白い光を追いかけて～妖精の森の大冒険！？～｜リアクション

白い光を追いかけて～妖精の森の大冒険！？～

●白い光が揃ったら？

　見い出された白い光達は、じきに、強い光を放って瞬き始めた。そうして、
「わ、ど、どこに行くの！？」
　と、時高クレオを慌てさせたように、それぞれに、いずこかを目指して飛んでいく――。

「ひゃ、ひゃあ……！　ま、ま……待ってください……！」
　錦織彩も、ふっと己の手を離れた白い光を、あわあわとして追いかけ、

「急にどこかへ行ってしまうなんて、ありえません！」
　間宮芽瑠は、テオのところへ連れていくつもりだった白い光の行動を前にそう声を張り、

「ふぁー……ん？　白いの？」
「むにゃ……なに？　どうしたの～？」
　源竜世の声に目を覚ました工藤歩夢が、目を擦り擦り尋ねて、
「あっ！　白い光さんが！」
「おい、どこ行くんだ？」
　神嶋星志郎が目を丸くし、漁良太が声を投げる中、
「早く追いかけるぞ！」
　と、タイラ・トラントゥールが、共に遊び疲れ白い光と一緒に昼寝をしていた子供達の先陣を切って、

「ふええ、まさかの追いかけっこ！？」
　なんて、エスカルゴ・臼居が戦慄するのを横目に、
「ちょいと待ちなよぃ！　焼き魚に紛れた白い光を『うっかり』実食するあっしの計画が！」
　と、骨削瓢は魚を焼く為の焚き火を前にして叫び、

「……あら？　どこかへ行かれるんですか……？」
　御巫時子は、頬に手を当てて、ふんわりと首を傾け、

「また迷子になっちゃったら大変だよ！」
　皆と一緒に地上へ戻った夢月姫は、土汚れを払う間もなく走り出し、

「ぴかぴかさん、待ってー！」
　と、駆け出したプニ・ポヨを、「プニ！」と呼んだロウシュカ・ヤナーチェクが追い、

「もれいびになるチャンスだった（かもしれない）のにー！！」
　なんて、鬼河内萌が頭を抱えるのを余所に、
「私も一緒に行くよ！」
　と、アリス・ミーティアは好奇心に水色の瞳を煌めかせ、

「……行くところがあるの？　まだ、本調子じゃないんじゃない？」
　淡白に聞こえる声音に、島崎嘉織は白い光を案じる色を淡く滲ませて、

「待ちやがれデス！　大人しく、ハロウィンの費用になるデスヨ！」
　キュルビス・ラムズイヤーが、逃がしてなるものかと、逃げ出した（？）白い光へと手を伸ばす。

　そんな中、間もなく１１個の白い光は――切り株の庭へと、辿り着いた。

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