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狭間の日
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《狭間の日》にあっても、
八神 修
は冷静さを失わない。
(今のところ、俺には何も起こっていないし……とりあえずフツウに過ごすか)
そう思いながら、愛用のエプロンを丁寧に畳もうとしたところ――、
「うわっ!?」
そのエプロンが、ぽわん、と人の姿に転じた。
『どーも。いやあ、人の身体っていうのはいいね。なんていうか、うん、面白いや』
ころころと明るく笑う《エプロン》は、高校生くらいの青年の形を取っている。
『それにしても、丁寧に畳んでくれるね。やっぱりあの子とお揃いだから……』
「ちょ、ちょっと一回止まってくれ。マシンガントークすぎる」
『えーっ。折角の機会なんだから喋らせてよ。《狭間の日》のことはわかってるんでしょ?』
「わかってるけど……そうだ、せめて名前を。なんて呼べばいい?」
エプロン、と呼ぶのは少し躊躇われてそう問えば、
『名前? ……じゃあ、エプロンだからリュウで』
と、小首を傾げ暫し考えたあとで、《エプロン》改めリュウはけろりと言った。
「……リュウ」
『そう、よくできましたー』
ご所望の名前を知らず口から漏らせば、リュウの顔ににぱっと笑みの花が咲く。
(何故リュウなのか……考えたら負けなんだろうなあ)
どうやらリュウは、明るく軽快な性格のようだ。
考え込む修にに向かって、『ねえねえ』とリュウが甘い声を出す。
『街に連れてってよ。僕、映画が見たいなあ。あ、食べ歩きもしてみたい!』
「うん? そうだな、折角だから色々行こう」
『やったぁ!!』
かくして、修はリュウを連れて街へと繰り出した。
途中、リュウが『服とかも見たい!』と騒ぎ出したので、2人は先ずはアウトレットへと。
『見て見て、これすっごく可愛くない?』
「ああ、似合ってるよ。そうだな……例えば、こういうアクセもアリだと思うけど」
『へえ、いいね。修、結構センスいいじゃん』
まあ僕を選んだのも修だしね、と、リュウが機嫌良く零す。
(身長は同じくらいだが、甘えんぼうの弟が出来た気分だな)
なんて、修は密かに目元を和らげた。と、その時。
『……ここのキッチンフェアーでぼんやりしてたら、修とあの子が僕を見つけてくれたんだよね』
リュウがぽつりと漏らして、その呟きは、修の心をさやさやとくすぐった。しかし。
『ていうか、修、さっきも言ったけど僕のこと気に入ってるでしょ』
――意外と可愛い物好きだし、やっぱ、何よりあの子とお揃いだしね。
続くリュウの言葉に、修は思わず頭を押さえる羽目に。
「……リュウ、その、お揃いの件は……」
『え? まさか、これくらいで照れたりしてないよね? 修ってヘタレ?』
「へ、ヘタレって……」
『あ、確かめるまでもないか。修はイイヒトって感じだもんね。でも、イイヒトって結局そこどまりだよ?』
「いや、その……」
『もっと積極的になってもいいんじゃん? って、僕はやきもきしてるんだけど』
「あ、あのな、リュウ……」
『ダメ、一日しか喋れないんだから全部言っとかないと。だからさあ、修は……』
リュウの恋愛指南は、延々と続き――彼が満足する頃には、修の方のメンタルはズタズタになっていた。
「リュウ……そこまで言うか……?」
『だって、修見てるとじれったいんだもん』
「あのな……俺は、一緒にいるだけで幸せだから良いんだよ」
こほん、と咳払いをして、真面目な顔で言い切る修。
『でも……』
「いや、リュウの言いたい事は分かるんだ。間違ってないよ。でもね」
困らせたくないんだと、修は柔らかく、けれど真摯に音を紡いだ。
「好きの押し付けはエゴだ。それは、恋ではあるけど愛じゃない」
「好きだからこそ、恋より愛でありたいんだ」
修の曇りのない笑顔を前に、リュウがちょっぴりしゅんとしたように押し黙る。
静かになって俯くリュウの背を、修はぽんと軽く叩いた。
「リュウは心配してくれてるんだろ? 有難う」
『……そりゃ、心配するよ。僕は、修のエプロンだもの。修の想いを知ってるもの』
「じゃあ、これからも応援しててくれ。そうだ、食べ歩きがしたかったんだろう?」
この近くに美味しいクレープ屋があったはずだと修が微笑めば、
『……え? ほんと? クレープ?』
と、顔を上げたリュウの表情がぱっと華やぐ。
「色んな味があるから、驚くなよ?」
『驚かないって。僕、エプロンだからね。食べ物のことにはそれなりに詳しいんだ』
早く行こう、と、修の手を引くリュウ。
いきなりのことにつんのめりそうになりながらも「仕方がないな」と修は苦笑を一つ、歩き出した。
『そうだ。映画は、ラブロマンスにしようね。修はもっと勉強しないと』
「はいはい。……全く、敵わないな」
肩を竦めれば、リュウが朗らかに笑う。
1日たっぷり遊んだら、明日からはまた、料理の時間に会いましょう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年02月23日
参加申し込みの期限
2018年03月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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