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やってみよう、絵本作りボランティア
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【最終日。完成しました】
「どれどれ、朝から皆、頑張っているのだというじゃないか。激励に来たよ!」
最終日、土曜日の夕方に
鷹取 洋二
が応援に駆けつけた。
皆の作業は終盤で、この日も朝から美術室に集まった面々が、絵本の制作に励んでいる。
「ほら、差し入れも持ってきたんだ。といっても、キャンディーだけどね。受け取ってくれたまえ」
洋二はテーブルを周りながら、皆にひとつずつキャンディーを配り、作業の様子を覗いていった。
一番最初に完成させたのは、
鰐淵 碧緒
だった。
八ページにおよぶ、スクラッチの絵本だ。
ページをめくると、さまざまな色が踊る様子が見てとれる。
碧緒としては、文章はなくともストーリーは考えてあり、それにあわせた絵を描いたつもりではあったのだが、現状では見る人によって全く異なるものがイメージされるという不思議な仕上がりになっている。
「ほう、これはユニークな絵本じゃないか!」
洋二が面白がる。
「私も完成です。小鳥さん、ありがとうございます……」
次いで、
御巫 時子
も作業を終わらせた。
時子の肩から窓枠に移動した小鳥が、返事をするかのようにさえずりながら飛び回る。
仕掛けを盛り込んだ、鳥のお姫様と王子様の出会いの物語だ。
工作に使った道具を片づけた時子もまた、碧緒の作品に気がついて目を丸くした。
「まあ。本当にいろいろなことを考えつく方がいるようですね……」
個性的な絵本が集まれば、さぞかし園児たちも喜ぶだろうと、時子は嬉しく思った。
アリア・E・ドラクロワ
と
詠坂 紫蓮
は力を合わせて、表紙の制作に取り組んでいた。
この一週間で友情を育んだ二人は、最後に表紙を一緒に作ることにしたのだ。
七色の登場人物が、手をつないでる絵を描いていく。
その姿はまるで虹のようで、虹と友情といったテーマがはっきりと伝わって来る、優しいタッチのイラストだった。
表紙にタイトルが入れられる。『虹色のともだち』。
「……できたわ。これで完成ね」
「子どもたち、喜んでくれるかな?」
「もちろんよ。素敵な絵本になったと思うわ」
アリアと紫蓮は、喜びに肩を寄せ合う。
「表紙は二人で仕上げたかったの。私にとっても、思い出になったみたい。アリアさんのおかげね」
「それなのだけど……、よかったら紫蓮さん、名前に『さん』をつけるのはもうよさない?」
紫蓮はややはにかみながら、こう答えた。
「そうだね、……アリア」
先輩のことを呼び捨てにするなんて、気恥ずかしいと言う紫蓮に、アリアは微笑む。
「ねえ、紫蓮。今度私のギャラリーに遊びに来ないかしら?」
「アリアのギャラリー?」
「ええ。紫蓮に、私の作った人形を見てもらいたいの」
「わあ! いいの? ありがとうアリア!」
アリアの人形制作の腕前は、かなりのものだという。
「誘ってくれてありがとう。あと、この一週間も。アリアのおかげで、本当に楽しかった!」
「私もよ、紫蓮。仲良くなれて嬉しいわ」
「これからもよろしくね、アリア!」
霧谷 朧
も、無事に絵本を完成させた。
「よしよし。仕掛けもきちんと動きそうさね」
森の運動会をテーマにした絵本だ。
綱引きや組み体操のページで見られる大がかりな仕掛けの他にも、リレーの選手や玉入れの玉などが動くような、細かい動きの仕掛けもほどこされている。
朧の真心のこもった、丁寧なつくりの本だ。
「できた」
白柳 さえ
の声に、朧が振り向く。
「お~、そっちも完成したん? おめっとさん」
「あ、ありがとう。みんなの本、子どもたちに喜んでもらえるといいよね」
「子どもにとっちゃ、絵本って最高の遊び友達だし、宝物さね。それに作った皆の気持ちまで加わってるんだから、喜んでもらえるんじゃん?」
「うん。私も、絵を描いてる最中、とっても楽しかったの」
さえが作ったのは、クマのロンの不思議な体験を描いた、幻想的でかわいらしい雰囲気の絵本だ。
絵画を専攻しているさえが描いただけあって、イラストの完成度も高い。
「よーっし、俺も完成~!」
さえのすぐ後ろで、
千鳥 雅人
も宣言する。
「雅人くんも完成したの?」
雅人が作ると言っていた、冒険物のストーリーの続きが気になっていたさえが、完成したという絵本を見せてもらう。
「たしか、不思議の国に男の子が降り立つんだったよね。その後、どうなったのかなぁ」
さえがページをめくっていくと、なぜかその場面で絵本が終わってしまっている。
「……あれ?」
「どしたんさ?」
雅人はなぜか胸を張って、こう答えた。
「ここから少年の新たな冒険が始まる……! と、いうところで、終了-!」
「えぇ~!」
「これなら続きが気になって、わくわくすると思うんだぁ!」
さえと朧のなんとも言えない視線を受けて、雅人は慌てて両手を振った。
「も、もちろんっ、続きもちゃんと描くよ! そう、そのうち、そのうちにねっ」
「できたぁ-!」
逆巻 天野
と
真辺 伸幸
は、喜びのハイタッチを交わした。
布で厚みを増した絵本が、二人の間に置かれている。
針鼠とコアラの友情の物語だ。
「ぬー……、やあ、表紙とか中身とか気合い入れすぎて、ベビー用のアルバムみたいだねぇ……」
二人の作った絵本は、フェルトや色紙、布が重なりあって、かなりの厚みがある。
「赤ちゃん用作っちゃったみたいに、もっこもこ……!」
対象年齢を間違えた絵本みたいだと伸幸は言うが、厚みはそれだけ手を加えた証のようなものだ。
「大丈夫。気持ちと一緒に、君の世界が伝わるといいね」
天野も伸幸も、そこは同じ気持ちだ。
「やあ、そうだねぇ、喜んでもらえればいいねぇー」
まだ見ぬ園児たちの笑顔を想像して、二人は目を見交わした。
そこへ、
後木 真央
が小走りにやって来た。
「真央ちゃんも出来たのだー! 天野ちゃんたちはどんなの作ったのだ?」
真央も布を多用して、猫もりだくさんの布絵本を作り上げた。
真央の完成品を目にして、伸幸が感心する。
「ぬー、手作りの猫、すごいクオリティーなのー」
寝子島のあちこちをイメージした絵本のいたるところに、マジックテープで猫のアップリケを貼って遊べるようになっている。
「真央ちゃん、がんばった!」
猫への愛情のなせる技だ。
アップリケの猫たちは、おうちだとくつろげるようになっているし、外では元気いっぱいに遊んだり隠れたりできる作りになっている。
「ねーこ、ネコ、猫、どこにいる? 見つけちゃうぞなのだ~」
猫を動かしながら、真央が遊んでみせる。
「遊び疲れておうちに帰ると、のんびりまったり、おやすみにゃあ~ん」
猫のアップリケを指先でつついて、天野も言った。
「後木らしくて、楽しい絵本だね。きっと喜んでもらえるよ」
ぶち猫のチャペの冒険を描く絵本を作っていたはずの、
八神 修
の手元から、音声が流れた。
「うわっ、今、ナレーションが流れたのか!?」
目つきの悪い鳥の絵本を完成させた
風雲児 轟
が、驚きの声をあげる。
「まあな。五感を刺激する絵本を目指していたから。これだと、目の不自由な子も楽しめるだろう」
「ほー。なるほどなあ」
修の絵本は、ダンボールをフェルトや布で覆った、触感も楽しめるつくりになっている。
「表紙だけ分厚いだろう。この中に、ICレコーダーが入れてあるんだ」
「だから音声が流れるのか」
なるほどと、轟がうなる。
「情操教育は大事だからな」
幼い頃には、絵本よりも辞書や図鑑を与えられて育った修だ。
発想もひと味違う。
「おやおや、これは愉快だ。まさか絵本が喋るとはね!」
音に惹かれて、洋二も寄ってくる。
「うちの学校の生徒達は、発想が豊かだね」
轟と修の作った絵本のページをめくって楽しむ洋二に、修ははにかみながらこう告げた。
「チャペと一緒に冒険して大切な事を色々知るというのは、情操教育にもいいかな、と思いまして」
「うむむ、どちらも良い教訓になりそうな話じゃないか。深いねえ」
「さっきこっちで、何か音がしたのだー!」
音に釣られたのが、もう一人。
自作の猫の布絵本を抱えた真央が、駆けてきた。
「今の、修ちゃんが作った絵本なのだ? 真央ちゃんも見たいのだーっ」
目を輝かせる真央に、洋二がストップをかける。
「おっと、走ると危ないよ、落ち着きたまえ。よし、キャンディーをあげよう」
ぱくんと真央は、キャンディーを頬ばった。
「どれどれ、皆ぞくぞくと完成していってるようじゃないか」
美術室をうろつく洋二の視線が、
ヨハン・プレストン
の上で留まる。
「どうやら、君も出来たようだね。見てもいいかい?」
ヨハンは無言で絵本を差し出し、了承の意を伝える。
家族を争いで失いかけた少年の、奇跡の物語だ。
読み終えた洋二は、ヨハンに静かに語りかけた。
「見せてくれてありがとう。……僕はね、ハッピーエンドが大好きなんだよ」
最も遅くまで、作業を続けていたのは、この二人だ。
高尾 日菜
と
夢宮 瑠奈
は、最後の一枚の完成もいよいよ間近というところにあった。
「なはとの笑顔、素敵だね~」
瑠奈がほうっと息をつく。
大事なことを学んだ、絵本の主人公なはとの笑顔だ。
「最後のページの、この笑顔は、気合いを入れたかったの」
これまでも日菜は、一枚ずつ丁寧に描いてきたのだが、最後はことさらに気合いをいれて、一日かけて筆をはしらせていた。
「よし、完成だよ、瑠奈ちゃん!」
「やった、日菜ちゃん! ありがとう!!」
「あとは、少し加工をしようかなって思っているの」
「具体的には、どうするの?」
「あのね……」
日菜は瑠奈と一緒に、イラストをスキャナで取り込んで調整を行った。
「ほら、ちょっと加工すると、キラキラしたり……」
「あ! このフォントかわいいねぇ」
「うん。じゃあこのフォントで文章を打ち込んでいこっか」
「賛成!」
こうして作業した原稿と完成品のデータを、二人は沙穂に手渡した。
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担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月13日
参加申し込みの期限
2013年07月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月20日 11時00分
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