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- 00月00日生 00歳
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愛とウサギとチョコレート
■みんなの！ ネコンビ！
木天蓼市ローカルのコンビニ、通称『ネコンビ』
その店舗内でバイト勤務している、木天蓼大学生の古苗木 美姫は、今日も接客の真っ最中。
いつもの時間帯と比べ、客の入りが良いように思える、と美姫は眼鏡の奥の黒い瞳にて店内をそっと観察する。
それに、来客者はこぞってお菓子コーナーに向かう模様。
（今日は何やらチョコの売れ行きが良いですね）
何か特別な日だったでしょうか、とカウンター内側で首を傾げれば、美姫のワンレングスの黒髪がサラリと揺れ。
（後で調べて、陳列台をチョコメインに変更できるか相談しましょうか）
そんなことを考え、メモをしておこうとネコンビエプロンのポケットに手を入れた。が、ない。ポケットがない、どころか。
（ひあっ！？）
バイトの制服エプロンどころか、胸元が大きく開いた赤いドレスを見に纏っていることに気づく。
店内の鏡をチラリと見れば、己の頭には白いうさ耳。
首元には白のカラー。身体にフィットしたボディスーツはレオタードではないものの胸元が心許なく、またスカートからはガーターベルトと黒のニーストッキングが見え隠れ。
（え……バニーさんの衣装ですか、これは）
美姫の頬が朱に染まる。こんな大胆な服装で外に出る、というか仕事をするなんて……！
直ぐに着替えましょう、とレジを離れようとすると……
「すみませーん」
レジにはお客の姿。そうなると働かざるを得ないわけで。だが
（お客様も……うさ耳……！！）
そして、レジに持ってくる商品はチョコ。
男性客も女性客も、お子様もお婆ちゃんも。皆、頭にはウサ耳。
バニーガールやバニーボーイ、着ぐるみのウサギさんまでいる始末。
美姫は流石に軽く目眩を覚えそうになる、が。
（あら……！）
「いらっしゃいませ」
更に美姫は笑みを込め、レジに来たお客様に挨拶をする。
「こんにちは、古苗木さん」
現れたのは、美姫同じく木天蓼大学の社会学部に通う城山 水樹の姿。
真っ赤なバニーガールの服装で現れた水樹は、やはり現役モデルというだけあってセクシーなバニーガール姿に違和感がない。
「城山さん……お似合い、ですね」
「古苗木さんこそ、とても愛らしいわ」
そして内心、古苗木さんて着やせするタイプなのね、と思う水樹。
どこか気恥ずかしそうな表情を浮かべ合う２人の姿を、水樹の隣でエナメルブルーのバニーが穏やかな笑みと共に見守っている。
水樹の手には、コンビニで売るには高級感のあるチョコレート。
それを丁重に美姫は受け取り、レジへと通す。
（お隣の方はモデルの仲間の方、でしょうか？）
エナメルブルーのバニーさんも水樹に負けず劣らず愛らしく、またナイスバディで。
「あ、あとこれもお願いします」
そんなブルーバニーが徳用ニャロチョコをレジへと差し出せば、美姫はバーコードリーダーをかざした。
「ここは僕は払うよ、水樹」
ブルーバニーこと、女体化したヒュー・ヒューバートがお金を払おうとする水樹を制す。
あんなのにチョコを渡すのを見ることだって嫌なんだ、と続けるヒューの言葉に、美姫は思わず疑問を投げる。
「あの、今日は皆さんチョコを買われて行くのですが……一体、何があるのでしょう？ それにこのバニー服は一体……」
「あぁ、店内で働いていたから聞こえなかったのかもね。実は……」
水樹の口から、謎のオオカミ面の男の話が美姫へと伝えられれば。
「えぇと、そのオオカミさんに向けてチョコを買ってさしあげれば、済む話ですね？」
「あぁ、恐らく」
ヒューが頷けばたわわな胸元がぷるんと揺れた。
どこか水樹の視線が険しくなるのをヒューは感じながら。
「あ、次のお客さんが来たみたいね。無事に終わることを祈っているわ。古苗木さんもお仕事、頑張ってね」
愛らしくウィンクする水樹に美姫は丁寧にお辞儀をし、次なる来客者を接客する美姫。
（やっぱり状況が飲み込めませんが……）
笑顔でテキパキと接客をしつつも、頭の中では思考が回る。
（知っている方にあげるならまだしも……）
先日のバレンタインに美姫がプレゼントしたチョコのことを、そして渡した相手達のことを思い出す。
相手を想い、その人にあったラッピングを行えば、あっという間に時間は過ぎて行き……寝不足になったのも、今となれば良い思い出だ。
（オオカミさんって、どなたでしょうか）
鮮やかにお客を捌きながら、ふと窓の外を見ればぴょんと駆け出す愛らしいバニードレスの少女の姿が美姫の目に飛び込んだ。
その少女はキラキラとした瞳を浮かべどこかに向かっている。
直後。
（……！ 澪野先輩……！？）
バレンタインの出来事を思い出した際に、真っ先に浮かんだ相手の姿。
ウェイターの如きバニー服姿で少女を必死に追いかけている。
（澪野先輩が、女性を追いかけているような……）
いったい、どういうことでしょう……と美姫が思考の渦に飲まれそうになったが、レジにお客が現れ、ハッと我に返り。
（ひとまず、どんなチョコをどうやってオオカミさんに渡すか。私も考えませんと……）
そう思う美姫だった。
木天蓼市ローカルのコンビニ、通称『ネコンビ』
その店舗内でバイト勤務している、木天蓼大学生の古苗木 美姫は、今日も接客の真っ最中。
いつもの時間帯と比べ、客の入りが良いように思える、と美姫は眼鏡の奥の黒い瞳にて店内をそっと観察する。
それに、来客者はこぞってお菓子コーナーに向かう模様。
（今日は何やらチョコの売れ行きが良いですね）
何か特別な日だったでしょうか、とカウンター内側で首を傾げれば、美姫のワンレングスの黒髪がサラリと揺れ。
（後で調べて、陳列台をチョコメインに変更できるか相談しましょうか）
そんなことを考え、メモをしておこうとネコンビエプロンのポケットに手を入れた。が、ない。ポケットがない、どころか。
（ひあっ！？）
バイトの制服エプロンどころか、胸元が大きく開いた赤いドレスを見に纏っていることに気づく。
店内の鏡をチラリと見れば、己の頭には白いうさ耳。
首元には白のカラー。身体にフィットしたボディスーツはレオタードではないものの胸元が心許なく、またスカートからはガーターベルトと黒のニーストッキングが見え隠れ。
（え……バニーさんの衣装ですか、これは）
美姫の頬が朱に染まる。こんな大胆な服装で外に出る、というか仕事をするなんて……！
直ぐに着替えましょう、とレジを離れようとすると……
「すみませーん」
レジにはお客の姿。そうなると働かざるを得ないわけで。だが
（お客様も……うさ耳……！！）
そして、レジに持ってくる商品はチョコ。
男性客も女性客も、お子様もお婆ちゃんも。皆、頭にはウサ耳。
バニーガールやバニーボーイ、着ぐるみのウサギさんまでいる始末。
美姫は流石に軽く目眩を覚えそうになる、が。
（あら……！）
「いらっしゃいませ」
更に美姫は笑みを込め、レジに来たお客様に挨拶をする。
「こんにちは、古苗木さん」
現れたのは、美姫同じく木天蓼大学の社会学部に通う城山 水樹の姿。
真っ赤なバニーガールの服装で現れた水樹は、やはり現役モデルというだけあってセクシーなバニーガール姿に違和感がない。
「城山さん……お似合い、ですね」
「古苗木さんこそ、とても愛らしいわ」
そして内心、古苗木さんて着やせするタイプなのね、と思う水樹。
どこか気恥ずかしそうな表情を浮かべ合う２人の姿を、水樹の隣でエナメルブルーのバニーが穏やかな笑みと共に見守っている。
水樹の手には、コンビニで売るには高級感のあるチョコレート。
それを丁重に美姫は受け取り、レジへと通す。
（お隣の方はモデルの仲間の方、でしょうか？）
エナメルブルーのバニーさんも水樹に負けず劣らず愛らしく、またナイスバディで。
「あ、あとこれもお願いします」
そんなブルーバニーが徳用ニャロチョコをレジへと差し出せば、美姫はバーコードリーダーをかざした。
「ここは僕は払うよ、水樹」
ブルーバニーこと、女体化したヒュー・ヒューバートがお金を払おうとする水樹を制す。
あんなのにチョコを渡すのを見ることだって嫌なんだ、と続けるヒューの言葉に、美姫は思わず疑問を投げる。
「あの、今日は皆さんチョコを買われて行くのですが……一体、何があるのでしょう？ それにこのバニー服は一体……」
「あぁ、店内で働いていたから聞こえなかったのかもね。実は……」
水樹の口から、謎のオオカミ面の男の話が美姫へと伝えられれば。
「えぇと、そのオオカミさんに向けてチョコを買ってさしあげれば、済む話ですね？」
「あぁ、恐らく」
ヒューが頷けばたわわな胸元がぷるんと揺れた。
どこか水樹の視線が険しくなるのをヒューは感じながら。
「あ、次のお客さんが来たみたいね。無事に終わることを祈っているわ。古苗木さんもお仕事、頑張ってね」
愛らしくウィンクする水樹に美姫は丁寧にお辞儀をし、次なる来客者を接客する美姫。
（やっぱり状況が飲み込めませんが……）
笑顔でテキパキと接客をしつつも、頭の中では思考が回る。
（知っている方にあげるならまだしも……）
先日のバレンタインに美姫がプレゼントしたチョコのことを、そして渡した相手達のことを思い出す。
相手を想い、その人にあったラッピングを行えば、あっという間に時間は過ぎて行き……寝不足になったのも、今となれば良い思い出だ。
（オオカミさんって、どなたでしょうか）
鮮やかにお客を捌きながら、ふと窓の外を見ればぴょんと駆け出す愛らしいバニードレスの少女の姿が美姫の目に飛び込んだ。
その少女はキラキラとした瞳を浮かべどこかに向かっている。
直後。
（……！ 澪野先輩……！？）
バレンタインの出来事を思い出した際に、真っ先に浮かんだ相手の姿。
ウェイターの如きバニー服姿で少女を必死に追いかけている。
（澪野先輩が、女性を追いかけているような……）
いったい、どういうことでしょう……と美姫が思考の渦に飲まれそうになったが、レジにお客が現れ、ハッと我に返り。
（ひとまず、どんなチョコをどうやってオオカミさんに渡すか。私も考えませんと……）
そう思う美姫だった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2018年02月14日
- 参加申し込みの期限
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- 2018年02月21日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2018年02月21日 11時00分
