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刃紋~乱れる光に救いの手を~
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「僕は刃物が大好きでね。これだけ沢山あると、どれにするか悩ましいな」
「ニャー? へーわな島に見えるニャー。はもの、いるニャ?」
「あはは、うんまぁ。綺麗な装飾の物は見てても楽しいし、護身用にもなるし、ネ?」
穏やかに、誤魔化すようににゃっぱちへ笑顔浮かべる
サキリ・デイジーカッター
は、それでも手元はそわそわと、いくつかある剣たちを吟味し右へ左へと動かしていた。
ふと、その指先がとある剣の真上でピタリと止まる。
どくんという鼓動の音と共に、サキリの瞳の奥がその剣から禍々しい気配を捉えた。
「ふにゃ!? そそそそのけんはっっっ、いちばんキケンなやつニャー!!
オニャっちも仲間たちも、触っただけで全部の毛がぶわーってなって持てなかったニャ!!」
「エクセキューショナーズソード……処刑人の斬首剣か……いいねえ気に入ったよ」
にゃっぱちが慌てて止めようとするも、サキリの表情はすでに喜びに満ちていた。
握った柄から伝わる思念、心残り。それはもはや呪いと呼ぶ代物、怨念に狂った願望である。
―― 申し分なし。いいとも、オマエの心残りを解消しようじゃないか。
そう握った掌から意思を伝えた途端、サキリは斬首剣と共に思念の奥深くへと旅立った。
◇◇
―― ここは、西洋の処刑場か。
剣の役割を考えれば予想通りともいえる、薄暗い広場の中央にポツリと見える台。
この剣が見て来た、古代に飛ばされたのだろうかと思案していたサキリの周囲から、ただならぬ気配と音がし出せば赤い瞳をゆっくり動かした。
「なるほど……歴史の闇の象徴と言える場所、『キミたち』はその闇の具現かな?」
いつの間にか、先程までサキリが持っていたはずの斬首剣はその手の中から消え、周囲でうごめく者の一つ、この場における最大の闇と窺える黒覆面をした処刑人が手にしていた。
クビ モットクビヲ キリオトシタイ
「そんなに首を切り落としたいなら僕の首を刎ねてみろ」
気が済むかは分からない。
ただし大人しく殺されるつもりもない。
僅か数メートルの距離に立つ処刑人の周りには、恐らく過去この処刑人に処刑されたであろう人々の……首の無い身体たちが何かを求めるように、サキリに向かって進行してきていた。
斬首剣に敬意を、命の火をもはや持たない屍たちには弔いを、表すようにして恭しく武器を掲げる。
ダマスカスブレード。
サキリの所持する数ある刃物たちの中で、最強の剣である。
刀身に薄っすらと見える独特な波模様を傾け、ピタリと動きを止めて構え……ダマスカスブレードの間合いに、数体の歩く屍が入った瞬間、
ザン ッ ――
音と共に、たった今動いていた首の無い身体たちが、真一文字に真っ二つになり土塊となり崩れ落ちた。
それと同時に黒覆面の処刑人も、狂ったように自身の周りの動く肉塊たちを斬りつけ始める。
―― 自らが首を落とした者たちだろうに、忘れたのだろうか。
もはや、怨念に取りつかれたように動くものを首の高さで斬り捨てる処刑人の、足の甲を狙ってサキリは隠し持っていた赤みを帯びたナイフを投げつけた。
「キミの出番は最後だ。待っていなよ」
痛みがあるか定かで無い相手だが、地面へ縫い留めるように刺さったナイフによりしばしその進行が止まる。
その隙に、サキリは屍たちのもっとも固まる中心目掛け、ろっこん『斬空赤刃』にて瞬間移動を試みた。
斬首刑になった者は、高貴な出や武人たちも多いと聞く。首が無いとはいえどのような動きを見せるか分からない敵の群れに、正面からいくのは得策ではない。
サキリは不意をつくようにして、屍たちの中心に現れたかと思うとろっこんの進化能力をも発動させ、赤光化したダマスカスブレードを振るった。
発揮された超常的な威力にて、その刃にかかった屍はもはや音もなく切り裂かれ崩れていく。
動きを止めることなく、高速連続転移で縦横無尽に刃を閃かせた。
すっかり土へと還っていった屍だったモノたちの在った場所に、残るは斬首剣持つ処刑人のみ。
否、人の形すらも斬首剣そのものなのかもしれない。
サキリは対峙する。
恐らく……奴は首を狙って攻撃してくるだろう。そう読むと、一か八か真正面から特攻を仕掛けた。
処刑人が、
斬首剣が、
笑った気がした。
幾百人もの首を撥ねる為に振るわれた剣が、力とスピードにのってサキリの首めがけ斬り降ろされる。
刃がその首に触れる刹那の瞬間、サキリは紙一重でそれをかわせば、カウンターの斬撃が処刑人の首へと届いていた。
「斬首剣には切っ先が無い……突く必要性がないからね。だからある程度攻撃パターンが読めたんだ」
語りかけられるのと同時に、他の屍と同じように崩れ落ちた処刑人の身体。
ガチャリッと鈍い音を立て同時に落ちた斬首剣を、サキリは掴む。
「もう、今の時代に斬首刑は存在しない、お前の仕事は終わったんだよ」
鋭利な光纏っていた瞳を、表情を、穏やかなものにかえて。
サキリは剣に紡ぐ。
今後の役割は、司法権の象徴となる事だと。
人が人を裁く場なのは変わらない。ただ、昔よりもずっと命が尊ばれ、言の葉で裁きを下すのだと。
キミがやってきた事もちゃんと歴史として認められている。キミたちの歴史の上にある、今の裁きの場を、これからの裁きの場を、見届けてみないか。
サキリの足元を、一陣の風が吹き抜ける。
土に還った魂たちがまるで肯定するが如く、ふわりと土煙となってサキリを中心に円を描いた。
沈黙していた斬首剣が、音を響かせる。最初に聞いた地の底で呻くような音では無く、どこか諦めたような、仕方ないというふうな溜息にも似た音を。
―― 安らかに。
祈りを込めて、サキリは両の瞼を閉じた。
そうして次にそれが開かれた時には、もう何の音も奏でない剣と共にいつもの日常風景が映るのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年02月09日
参加申し込みの期限
2018年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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