
合ってた。修はホッと胸を撫で下ろした。
「トトコは、勉強熱心なんだね」
「『ととこ』じゃらいれす。『こここ』は、『こここ』れす!」
「おっと。名前を間違えるとは失礼したね。ごめん、コココ」
「『こここ』じゃらいれす! 『こちょこ』れす!」
コトコがムキになったように言い返してくる。修は困惑した。
「……えっと……コチョコ?」
「ちがうれすー! モガーっ!」
とうとうコトコはかんしゃくを起こし、叫びだしてしまった。
普段は冷静沈着な修も、これには参った。周囲に助けを求める視線を送ると、そこに、ハイイロリスの獣人である
バナーテイル・シートン
がやってきた。
「コトコ、だよねー?」
「そーれす! そーいってるれす!」
どうやら『コトコ』が正解らしい、と知った修と探索組の一行は、忘れないようにしようと内心で誓った。
「だけど、ここは、なかなか雰囲気があるねー? ちょっと怖いくらいかなー」
シートンは周囲を見渡して、声を漏らした。しっぽがふさふさで、クリッとした目が愛らしい。
「大丈夫だよ! 私がついてるからね」
そばにいたポニーテールの元気っ子・
椿 美咲紀
が、明るく勇気づける。
手には杖のようなものを持っているが、なんのためかはわからない。
「ありがとう。それは頼もしいですねー」
「だ、だ、だからさ……」
しかし、美咲紀の様子がどこかおかしい。もじもじして、シートンに熱がこもった視線を送っている。
そして、意を決したように——言った。
「そ、そ、そのしっぽ、あとで、まふまふさせて!」
「いいよー?」
シートンは即答した。
「べつに、減るものじゃないしねー」
「きゃー! 本当? やったー!」
美咲紀は大喜びで飛び上がり、八重歯を覗かせた。
……どうやら、もふもふのしっぽが目当てのようだった。
と、そこに夏朝がくわわった。
「楽しそうな会話してるね」
「あなたも触る?」
美咲紀が、まるで自分のもののように、シートンの『もふもふしっぽ』を勧めてくる。
しかし、シートンはそれを気にするでもなく、
「触りたければどうぞー。でも『字踊り』が解決してからねー」
と、あっさりと言った。
「……」
夏朝はシートンを、たれ目の瞳で真剣に見つめた。なにやら考え込んでいる。
そして口元で言葉を転がすようにつぶやいた。
「スピカをもふもふするのもいいけど、こちらのふさふさしっぽも捨てがたい」
……しっぽの破壊力はばつぐんのようだった。
「女の子は可愛いものに目がないなあ」
なりゆきを見ていた修が苦笑する。すると、隣のコトコがふんふんと鼻息を鳴らした。
「とーも! とーもしっぽあるれす!」
シートンに張り合うように、まだ退化していないおたまじゃくしのしっぽをブンブン振るコトコ。リスのしっぽとは全然違うけど、たしかしこれはこれで愛らしいな、と修は思った。
「じゃあ、あとで触らせてくれる?」
修が言うと、
「もう、しょーがらいれすれ。いーれすよ!」
言葉とは裏腹に、満更でもなさそうなコトコだった。
一方、そのすぐ前方を歩いていたスピカは、両隣から厳重な守護を受けていた。
右隣を歩く
ルネ・ルージュ・ルルー
は、赤いショートボブの髪を小さく揺らしながら、せわしなく視線を振っていた。周囲の気配に神経を研ぎ澄ませているようだ。
少し後方にいる修のランタンの光も届いているが、ルネがつけている腕時計『ライト・ウォッチ』のおかげで、さらに視界が良好になっている。スポットライトに似た強い光が、スピカの行く先を安全なものにしていた。
スピカの左隣を歩く亮もまた、意志の強い瞳を周囲へ光らせた。習っている格闘技の成果をいつでも発揮できるように身構えている。
ルネと亮——いかなる脅威も跳ね返す、強力な盾だった。
「まるで王様になった気分にゃ」
スピカは満足そうに微笑んだ。
と、そこへ、スピカのすぐ後ろを歩いていた刀から声がかかる。
「なあ、俺たちはいま、棚にある本はほとんど見ることなく、まっすぐ地下五階に向かってるんだよな?」
「そうだにゃ」
振り返り、答えるスピカ。
「そこに何があるんだ? スピカが言っていた『心当たり』っていうのは何なんだ?」
刀の鋭い問いに、瞬時に一行の声が止んだ。誰もが気になっていたのだろう、聞き耳を立てているのだ。
その雰囲気を感じ取ったスピカは、「ちょっと長い話になるにゃ」と前置きして、静かに語り始めた。
「それは『ゼロ・テクスト』と呼ばれているにゃ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
リルカ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年02月15日
参加申し込みの期限
2018年02月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年02月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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